2021/10/05

第234号:情報の胆が断絶、その時どうする

<コンテンツ>
人類とは、進化とは、民族とは、その移ろいとは
日本人科学者が、日本グリーンゾーン化戦略
“コロナ禍”の中で、金融危機にも さらされる
“消費物価急上昇”これが庶民の尻に火がつく
__テレワーク、リモートワーク、まさかの実態__
【転落大手企業の、単なる一般管理費削減】
【落ち目の、IT企業・IT機器会社の群れ】
【新型コロナにおびえ、効率や生産性無視、単に在宅】
【破綻に順応しきって希望が無い人の、共通した無知】
【順応仕切っているから、カラクリには気がつかない】
新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み 20211005


§人類とは、進化とは、民族とは、その移ろいとは

人類の歴史を紐解いてみると
有能な人たちとか、その集団や民族だけが残り、
次代の局面でその人たちはマイナーだったが、
再生産・再拡大を連続で、次代のメジャーに至った。

それは、純粋な生物学にとどまらず、人為的な社会経済及び災害や危機管理を含めて、その歴史を通して貫かれている。
人類の自由平等の追求のために社会が形成され、いわゆる民主主義の制度を武器として、文明Civilization進展とともに、科学的視点が蓄積されてきた。第二次世界大戦後の劇的な科学技術進展の主なものは、①抗生物質、②プラスチック、③食料価格の半減にまつわる3つである。20世紀前夜から、科学的視点の有用性から、未来にわたる社会や経緯のあり方の学問や哲学が目白押しであった。それらは多くは第二次世界大戦後に開花し熟し、このコロナ禍で崩壊をたどっているように思われる。

古来、「針とか鍬(クワ)を造る技能が無かった民族や集団は、他民族や他人からの略奪に走った」。

戦前には各国ともに科学の悪用によって、二度にわたる侵略戦争=世界大戦が引き起こされ、正当化された。

が、戦後の世論趨勢は、自由平等実現のための道具である民主主義の運用に、“基本的人権”が加わった。

多数決よりも理想よりも精神論よりも、“生存や人間に値する生活条件が最優先”との基本的人権なのだ。

すなわち、侵略戦争、その犠牲、その見殺し、そして基本的人権の不作為を、国家を始めとしてすべてにわたって禁止をしたのである。これによって、経済活動=商取引・生産活動・投機・賭博・これらに付帯する服務(サービス)その他を、社会構造として総合的に規制し社会正義の底上げをした。同じく、学問、自然科学、世界観・思想・信条、イデオロギー(無科学)その他も、基本的人権を一体的に侵害する行為を罪として規制しているのである。
人々の社会活動や経済活動は、「合理(道筋性)一貫性&事実一致性」(ニュルンベルク裁判・東京裁判)が重要視されるとともに、その裏付けのために“自然科学・精神(人文)科学・社会科学”による証明が必要となったのだ。これによって、戦後は、科学的思考とその成果、平和友好的に社会経済活動する、得られた正当な利益利潤の確保などが、保障担保されている。
【結果として】、
人々は良識及び職業能力向上で尽力し、商業販売の努力を行うことでもって、世界的な経済成長をすることとなった。
そして、世界的な新型コロナウイルス感染と共に、“不正で歪曲”とされた取引行為は停止に至り、事実上、“不正で歪曲”とされた取引行為の存続が問い直されているのだ。

新コロナ禍前の経済的に破綻した“経済構造や収益構造”に
しがみつき利権を漁る。

その、おこぼれに授かれないかと、
見捨てられ慰謝料をくれと、忖度の見返りをと、世が荒れるのは常だ。

自由平等=平和的活動とか正当な利益利潤を確保には、
その武器となるのは民主主義なのだ。
(皇室の婚姻に、、臣民の意見を聞けとの亜流民主主義も存在する日本だ)。


§日本人科学者が、
 日本グリーンゾーン化戦略


今年6月号のメルマガでも
解説したように、医師免許があったとしても、そのほとんどは科学者ではない。

薬品とか医療機器の開発には必ず科学者が最終的に関わることとなっている。ワクチンで有名なパスツールにしても、患者に注射をする作業すらしていない。
http://soumubu1.blogspot.com/2021/06/#230-13

