2021/01/05

第225号:恐怖は小さく希望を拓く、知の力

<コンテンツ>
新型コロナウイルス感染 とコロナ恐慌
人間は、恐怖にさらされれば、昨日と同じことをしかしない
コロナ終息後は、財産税・新円切替え・デフレ政策
2021年 ダボス会議は、シンガポール開催
 ・課題提起の書籍を紹介(日本国内向けに、経済経営の視点から)
   A.ポストコロナ時代の経済について
   B.パンデミックは社会階層によって大きな格差
   C.“新自由主義の市場崇拝”を非難する人が急増
   D.ロックダウンを実行してみて明らかになった事
   E.接触確認&接触追跡に伴う監視は、販売数量が激減
   F.この本の出版元が紹介する部分も(引用)掲載する
なぜ人間は挫折するのか、その前ぶれ現象と整理解明道具
その挫折の直前に現れるもの
そこで敢えて【共感性&文化差異を、巡り廻り、移ろう行動基準】
【新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み】
 ①デジタルに成熟している組織には、次のような特徴があるとしている
 ②見逃せない、P・F・ドラッガーのシュウペンターからの影響
 ③コロナ禍にあっても飛躍的に業績を伸ばす アイリスオーヤマ
 ④ブロックチエーン、それは


§新型コロナウイルス感染 とコロナ恐慌
この調子で野放しされれば、
もしや、あと3~4年は続く。
①言われもない経済後退政策、個人収入の剥ぎ取りだ。経済全体は個人消費が鍵となるから技術後退してダンピング輸出企業だけが好調となっても全体経済はますます落ち込む。★現状の円安誘導でダンピング輸出が続けられ、そこに利権のカラクリが密着している。
②PCR検査は、ウイルスの死骸だけで陽性反応示す。その結果~陽性⇒休業⇒収入カットの罰が控えている。★問診やCTスキャンを行わずしてPCR検査を行うのは日本ぐらいだ。それも世界は自動化をしているにもかかわらず日本は厚労省:感染研の御指導よろしく手作業である。PCR検査陽性と感染者は同一ではない。感染者が全て発症者ではない。“無症状感染者”といった誤魔化しの理屈を織り込むが、新型コロナウイルスで発症するには1億個程度のウイルスを要するとされており、ウイルスを1億倍に培養するPCR検査陽性者との混同を招くような発表は、指摘後から半年たっても改善訂正されることがない。

③華々しくマスコミ受けするような演出に走る、=その姑息な口先は綺麗事を持ち出すが、肝心の日本の経済政策は東南アジア製造業諸国の下請化へと、明確な舵を切った。中国については?、もう日本は下請の立場となっており、日本の優秀な人材も中国へ引き抜かれるに任せる事態に陥ろうとしている。

④「コロナ対策か、それとも経済対策か」といった風に、故意に二者選択を叫んで子供だましを図ろうとしている。そのように筆者がそう断言できる所以は、これだけ日本は学術分野が進展しているにもかかわらず、各分野の科学者の意見を無視して、単独独善の政策を押し切ろうとするからだ。そんなものは世界の歴史(古いものも含めれば6,000年余りの記録)を紐解けば一目瞭然なのだ。今頃になって日本学術会議の人選に対して、突如嫌がらせを行うのは意味があるから行っているに過ぎない、そんな策をろうして這い上がってきた人物だから。

⑤ウイルス感染の政府マスコミ報道には、飽き飽きする人が急増してきた。
★厚労省は未だに、コロナ関連Dataも治療指針も公表しない。
★PCR検査の詳細Dataを何故か厚労省は公表しない。
 ことに、厚労省:感染研は保健所などのデータを漏らしもしない。
 なので、多くの著名研究者にも資料を提供しない状況が続いている。
★感染者の数は、事実上の水増し:それも恣意的作為的姿は露に。
 死亡者数は明らかに水増、死亡時にPCR検陽性なら死因はコロナだ。
★医療崩壊の話も公立病院などに限った話でしかない。
 医師や看護師その他資格者や周辺専門家が協力できない訳がある。
(次の紹介動画ではこういった状況を、治療実績のある研究者が話す)
 https://youtu.be/6KISg7eYehg


§人間は、恐怖にさらされれば、昨日と同じことをしかしない
策すれば、新しい事をしないパターンに陥る、
これが現在科学的学問的に到達している内容だ。
百年前と同じく=マスクしかしないといった行動パターンは、はっきり言えば、予防方法としては後退しているわけだ。他の有効な予防具体策を常に考え提示しないのは、恐怖を煽るあるいは恐怖に陥った姿といえる。その恐怖の裏返しで、「コロナ否認」も生じる訳で、科学者ならば“拒否”の行動パターンも予想できるわけだ。
ことに職業経験の少ないインテリ(単なる物知りも)が、偏重した知識が多い分だけ恐怖に陥る傾向がある。学者といえども、よほど科学的思考(何時でも何処でも誰でもそうなる法則性)が無ければ陥ってしまう。ジャーナリストは極めて注意しなければならないことだ。職業経験の少ない場合は、持ち味の職人芸でつぶしを利かせている人も多い。
さて、そう陥る共通パターンは、
行動心理学や行動経済学者のダニエルカーンの言うところでは、
①物事の内容に係ることと、
②具体的に実行する方法、
この二つを混同して、思考や論議を繰り返しているとのことだ。
そう、この二つの混同は国の官僚に多い。比較的、都道府県や市町村の自治体の公務員には少なく、それは現場に直面した職業経験に晒されているからだろう。
☆テレワーク・リモートワークそしてデジタル化よりも先に、
 労働時間の組み直しである。雇用調整助成金の対象にもなる。
☆予算と人を集めても無理な話である。
 予算限度額として具体策を予算内とすれば失策となる。
☆このパンデミック前の経営環境で学んだ知や情報は役立たない。
 全て考え直し、部下や取引先に人気な物事は、今や失敗を招く。


○煩わしい仕事のうち可視化されるものは、
貨幣価値となって商品交換の対象となる。

◎これとは別に他人の希望となれば、芸術価値となり、
Art域労働は賃貸契約の対象となることで開花する、
これは科学的学問的には解明された、ただし野蛮化しなければ。

◇最終消費者に使い勝手の良い商品は売れ、
消費者の希望が消費に含まれれば、粗利は高くなる。


§コロナ終息後は、財産税・新円切替え・デフレ政策
まず戦後の如く財産税。当時の財産税とは、
財産税の対象財産は、生活必需品や年金や保険金を除く全財産。
その税率は、全財産評価額の25%~90%の14段階。
申告期限後1ヵ月以内に現金納付か物納させ。
密告制度も設け、追徴できた額の25%以下の範囲(10万円が限度)で報奨金が支給された。
昭和23年(1948年)第三者通報制度のチラシ|戦後税制のスタート|税務大学校|国税庁(nta.go.jp)
___その前に、1946年2月27日に預金封鎖。
3月3日に従来紙幣を無効 にしていたところに。11月11日に財産税法が成立。
全財産評価時点は1946年3月3日。その額を翌1947年2月15日までに申告させた。
__その当時の日本経済は、戦後の生産体制の崩壊などで深刻な物資不足、そのためインフレが進行していた。そこで政府は傾斜生産方式で限られた資材や労働力を、石炭や鉄鋼などの重要産業の復興に注ぎ、その資金を復興金融金庫(その原資は殆どが日銀引き受けの債権)でまかなった。まるで現在のコロナ名目の財政出動は、この当時の真似事の様だ。その為、通貨発行量が増え(現在は国債の日銀買いだめ)、自ずとインフレが加速していた。そう当時の如く、現在の政府財政政策は酷似している。
_そして、1949年に、その戦後インフレドッジライン(強力なデフレ政策=超均衡予算、政府債務返済の優先、為替レートの変更、戦時統制の緩和等)でもって、最終的には止めた。これによって日本経済は急激な不況になった。
戦争の付けは、湯水のごとくの戦費も国民に被せられたのだ。

財産税とはどんな税金だったのか(前編)|閑古鳥ブログ(kankodori-blog.com)