日本国内の感染数値は下がったといえどもゼロにはらず、これはウイルスが潜んでいるという証拠である。そこで、科学者の話を参考にすれば、個別企業でも家庭でも有効な感染対策は実行できるというわけだ。
はっきり言って、現在の感染対策は、政治主導と御用医師が合作する、
“大正時代の水準”である。何故そんな水準で日本は行うのか!
それは、選挙集票のためには愚かな投票民に理解賛同してもらいたいがために、その人たちの理解程度に組み替えるから、こんなことになるのだ。通例、愚かな人に「何が好きですか?」と聞けば、愚かな人は知っている範囲の物事を答える。
加えて、ことに全体主義者は
社会の危機を煽ってこそ当選する作戦だから、その歴史的事実と歴史経験に基づいて作戦を行うわけだ。そこに、科学者は邪魔者と追いやられる原因が存在するのだ。自由平等の文明Civilizationが進展しない時代は、やはり科学の進歩はなかった。
読者のあなたにも、ぜひ科学的に感染対策の実行を願う。

例えば、COVID-19デルタ株の場合、飛沫がミスト状態になって室内で漂う。流行語ではこれをエアゾルと言い変えている、空気感染は、また別の用語だ。
これへの科学的対策は、医師免許があるからといっても無知である。流体力学は基本ではあるが、科学者に説明してもらえば、よく解かり応用ができる。

換気をする場合、原則は屋外の風の流れに従って、入出の各々10センチ程度、風の出入りを考えて窓を開けることである。風速は1~1.5m、これを保てるように扇風機その他で補助もする。風の流れと速さを確認せずに、サーキュレーターとか空調を運転してしまうと、室内の中間の高さに漂っているウイルスを含んだミストを部屋の隅々まで拡散することになり、余計に感染の危険なのだ。

室内ではマスクを外すものと思い込んでいる老人も存在する。エアコンの中でもマスクさえしていれば感染しないと思い込んでいる人も多い。ウイルスが空中を浮遊していて、眼球から感染することを知らない人も多い。マスクは、「みんなに感染しない為!」にするものだとの自覚が日本は弱い、よって軽率な個人判断がミスを多発することは科学的に証明されている。知っていて感染させる行為は傷害罪となる。

ワクチン接種ではなく発症後自然治癒した人(筆者も)は他人には感染させない抗体も持っている。抗体が1年ほどで消えても、自然治癒した人では身体が覚えているから、他のコロナ変異株に感染してもすぐさま抗体が再生される。要は、抗体を持っているということは、再び感染しても発症しないかまたは極めて軽い発症サインで治癒するということである。なおコロナウイルスは、発症すれば45日間体内に滞在するとのことで、これが重症化の要因のひとつとされている。

____以上は科学的な話だ、とりあえず。
COVID-19イギリス型変異株、感染と発症の特徴【取材のまとめ】
総務部メルマガ:第229号:巷の愚かな尽力は、その全てが累積赤字となる

(ここから、見直しを求める科学者からの緊急提言、を引用)
『我々は、日本のコロナ対策の再起動を提案する。行動自粛・営業自粛に頼るこれまでの対策に人々は疲れており、限界が見えている。ワクチン接種が進んでも冬季の波が予想される中、見通しの不透明なまま、宣言と解除をいつまでも繰り返すのではなく、この間に得られた新しい知見を反映させ、日常生活を取り戻せるという明確な見通しをもった科学に基づく対策を実行すべき時である。感染を気にせずにすむ日常=「グリーンゾーン状態」は、実現可能であり、実際に実現している国がある。感染症を世界から撲滅させることはできなくても、生活域から除く(市中感染をゼロにする)ことはできる。目標をグリーンゾーン状態へと転換すべきだ。ワクチンの感染抑止効果がみられている有利な状況の下で、新規感染者数が減少傾向にある今こそ、グリーンゾーン状態実現の好機である』。

コロナ対策の抜本的見直しを求める科学者からの緊急提言
・会見説明資料
 2021年9月27日会見資料-日本グリーンゾーン化戦略


§“コロナ禍”の中で、金融危機にも さらされる
世界がコロナ禍に振り回され、感染防止の失策で“ヤケクソと見通し無し”の日本経済は、愚か者の食い合いと、庶民の貯蓄剥がし資産崩壊の表面化前夜にある。コロナ緊急対策資金が、政権のオトモダチに偏って流れていることは否めない。
加えて将来、2025年の段階で、日本はまだ“コロナ禍”に晒されていることは間違いない。
現在、日本政府の行っている“
実質無利子・無担保保証人融資”のコロナ緊急融資が、2025年に据え置最大5年の期限を迎える。
東京商工リサーチのIntelligenceによると、日本企業のおよそ3分の1の法人が借金経営を行っているとのことだ。すると、2025年の春には半数以上が借金経営とすれば、据え置き期限の到来により、巷での金融危機は到来する。