国税庁Web「戦後税制のスタート」より
『昭和21年、戦後処理のために戦時補償特別税と財産税が創設されました。戦時補償特別税は、戦後の財政再建を図るため、戦時補償請求権に100%課税することで戦時補償の支払いを打ち切るための措置でした。また財産税は、10万円以上の財産を所有する個人に課税されました。

戦後の本格的な税制改正は昭和22年に実施され、所得税・法人税などに申告納税制度が導入されました。しかし深刻な財政危機のもと、納税者数の激増、新制度への不慣れや職員の大量補充、各地の軍政部の徴税への関与など、終戦直後の税務行政には多くの混乱が生じました』。

戦後税制のスタート|国税庁(nta.go.jp)から引用


§2021年 ダボス会議は、シンガポール開催
2021年の年次特別総会は、5月13~16日にシンガポールで開催する発表をした。従来地のダボスでの年次総会は2022年からを予定している。次回のシンガポールでの年次特別総会は、新型コロナウイルス感染拡大からの復興を議論する初めての会合だ。
世界の経済界、政府、市民団体のリーダーが対面で議論することにより、世界が直面する最大の課題の解決策を議論することが狙いだ。
今や、この世界経済フォーラムは、世界のリーダーたちが連携する国際機関。スイスの保養地ダボスで開催される年次総会(通称=ダボス会議)には、著名な政治家や実業家、学者らが招かれ、意見を交わす恒例だ。

課題提起の書籍を紹介(日本国内向けに、経済経営の視点から)
『グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界』
著者の一人、クラウス・シュワブ氏はダボス会議の主宰団体創設者で現在も会長である。
この書籍は、5月のダボス会議のテーマとなる「グレート・リセット」を余すところなく解説している。

因みにネット検索で、
書評めいたカスタマーレビュー等を見ると、
余りにも経済学その他に基本無知な人物らの、この書籍の深部や趣旨を読み取れない初歩的なミスの有様が、極めて多く散在しており、そういった異様な関心が高そうである。
それはおそらく、知識偏重主義(主知主義)に陥っていることに原因があり、読めていないから誤解しているのだ。

ただし、知識偏重主義自体の認識が無い大学教授や学者も少なくない時代だ。
これこそが、この書籍が指摘する「失敗したアイデア、制度、手続きやルールを、現在やこれからのニーズに合わせて早急に刷新しなければならない」に、通じる課題だろう。
そこで先ずは、このメルマガで、日本国内向けに、現場の経済経営の視点から、幾つかの問題提起を紹介する。

A.ポストコロナ時代の経済について
環境にやさしい経済は、グリーンエネルギーへの移行や循環経済の構築など、様々な方法で実現可能だ。生産と消費を従来の資本投入→生産→廃棄といったモデルから、復元可能とか再生可能に設計する方式への切り替え。さらには耐用年数に達した製品を再び使えるようにすれば資源を節約でき廃棄物を最小限に抑えることができる。加えてイノベーションが進み新しい雇用を産み経済成長にもつながる。
(むらおかコメント=従来モデルの販売管理費は、売り手と買い手が出会ってそして決済するまでに時間がかかり、次に両者はその出会いから立ち去る。これでは販売経費は、宣伝費、マーケティング費、保管費用その他の間接的にもかかりすぎる)。

B.パンデミックは社会階層によって大きな格差
その格差の存在を浮き彫りにした。感染者を看病し経済を動かし続けた人たちは最も賃金の低い職種であった。それは看護師、清掃業者、配達員、介護施設の労働者などだ。上流や中流階級の人々は自宅でテレワークをし自宅で教育を受ける。ところが、経済を動かし続けていた人は外出を控えることもできず、人々の命を救い、経済を動かすために第一線で働いた。コロナ禍を乗り越えた後には、富裕層のみが優遇されるという不公平に対して社会の反発が起こるかもしれない。
(むらおかコメント=日本では女性とか正規労働者に、それが顕著に現れているから、その人達の社会進出や労働現場からの引退の危険がある。引退すればさらに経済の落ち込みや個人消費の落ち込みが加速する)。

C.“新自由主義の市場崇拝”を非難する人が急増
ここ数年の急増は、その新自由主義自体が生み出す腐敗退廃がきっかけだ。そこにコロナ感染が、その非難に力を与えた。新自由主義的な政策を“熱烈に信奉”してきたアメリカとイギリスの二ヵ国は、死者数が最も多くなったのは偶然ではない。「大規模な富の再分配」および「新自由主義との決別」が同時に起これば、政府の役割とか社会契約の再定義に至るまで体的な影響を生じる。
(むらおかコメント=日本でもコロナ禍後の、財産税のような大増税と通貨政策は予見されており、富裕層の一部は絵画とか1000万円以上の腕時計などの購入といった資産隠しを始めている)。

D.ロックダウンを実行してみて明らかになった事
それは、炭素排出量は発電所とか産業の排出量は依然として大きかったことである。個人の行動変化(消費の抑制、移動方法の変化など)の貢献は小さい様子だ。二酸化炭素排出では、電子機器やデータ通信に消費される電力から出る炭素量は、全世界航空業界の出す炭素量とほぼ同じとの報告が出ている。

E.接触確認&接触追跡に伴う監視は、販売数量が激減
「デジタル監視を徹底させなければ、新規感染リスクのないビジネスを展開することできない」として、安全を盾にして監視強化をするだろう。すると、商品流通(交通)は監視されることにより販売数量が減る事は明らかである。
(むらおかコメント=商品流通の秘匿性というのは貨幣や通貨とともに、人類の生活の中で、人間が自由を確保するためには不可欠な制度であり、経済拡大の原動力なのである。生産性が向上しても商品と通貨が交換されなければ、経済や経営の意味がなくなる。計画経済や社会主義国の配給では経済活動は成り立たない)。

F.この本の出版元が紹介する部分も(引用)掲載する
(引用転載1)
理論物理学者だった国家元首(アルメニアの大統領、アルメン・サルキシャン)は「量子政治」という造語でそれを明らかにした。ポストニュートン力学の古典的な(線形で予測可能であり、ある程度決定論的ですらある)世界は、量子力学的な世界に取って代わられたというのである。その世界は網の目のように互いにつながっており、不確実で気が遠くなるほど複雑であり、かつ観察者の立ち位置によって姿を刻々と変える。(むらおかコメント=古典的物理学の論理構成は、非常に多くの経済学その他で用いられてきた。量子力学のみならずカオス理論も論理構成の考え方として導入されつつある)。
(引用転載2)
昔のやり方に戻ろうとする企業は失敗することになり、迅速性と想像力を持って順応する企業が最終的にコロナ危機を飛躍のチャンスとすることができるだろう」と著者は助言します。
(引用転載3)
この強制的ともいえる集団的反省期間はきっと、人々の行動を変え、それがやがて主義や信条を根本から見直すきっかけとなるだろう。もしかしたらそれが、何を優先するかの順番を変え、日々の生活のさまざまな場面で人々の行動を変えるかもしれない。社会人としてのあり方、家族や友人とのつき合い方、エクササイズ、健康管理、買い物、子どもの教育、それに、世間的な自分の立ち位置も考え直すことになるだろう。
(引用転載4)
「コロナ危機によって私たちの失敗があらわになり、断層の存在も明らかになった。私たちは否応なく、失敗したアイデア、制度、手続きやルールを、現在やこれからのニーズに合わせて早急に刷新しなければならない。これが、グレート・リセットの大原則だ」
(引用転載5)
「パンデミックというグローバルな体験を共有したことで、危機と共に見えてきた諸問題に少しでも歯止めをかけられるだろうか? ロックダウン後に、よりよい社会が姿を現すだろうか?」