“貸しはがし・貸し渋り”の再来であり、この“コロナ禍”自体による経過的危機は進行しているのである。

そればかりか、コロナ禍:以前からの世界的な金融危機も、先送りをさせているばかりで、控えており、その危機が重なる未曽有は、予測も出来ない。

かの終戦直後の経済混乱を超えることは確実で、当時行われた傾斜生産、新円切替その他の程度は遥かに超え、愚か者に日本経済は、食い潰されてしまっている。
明治以来、日本で経験した尋常な政策はありえないのだ。


§“消費物価急上昇”これが庶民の尻に火がつく
世界各国の農業工業生産地の“コロナ禍”が原因すると言われる“消費物価高”は、増々進展する。この夏から食料品は肌感覚で20%の値上げだ。重要な生活必需の加工品は、賃金ダウン個人消費激減の折、値上げすれば更に売れなくなり、商店自体がギリギリで、日々仕入れの日銭自体が入らなくなる寸前の事態に陥っている。
消費者個人は、もう火がついている。この月曜日も、小麦加工品のそうめんやそば類、ビーフンやフォーの棚は空っぽだ。玄米真空パック(執筆時点で軒並み在庫切れ)、冷凍肉、缶詰、その他長持ちする食料、パスタなどの小麦製品はすでに買いだめされている。庶民は小銭や資金があれば買い溜めに走っている。
ただし小麦は、日本の場合政府が一括買い上げをして、およそ3ヵ月後に流通に流す方式だから、今回の約19%の値上げが小売りに現れるのは、年末から来年の1月初めにかけてである。そして、様々な物資の買いだめは、昔から言われる究極の“塩の買い置き”にまで至っている。東南アジア諸国・中国の減産や輸入が止まっているのだ。
【企業や個人の備蓄対策はこちら:企業の備蓄は損金計上可能】
http://soumubu1.blogspot.com/search?q=%E9%A3%9F%E7%B3%A7%E5%82%99%E8%93%84#212-09
小金持ちが値上がりしても買うから物価高を誘うのだ。
子育て世帯は生活費の切り詰めで“衣類”などしばらく買っていない。
蓄えのない人や日暮らしならば食事抜きだ。
そして、じわじわ値上げ後に劇的にやってくるのが電気・ガス・石油などの燃料費が上がる、昔のような防寒洋服類の持ち合わせがない若者は多い、寒くても快適な冬服を買う金が無い。
https://news.yahoo.co.jp/articles/55a500eecbad056cf486783643af64d3024df203?page=1

ところが、この秋からの値上げは注意をしなければならない点があるという。
専門家の話を要約すると次のとおりである。
 ①今回の物不足やインフレは世界的な現象である。
 ②とうもろこし、大豆、綿花、食肉、砂糖、肥料、鉄鋼、半導体などが著しい。
 ③コロナ禍が原因と言われながらも、
  よく調べると世界そして各地で様々に原因が異なるようだ。
 ④注意を要することは不思議にも、ほぼすべてのコモディティ商品の高騰だ。
  (コモディティのうち、先物商品取引の対象商品の類が高騰している)
  https://www.weblio.jp/wkpja/content/%E5%95%86%E5%93%81%E5%85%88%E7%89%A9%E5%8F%96%E5%BC%95_%E4%B8%BB%E3%81%AA%E5%AF%BE%E8%B1%A1%E5%95%86%E5%93%81
 ⑤金地金類は、ドル延命策を進める国の中央銀行が相場を引き下げている。