ダボス会議が問うコロナ後 未来に向けたリセットとは|NIKKEI STYLE

§なぜ人間は挫折するのか、その前ぶれ現象と整理解明道具
 挫折の原因を解明した哲学者(自称:精神科学者 マルクス・ガブリエル)が現れた。

★それは、5年ほど前に発表されていた。その要旨を簡単に述べると
「ただ単に機能や理屈のみを学んでしまうと、それを広く澄み切っていると感じとってしまい、その延長線上に自由になれると錯覚する。考えることなくそう感じると挫折の憂き目にあう。更には、人間の道具として作った運営技術に溺れてしまった精神的制度的な野蛮化、あるいは無法者と化すのである。(文責=村岡)」
といったように、わかりやすく解説して差し支えはない。
★ついでに、“理性を失う野蛮化”について、同じく安易な解説をすると
「本質というものを追い求めてばかりいると、本質を決め込んだと意識した途端に、“安心の感覚と自由の感覚と勘違い”するといった錯覚に陥ってしまう。(文責=村岡)」
といった具合である。厚生(他人との比較)と幸せ(本人内の絶対比較)も、よく勘違いされている。ところで、キリスト教系の似非宗教団体聖職者の猥褻性癖、その加害者の内心での極度勘違いすらを理解できるというわけだ。
★人間の性格は条件次第ですぐさま変化してしまう。
これは学術研究定説となった。よく“遺伝子”と言った用語が話されるけれど、後天的遺伝子の変化でさえ700年を要するのである。そう、700年前といえば日本では室町時代。当時の日本でも商品経済が芽生えはじめ、お正月のおせち料理のイメージは、この頃の京都で生まれた文化なのである。要するに、人間の精神に、そぐわないような物事では弊害が生じるばかりと言えるのである。

人間の精神(気持)的変化の根幹底流と言われるものが文化である。
そのツカミどころを理解しようと試みる目的で、人々は表面的には思考を分割し分野別の学問な蓄積の形態を用いている訳だ。それは決して科学的なもの(法則性、何時・何処・誰でも同一性)ばかりとは言えない、自然・人文(精神)・社会の3分野に分けられている科学概念も、相互横断的に習得する必要がある。そうだからこそ、専門的研究といった煩わしい仕事や事業の価値こそ必要とされるのだ。
・煩わしい仕事のうち可視化されるものは、貨幣価値となって商品交換の対象となる。
・同様にこれとは別に他人の希望となれば、芸術価値となり、Art域労働は賃貸契約の対象となることで開花すると、科学的学問的には解明された、ただし野蛮化しなければ。
・そして次に上げるような大義名分も、その時代や時節柄のマニュアルなどである。
 (そう、だから解釈とか中身、押して使い道は次々と変遷する)。
 愛、愛情、慈悲。 義、正義、義理人情。
 教育の有無による格差、学歴とか学習環境。
 「世間よし、買い手よし、売り手よし」=近江商人の経営マニュアルでさえも
  ~奉公人訓練に用いる場合は「売り手よし→買い手よし→世間よし」と順序変更。

__その挫折等に関するマルクス・ガブリエル著作を紹介____
「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学(講談社選書メチエ)|マルクス・ガブリエル、姫田 多佳子|本|通販|Amazon


§その挫折の直前に現れるもの
それは、目の前に繰り返される情報
(intelligence & Information)の混乱である。
それは、論理構成を超えた精神科学(感覚にまつわる人文科学)での、幅広い意味での宗教感覚も含む思考の混乱とも言える。ここでの宗教感覚とは、未だ科学では立証できない、人間の進化にあたっての知恵や文化概念であって、明らかに既存の宗教団体概念とは異なるところの、個々人の内心での宗教感覚(それも私個人の意識のひとつ)そのもののようだ。

ひとたび宗教団体が関わると、いわゆる偶像とかシキタリとか幼稚な論理構成は、一気に持ち込まれることとなる。いわゆる“宗教的奇跡”は、子供を納得させるための便法と言い切る宗教家は少なくない。よく日本で話題となる、「西欧は一神教、日本は○○」と語る人も多いが、それはキリスト教その他の宗教オーガナイザー(組織者)のデタラメに乗せられているに過ぎない。
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教その他で、いわゆる旧約聖書は用いられているけれど、この紀元前4,000年の記録・改ざんの繰り返しで成り立っている書物には、紀元前4~5世紀までは多神教であったことが示されている。むしろ、ユダヤ教自体が、紀元前4~5世紀までは小数派であった一神教が、それ以降に続く一神教として、あるユダヤ民族がユダヤ教を選択していったと物語っているである。
それは、物事を記録する文化自体が旧約聖書周辺にのみ存在していたからだ。他の古代エジプトや中国では文字はあっても記録にまで進化しなかっただけのことなのである。社会科学や人文科学の専門学者の弁だと、日本を含め神話に出てくるような話は旧約聖書の中には幾つもあるとのことで、旧約聖書から持ち込まれた神話も少なくないとのことである。筆者も、物部一族の末裔の方から、「物部氏の会合は今も開かれ、西の彼方で偉人(キリスト)が生まれたと、西暦200年ごろに伝わってきた」との話を聞いたこともある。


§そこで敢えて【共感性&文化差異を、巡り廻り、移ろう行動基準】
についての関連表を作成してみた。文字では長文だ。
(整理解明道具)
それに、コロナ禍によって、予定調和自体が崩壊してしまって、コロナ前には戻らないことになったからだ。これは、あくまでも試案であるから問題提起をしたに過ぎない。

今のパンデミック、そのコロナ感染恐怖の瞬間、
多くの人々の落胆と挫折。
それに引き続く社会のリーダーや家庭内の野蛮化を防ぐための、文明の進展は必携不可欠だ。

個々人向けの、先ほど述べた様な感覚については、
その行動指針とバランスの取り方を考える上での整理解明道具が必要と考えた。小田原評定はYouTube動画では人気だが、実に時間の無駄である。まして、そんな小田原評定は、実のところ、感染予防はじめ、文明の進展には役立ってはいない。どれを見ても底が見えている。
~このように、様々述べたことは、今まで整理解明道具が無かったからでもある。
今日までは、単なる批判の繰り返し、問題提起の繰り返し、課題や問題の観念的拡張、保身のための解決先送り、といったことが繰り返され、人類の進歩的整理方法にまでは、従来型集団のリーダーでは、故意に行き着かなかったのである。

この整理解明の道具で、解消の第一歩
が踏み出せる訳で、それは文明Civilization進展に引き続く進展の新発見になるかもしれない。そう、今の文明Civilization進展のキッカケは、文明Civilizationの語源が示す通り、“礼儀正しさCivility”であり、個人の徳や“人徳”といった物の追求の挫折(希望は実現せず我慢ばかり)から、自由平等の希望と精神的理念の許に、民主主義を社会の運営技術に取り入れた時代(英国:名誉革命や仏国:フランス市民革命)の如くに、
☆「人間が、生存や進化をする現場と、学問との結合」となるだろう。
学問の成功とは、普通の人が、「なんだそんな事は知っている」と吐き捨てることだと、経済学者の森島教授は話していた。同じ趣旨は、今から28世紀ほど遡る旧約聖書の一つにも記載があり、同様にニュートンやアインシュタインも、この成功のコツをわきまえていた様だ。

国家の単位から家族の単位まで、社会としての各々の共同体にあっては、住み分けることなると、そこには、それぞれに理念が必要となってくる。理念が欠けてしまえば、その部分から野蛮化してしまう。すなわちその方向のベクトルは崩壊し、共同して物事に強力対応するといった意識が萎えてしまうのである。哲学と言われる学問が、その理念を支えるためのシステムを研究しており、そのシステムの上に先ほど述べたような大義名分が乗っかっているわけだ。愛、愛情、慈悲、義、正義、義理人情、頭の良さ、創造性の良さや記憶力の良さといった大義名分もだ。
人間は3人以上が寄って共同体を形成した途端に、この哲学(哲学めいたもの)を必要としている、それはカップルの間に赤ちゃんが生まれた瞬間からでも始まる。

ここに示す図表は、洪水のように入って来る情報や学術論文の、真偽に係る取捨選択にも、も大いに役立つ。個々人の行動基準は、しょっちゅう移ろうけれども、その情報発信の論理構成の背景から取捨選択をする方法とれば、幅広く正確な情報が瞬時に察知できて、それが、あなたの“知”に資することになる。主知主義とか知識偏重主義(この人たちの論理構成には実際のプロセスがないから、他人が応用出来ない)に、その都度振り回されれば、人間は幾ら時間があっても疲れ実りも無いこととなる。