__テレワーク、リモートワーク、まさかの実態__

伊藤忠商事では、“商売は人と会うのが基本”として、出社とオフィスを基本としている。
「朝型勤務」による早朝勤務体制とか、通勤混雑回避の早朝出社・早帰りを臨機応変に行っている。
あわせて、感染状況にかかわらず、原則在宅勤務は育児、介護、傷病など個別に配慮が必要な社員に実施し、在宅勤務下における効率性・生産性の低下を防ぐため、上司・部下での「1on1ミーティング」とか組織長研修等を通じコミュニケーションの活性化を徹底するとしている。PCR検査も即日結果を出すなどの体制を充実し、風を流通させる換気その他衛生対策を図っているという。
https://www.itochu.co.jp/ja/news/news/2021/1199857_1533.html
今年8月3日の“総務部メルマガ”で指摘したように、
在宅勤務は実態として、
★“効率性や生産性が後退し続ける内職”へと変貌しつつある。
★リモートワークは、リモコン・ワークと化している。
http://soumubu1.blogspot.com/2021/08/blog-post.html#232-05

筆者なりに、(株)総務部の内外ネットワークをもとに、
インタビューその他取材を行うと、
次のようなことが浮かび上がってきた。

【転落大手企業の、単なる一般管理費削減】

一般管理費とは、事業の社屋や家賃、事務所の管理機器や消耗品、正社員給与、通勤交通費、通信費などのことを簿記・決算書に表す項目だ。ここに挙げた費用の削り落としがテレワーク・リモートワークの真の目的となっているのだ。そもそも、有能な人物であれば秘書をつけテレワーク・リモートワークは昔から行っており、オフィスワークは秘書や事務員が消化していた。ないしは大手在籍の有能な人物は、独立して本人+秘書そして事務員の仕事はアウトソーシングしていた。

・社屋や家賃 → 事務スペース縮小、
  社員の机と椅子撤去、固定電話撤去。
・機器や消耗品 → PCにWiFi自前、FAX自前、
  通信費、アプリ、リンク等家計費持ち。
・給与 → 所定労働時間のみ残業なし、
  休業もさせ雇用調整助成金。
・通勤交通費 → 通勤しないから全額カット、
  出社の時のみ交通費。
・通信費 → 通信機器のレンタル料も含め、月3,000円程度の手当て。
・その他の問題点とか空調経費は、労組交渉にならない限り不支給。
・厚労省の示す法律や通達は、コロナ禍と称し無視をする。

~筆者の診たとろ、こういった在宅勤務者は、リストラ解雇対象者と考えざるを得ない。大手重電家電メーカーの、令和2年度の一般管理費は軒並み軒並み4%ほど削減、家電のP社に至ってはマイナス14%だ。

【落ち目の、IT企業・IT機器会社の群れ】

仕事は来ない、採算が合わない、設計変更による赤字に耐えられないといった、IT関連では特徴的なことが起こっている。“政治家の口利きで35億円の発注内6億円を着服”というのは、今や、美しい日本のドリームである。ほとんどの個別企業は銀行からの借入金返済のために、なんでもいいから仕事を受注しなければならない。IBMのような外資大手でも同様のようだ。

・テレワーク・リモートワークに成果主義が併用されプロジェクトごとの採算計画。
・徹底したコスト管理、人件費しか削減できるところがなくなっている=個人事業化。
・コンプライアンスの指摘を避けるために契約社員、テレワーク・リモートワークに成果主義。
・益々、利益価値があり高品質受注を避けるようになる=ダンピングが横行。
・成果主義のIT関連企業における特徴は、30~40歳の賃金は横ばい、以降はリストラ。
・在宅というよりも、目的はIT技能者や、IT技術者(SE)の作業コスト軽減。
~なお、東京系の杓子定規な運用><関西圏の実利優先の運用は、IT関連にとどまらず、半世紀以上前からのあらゆる産業をまたいでの商習慣の差を続けている。
~はっきり言えば、こういった落ち目の企業は、歴史的学問的な知恵が無知だから、近代以前の問屋制家内工業を思い出しただけの代物で、技術面での中世的な手工業の水準に劣っていくのが自然の姿だ。

【新型コロナにおびえ、効率や生産性無視、単に在宅】

愚かで無知で洞察力もない経営者とか管理職が数多く存在することと、
効率性・生産性低下の元凶となっている「無能社員」の戯言に足を引っ張られ、
(仕事ができないとか改善できないから、多忙の演出や無能者の弁解といった虚言)
そのため、封建制度につきものの、“表面の形さえ整えれば、効率や生産低下は止む無し”を蔓延させているのである。

・在宅勤務は内職化の方向で一気に進む。在宅の融通さと仕事の切り替えができない。
・リモートワークは、子供や家族の融通に対処するリモコン・ワークへと進まざるを得ない。
・在宅作業の必要経費、昼夜逆転の作業状態化などによる言い分が優先なる。
・製造業の溶接作業までが在宅テレワークだ。