☆この整理水準は、ICT産業革命時代の倫理やマナーになるかもしれない。
実のところ、“閃きをきっかけ”に論理構成を組み立てる人たちはすでに体得している。
“閃きをきっかけ”としない人らの主流は、“傾向と対策”といったレトリックに陥っている。
「科学的管理法から科学的マナー」へと手法は進化する。
歴史的視点からすれば、そういった人たちだけが生き残るであろう。
下記のURLをクリックすると、拡大図が開きます。
http://www.soumubu.jp/intelligence/20210103_koudoukijun.jpg

【共感性&文化差異を、巡り廻り、移ろう行動基準】
2021/01/05
 活字原稿のみ
希望へと闘う神=リッチ(豊かさ)と幸せ
開拓、大志を抱く、そして闘う=自由の権利秩序
対話ではなく、共話を好み、現実対応と開拓の道
悩み事があればよく寝る。
困り事があれば10日間ほっておく(世阿弥など)

地産地消へと、ICT産業革命を活用
日本文化の進展とそのクリエイティブを売る
拝金生活の神=厚生と満足にひたりたい
拝金そして、拝金システム隷属、拝金の人に隷属
内容が無理解でも、行動と伝達に長ける
“傾向と対策”の教育により大量生産されたAI頭脳

アジア工業国諸国の、その企業下請けの道
中小企業は排除、事業主は危機隷属労働へ
人件費や労働投入量=削減のための
テレワーク、リモートワーク、
安かろう悪かろうならデジタル化も問わない

精神的制度的に野蛮化、あるいは無法者
あげく、疲れて嫌気がさしてしまえば、
あらゆる投資はマネーゲームに注ぎ込む
敵と戦う神=権力を満たしたい!!
ファイト、破壊そして優生=統制と画一的倫理
まず敵を作り、批判のネタをかき集める
時節に流され極右や極左に偏りやすく
ロスチャイルド、ロックフェラー、
ディープ ステート、中共などの
仮想敵を批判する事で存在。
企業内や地域共同体では
資本家や地主などが仮想敵とされたり

ことに優生思想
=究極は切り捨てるしかない 弱者は足手まとい
「基礎疾患は仕方ない」とか「害でしかない」
と判断=その人の死期を早めるだけである
ねたみ生活の神=名誉を満たしたい!
恐怖による無秩序に“水を得たり”と魚の如く
根拠のないプライドが、その個人に肥大する
恐怖にとどまることで、“理性を失う野蛮化”

似非:宗教団体の指導者
スターリン主義集中制の党員とか公務員
いわゆる左右を問わず、全体主義の活動家


【新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み】
コロナ禍後のICT産業革命に役立つ経営のヒントになりそうなものを紹介することにした。

筆者の仕事は、読者の解決手助けのために、あなたの正確な選択へと導くことである。

なので記事分量は少なく、あなたの判断材料となるように書いていく。(購入して読む必要もなく、あなたの秘書に代読する必要もない)。
それは、学術系書籍などは学者が同業学者に向けての論理構成だから、学者以外に正確な理解が出来る訳はないのだからである。

一般ビジネス書というものは、厳しい出版業界の状況から、多数の読者が、さも喜んで買うような内容に編集しているから、買った人が喜ぶように出版する。そんな出版物から、役立つ部分のみを理解することは、時間をかけても無理である。とかく、近年の学校教育は、“その意味内容が解らなくても覚えるだけ”といったAI頭脳教育に陥っているから、頭脳明晰であっても知識偏重主義(主知主義)であれば、プロセスを踏まえないから応用できないばかりか、誤読の頻発も招いてきた。

①デジタルに成熟している組織には、次のような特徴があるとしている
(1)リーダーシップは階層的ではなく、分散型の傾向がある。
(2)コラボレーションと部門の枠を超えた協力が盛んである。
 コラボレーションは組織の枠を超え、顧客、パートナーそして競争相手とも試みる。
(3)実験と学習を奨励する。企業がどのように挫折に対処するかは、
 企業の生存能力を高めるかもしれないと思っている。
(4)リスク許容度が高く、大胆で探求的傾向がある。
(5)アジャイル手法で迅速な行動が見られる。
 アジャイルとは、テストと学習という反復アプローチを行い、
 チームはソフトウェアを開発すれば、
 ユーザーはその長所や短所などを見つけ出す。
 そして次の段階へのフィードバックとなる。