~例えば、ヤンマーディーゼル(滋賀県湖北に展開)は長い間、工場近辺の農家の納屋で作業する“農家内職”で成り立っていた。他にも昔は家電メーカーが家内工業:内職に頼っていた。だがそれではイノベーションや技術革新には耐えられない時期に、今は到来しているのだ。
~問屋制家内工業~工場制手工業~機械制大工業と、変遷していった理由には、効率性・生産性の低下を防ぐ意味が在ったのである。それを度外視すれば、個別企業も産業も経済破綻するのは当然の末路だ。一部の天才は除いて、集まって刺激を受けながら、若者は古参の仕草物腰や電話の話し方も見聞きして、職業能力を身に着ける訳である。日本の国際基準からこぼれた教育や子育て原則から、脳:未発達者が一般家庭からも出ている。この脳:未発達者は、発達障害とは異なり、“障害の存在ではなく、脳の部分的成長欠落”である。そのOJT訓練実務は、ジャン・ピアジェの3つの原理でもって、4つの発達段階を、乳幼児段階から踏みなおすことで徐々に確実に開けてくる。その子たちは、脳の思考パターン部分の成長欠落なので、記憶重視の受験勉強による“知識偏重主義の思考”の持ち主となっている。
総務部メルマガ:第230号:“ガセネタ”に乗らず、深く考える正攻法のヒント

【破綻に順応しきって希望が無い人の、共通した無知】
①世界各地を見ても、最低の地域経済単位(日本の場合は中学校区)と周辺での地域内作業交換に基づく“商品出荷や商品売り出し”の他地域への取り組みであれば、何百年にもわたる商品の成り立ちの原則に合致する。
にもかかわらずだ。要するに、近代以前の問屋制家内工業を真似すればするほど、それも明確な目的も無くであれば末路は、事業崩壊・産業崩壊・日本経済崩壊でしかないのだ。

②経済活動は否、人間のあらゆる活動は、言語のみのコミュニケーションでは、意思疎通が図れない。
直接対面しなければ意思疎通とともに創造的思考や着想は生まれない。それは主に、希望という言語とは全く違った、共感(Empathy)の共感作用&共感精度によって言語の枠制限を超えて感覚的に意思疎通されるものである。様々な希望を形成する意思疎通はその典型である。そして、人類と定義される前からの先天的遺伝子及び、約700年間を要して形成される後天的遺伝子といったものだ。
これらは、AI人工知能とかネット回線では補えない。せいぜい完璧なマニュアルを目標にする程度で、そのマニュアルの100%達成など成し遂げれる訳が無いにもかかわらずだ。
物事の裏付けである証拠を並べたてる思考(日本の官僚が得意とするもの)だと、“知”そのものが収斂する。まして言語に頼ればインスピレーションクイズの世界に等しい。だから実行して仕事をやり上げることができない。もっぱら言語処理に偏るから、道にも迷い何倍もの時間がかかってしまうわけだ。

③今や日本の経済政策の柱は外国為替の円安誘導である。
日本の大手企業の作り出す製品の大半は、既に世界における三流品だ。
国内でのイノベーションとか研究開発が進めば、現在の衰退し切った大手企業たちは崩壊してしまう。このコロナ禍で彼らのビジネスモデルは崩壊しそうである。そこで彼らは能力もなく、有能人材の協力も得られなくなってしまったことから、崩壊のステップの末路である“仕事のマニュアル化&賃金カット”を闇雲に、あたかもハチマキでも巻いて進めるのである。
加えて、監視社会を作り上げて、個人の過去スキャンダルを集積しておいて、“人の心の弱いところを巧みに突く”準備とするのだ、小心者だから。それは政敵はともかく、大手企業を揺るがし崩壊させかねない、社会全般にわたる、イノベーションとか研究開発を担う人物に向けてのことである。あなたの“心の弱いところ”が何故か知られていて、突かれる。とはいっても、彼らは一見派手な政敵の監視を顕わにしておけば、おどおどした自由人は、直ちに言うことも変質させてしまうことをよく知っている。たとえば大手企業にあっては、「これはやりがいある仕事だぞ!」→が次のように変化変質する、「これなら上司が喜ぶアイデアです」といった具合にだ。
アメリカでは借金による差し押さえだとか別れた恋人やDV男との個人情報などが、GoogleやFacebookの記録から流されている。
個人情報や履歴を集計する最先進国は、建国から72年の個人情報を把握する中国だ。祖先の出身階級から始まり徹底した履歴等情報が建国から書面記録に蓄積され、就職とか登用に親戚や兄弟などの情報が悪用(“名誉回復”を訴えるしか術がない)されきた。それが今日中国のIT監視社会の源を形成している。
日本の場合は、それなりには便利な商用情報収集を企業などが行っているが、何かにつけ“国のマイナンバー”との抱き合わせをさせようとしている。話題のワクチンパスポートにしても、マイナンバーの紐付けさえ無くせば、現行の医療記録を呼び込むだけで直ちに事は進むにもかかわらずだ。そもそも国の個人情報保護法は、地方自治体の住民票を、小学校入学1年生の分から、教材・机・ランドセル業者に横流ししたことが、立法のきっかけであった、国はすざましい拡大解釈をしているけれど。