…~デジタルに成熟している企業は、
実験を次の段階に進め、自分たちの取り組みを単独の経験にとどめず、実験すればそれを社会に公表する。
(むらおかコメント=紹介した特徴の背景には、闇雲に翻弄されるのではなく、科学的物理論である:“カオス理論《2008年に物理学的証明》”に基づく能力開発が行われてこそ経済経営の効果を生み出しているようだ)。

【紹介書籍】
「DX(デジタルトランスフォーメーション)経営戦略」 2020/10/31 NTT出版
https://www.amazon.co.jp/dp/4757123787/ref=cm_sw_r_li_dp_Xqc9Fb5VXP359

②見逃せない、P・F・ドラッガーのシュウペンターからの影響
「勝てないところで勝負してはならない」
「強みを明らかにし、強みに集中せよ」
「その強さをさらに伸ばせ」
「弱みを改善することに時間を使うな」
ドラッガーは、イノベーションを初めて経済学理論に成したシュウペンターに学んだ事は意外と知られていない。マネジメントの発明者ドラッガーは青年期に来て、シュンペーターの影響を強く受けている一人と言われている。
日本国内では、従来からドラッガーは経済学者では無いとする評価が高かった。シュウペンターも経済学者では無いと言い切る経済学者も存在する。これらのドラッガーやシュウペンターの評価については根拠がない。加えてこともあろうに、当時の通産省はイノベーションの事を「技術刷新」とまで誤訳をしてしまい、その偏った翻訳ないしは日本への紹介は今日まで(経産省にのみ)修正されていない。
なお、むらおかは研究中ではあるが、ジンメル、アドラー、シュウペンターの三者が経済大転換前夜の時代の落し子として、自由市場経済(=マルクスは資本主義と名乗った)の期間の中での、この20世紀冒頭からの“大量の金融資本で以って先行投資を行う方式”の科学的学問理論根拠を用意したのでは無いかと思われる。およそ100年前にはスペイン風邪が流行した。そして現在のICT産業革命を迎えるにあたって新型コロナウイルス感染が出現した。ここにはどのような関連性があるのかは、なにか混沌とした中にも、客観的合理的な底流が存在しているようで、それは現在整理中である。
(画像)

③コロナ禍にあっても飛躍的に業績を伸ばす アイリスオーヤマ
大山健太郎著作から引用(アイリスオーヤマ会長1945年生まれ)
「顧客に求められる製品やサービスを継続的に送り出すことが、いかなる時代環境でも利益を出すための第一歩である。そして利益を出し続けるには、顧客を中心に経営を組み立てる必要がある」。
「黒字企業は、顧客のニーズに合わせてものづくりをしていたのだ」。
「環境変化に翻弄されない会社を作るなら、エンドユーザー(使う人)の働きをしっかりつかんだ“ user in型の経営”ということになる。使う人がこれは役立つと満足するか否かを考えるのが俺有罪の思想である」。
「この価値ならいくら払うか。それだけで購買の決断をする」。

【紹介書籍】
大山健太郎著「いかなる時代環境でも利益を出す仕組み」 2020/09/23 日経BP社
https://www.amazon.co.jp/dp/B08J2CLXSD/ref=cm_sw_r_li_dp_zGc9FbAH9WFPG




④ブロックチエーン、それは
(構造的変化に苦しむ自動車業界復活のカギかも=ブロックチエーン)
「取引データを多くのコンピューターが共有し、検証しあって正しい記録を蓄積する技術である。解読するのが極めて難しい暗号技術を利用している。
データが集まったブロックは、チエーンのようにつながっているので、ブロックチェーンと名付けられた。
このような形でデータの記録を蓄積していると、あるデータが書き換えられた場合、そのデータを含むブロックが後からつながる全ブロックに影響を及ぼす。その影響を排除するには、膨大なコストをかけて難解な暗号解く必要がある。そうならないよう改善ができないような方法でブロックチェーンは作られている。事実上、改善は不可能というのがこの技術の重要な特徴だ。また、管理者がいない分散型ネットワークとして機能する、という特徴もある。

【紹介書籍】
「モビリティ・エコノミックス」 2020/10/15 日本経済新聞出版
https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/32365

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