【順応仕切っているから、カラクリには気がつかない】

★1.“傾向と対策”の思考パターンは、マニュアル人間に育てられた烏合の衆を操るために、物事をバラバラに扱わせて、上からの言いつけ以外は思考できないように囲い込む訳だ。だが実際の労働全般や労働力のネットワークとか組織化は、現実の物事に焦点を合わせて、その事実関係とプロセスに対応して進めなければ、特に創造的な分野では成果のある結果には至らない。“天才の卵”にあっては、他人である“傾向と対策”の思考パターンの持ち主を見透かしてしまう。

★2.輸出産品に係る消費税分は、いったん輸出業者が納入し、下請けが納入した消費税もまとめて最寄りの税務署から輸出業社に現金で返還される。まずこれは企業にとって現金入金なので、潤いであり資金源でもある。
そして肝心なことは、下請けの輸出量按分の消費税額を輸出業社が下請けに還元されたかどうかは追跡されるわけがない制度なのだ。国内商品でも輸出した方が税制の還付利益が転がって入って来る訳か!
下請けにその還付された利益が還元された帳簿も記録も発見されたとの噂もない。こんなからくりは、少しなりとも商業活動をやっておれば、すぐ分かる。

★3.こういった類の政府からの還付金は、ナチス・ヒットラーの時代にも存在し、輸出業者からヒットラーへの政治資金の源であった。“傾向と対策”の思考パターン人物には、このカオス理論(立証は2008年)的な、「風が吹けば桶屋が儲かる」仕組み(ある意味で商売人的発想)が判明できないのだ。

★4.読者のあなたは、お気づきの通り、テレワークとかリモートワークはに翻弄されることで、表向き積極的に進めている企業にあっては、日本経済の足を引っ張り、企業自らのの首を絞めているわけだ。そんな状況の中間管理職は、抜本的な能力のないことは否めないばかりか、「上から言われるから、やってることにしとくだけ」なのである。すなわち、テレワークとかリモートワークは、実行できる作戦と人材が揃わない限り、必然的に崩壊の道を歩み、ウカウカしていれば大手企業であったとしても、退職金さえもらえなくなる。
自らの能力に自信のある方は、“「天才に近い人材の定義論」”(先月のメルマガ9月号)などで自己チェックをし、企業規模とか地域を問わず、早急に準備をして新しい時代に適合した経営者のもとに転職するのがよい。
http://soumubu1.blogspot.com/2021/09/after.html#233-08

天才の卵ではなく、もう天才に孵化している段階であれば、既に効率良いテレワークとかリモートワークを行えている。乃至は、あなたの上司群の“まともで実力ある管理職に、”通告した上で、周囲の同僚その他は無視して、世界の多くの天才の類が実行している水準のテレワークとかリモートワークを、さっさと断行してみることだ。実際に断行してみて、あなたが身柄を拘束されるとか暴行を受ける事件が起きたとしても、これ幸いにと、“人生の勉強として多額の退職金上積み”も主張して、新たな地域や仕事先に変われば良いだけのことである。
「家族が崩壊する」と懸念しても、家族が崩壊するほどの経済激変を迎えるわけだから。


§新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み 20211005

今回月号で紹介できるものは1冊。
(この段落は先月号と同じ)筆者の仕事は、読者の解決手助けのために、あなたの正確な選択へと導くことである。なので記事分量は少なく、あなたの判断材料となるように書いていく。(購入して読む必要もなく、あなたの秘書に代読する必要もない)。それは、学術系書籍などは学者が同業学者に向けての論理構成だから、学者以外に正確な理解が出来る訳はないのだからである。
一般ビジネス書というものは、厳しい出版業界の状況から、多数の読者が、さも喜んで買うような内容に編集しているから、買った人が喜ぶように出版する。そんな出版物から、役立つ部分のみを理解することは、時間をかけても無理である。とかく、近年の学校教育は、“その意味内容が解らなくても覚えるだけ”といったAI頭脳教育に陥っているから、頭脳明晰であっても知識偏重主義(主知主義)であれば、プロセスを踏まえないから応用できないばかりか、誤読の頻発も招いてきた。(ここまで先月号と同じ)

『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』
  著者 Kate Murphy(ケイト・マーフィ)
   ヒューストンを拠点に活動するジャーナリスト。
   篠田 真貴子(監訳)、松丸 さとみ(訳)

むらおかコメント
崩壊しつつある日本企業やその社会においての、コミュニケーションに関わる常識を、ことごとく覆している本である。Afterコロナの時代に活躍するための、大いに参考になるだろう。
そして、この本を読み進むうちのコミュニケーション常識の中身の違いもさることながら、Googleが大発見をしたとする調査が紹介されている。
「成功するチームではメンバーの話を互いに聞きあっていた。メンバーは交代で発言し、お互いの詳細まで聴き、言葉にされていない考えや感情を理解するために、非言語の手がかりに注意を払っていた。声のトーンや顔の表情など非言語的な手がかりをもとに、お互いの感情を直感的に読み取る能力に長けていた。彼らは言葉を遮られたり意見を一蹴されたりする心配をせずに、情報やアイデアの交換しやすい雰囲気を作っていた。メンバーは互いに思いやりがある反応をする」という主旨である。
この本の著者は、「よく携帯電話を見るのは話を聞かなくて済むから」といった訳があるとも述べ、「相手から自分でも分かっていないことを引き出す」ことを読者に勧めている。
この本の目次
Chapter1
・「話を聞かれない」と孤独になる
・「暮らす人」の声に耳をふさいだ政治家が分断を生んだ
Chapter2
・孤独を感じるのは、「よいことが起こった」のに誰にも注意を払ってもらえないこと
Chapter3
・見知らぬ人よりも、「知っている嫌な人」に話しかけてしまう理由
・人の話を聞かないことは、何も起こらないつまらない人生
Chapter4
・友情を維持するいちばんの方法は、「日常的な会話」
・半分以上の人は、「心配事を仲のいい人には話さない」
Chapter5
・「空気が読めない」とは、そもそも何が起こっているのか
・「よい聞き手」とは、話し手と同じ感情になって聞ける人
・相手が自分でもわかっていないことを聞けるのが、優れた聞き手
Chapter6
・自分の考えを忘れて相手の話を聴いた方が、結局おもしろい会話になる
・嫌なやつでも、聴こうとすれば不快感は少し減る
Chapter7
・優れた聞き手は、「相容れない考え」に耐えられる
・グレーゾーンに耐えられる人は、判断をするのが得意
Chapter8
・聞き上手は「なぜ?」という質問を使わない
Chapter9
・最も生産性の高いチームは、全員の発言量が同じくらい
Chapter10
・優れた聞き手になるには、「自分の弱さを理解する」
・先に相手に話をさせて会話を操る
Chapter11
・読書は自分をつくる
・多くの人が、自分に批判的な内なる声を持っている
Chapter12
・話に素直に耳を傾けるためには、冒険心がいる
・「アドバイス」をしだす人は、きちんと相手の話を聞いていない
Chapter13
・話のニュアンスも、脳は聞きとれる
・難聴にならないために騒音に気をつける
Chapter14
・「聴くこと」は、最高の友情でもある
・よく聞いていないと間違いなく交渉は失敗する
Chapter15
・0.5秒以上の沈黙があると、人はそれを不満や罰だと解釈する
Chapter16
・自分が聞き逃したと思った人間関係は、大抵手遅れ
Chapter17
・なぜあの人は、婚活でも自分の話だけしてしまうのか
・聞くという過程で親密になったり相手のことを理解できる
Chapter18
・優れた聴き手は、愚かな人を見わける
など