2019/10/08

第210号:経済激震&予定調和の危険への戦

<コンテンツ>
予定調和とは、身近には何なのか?
世界経済は各箇所で落ち込みが激しい
「日本を脱出したい!」それは素直な気持
   【あなたの生活、企業、コミュニティーを守る道は?】
   【発想や着想を生む行動パターン 感動や希望に加え危険回避策】
   【実行すら困難な、戒め!説教】
          (筆者の前向きコメント)
全体主義者の性癖と、その特異な行動パターン
   全体主義が及ぼす範囲、個別企業でも現れる特徴
   【全体主義に対抗し、崩壊させる方法の紹介】
   【アニメ風にストーリーを繰り返すと】
韓国向け輸出急減=を報じた新聞記事の要約


§予定調和とは、身近には何なのか?
哲学とか宗教団体の教義はさておいて、
誰もが持つ常識的宗教観とか幸せ感にあっては、
『予定された人生の軌道を走り、予定された病気も予定通りに治し、予定通り終える。自由や幸せそして生活厚生は、予定に調和させるのが最も良い』といったふうな概念となるだろう。
これに対し、人間は如何様にも生きるのであって、
予定は立てられないし予定なんかに調和させることすら出来ないとの反論である。概ねどんな宗教教義も予定調和か否かの矛盾を抱えている。
先端国では今、「予定調和に生きて、予定通りの“うつ病発症”と予定通りの“治療を繰り返すうち”に統合失調症を併発し、何とか治まったかと思えば自殺をしてしまう」といった比喩が沸きたっている。ここに人間の『意欲・感動・希望』の“喪失原因が見出せる”との思想が見出され始めた。諺には、「預言者や指導者の言う通りに成ったことはない。だが、預言者や指導者がいなければ、それは全く何もなかった」と、予定調和説とともに語られているのである。


§世界経済は各箇所で落ち込みが激しい

■今や金融商品の乱高下、もはや経済の指標ではない。
もとより「貨幣システム」の先取りをするだけの相場商品(通貨で決済)でである。もちろん、日本の如く“日銀(中央銀行)”とか“年金資金”などで株価や為替の買い支え(株価操作や為替操作)、あたかも無から有を通貨で創造しようという金融政策は、長期経済政策の禁じ手である。にもかかわらず、不良債権に陥った世界各国の金融政策担当者の皮肉は、「あの日本のような金融政策を取るべきかどうか?」といった表現で、自国民を恫喝するに至っている。何のことかというと、すでに日本は金融破たんした際には大恐慌の劇的痛手を受けるとの評価を獲得しているということなのだ。

■「効用価値や使用価値の低い量産品商品」。
中国をはじめとして世界経済を埋め尽くしている。日本の商品流通や海外交易商品そして固有文化価値商品といった、“高付加価値製品や高水準サービス”は、この10数年間で世界的に日本は完敗した。とりわけ社会主義的な需要供給経済の妄想に基づく、中国の市場経済+計画経済方式によって、世界的な経済大恐慌は促進されてきた。(中国経済の動向を資本主義経済の物差しで評価するなど、お人好しなのか間抜けなのか、そんな似非識者が多い)。

■FiveG(5G)は中国が主導権を確保した。
安かろう悪かろうな商品であっても、である。アメリカも中国に追い越された。日本はFiveG(5G)は全くの手付かずで見通しは無である。大手企業の商品開発は、経産省の政策によって破壊され、大手企業のサラリーマン社長は、それに甘んじている。全体主義者は“汚れ仕事”ででもって「身を立て名を挙げる」宿命にあるから、今の首相官邸や経産省になびいて延命と保身を図っている。(アメリカは中国産5Gを受け入れた)。

■日本は経済面で
中国、韓国、ロシアに負けてしまい、アメリカのようにユーラシア一帯一路に食い下がる外交能力もない首相官邸である。だからこそ、近隣諸国に喧嘩を売る如くの“負け犬の遠吠え”なのである。首相官邸は喧嘩をしてでも日本からの輸出を下落させるに至り、その被害は国民の個々人に負わせている。ことわざにある「金持ち怒らず」が言わんとする真意そのものである。そして国内では旧ソ連KGBに似通った国民監視体制を虎視眈々と進めようとしている。当然のことながら全体主義者の監視体制はプライバシーを無視するばかりか、個人の秘密を握り恫喝やゆすりのネタとして使うのだ。

■くどいようだが、全体主義者の選択する性癖は
“汚れ仕事”で以って「身を立て名を挙げる」
との宿命にあるから、経済成長や経済豊かさなどは無視をする。全体主義者には、国や自治体の税金を食い散らすとか、オコボレをもらうとか、民間優良事業の資金を吸うといったような性癖しかない。表向きは正義感を見せたとしても、「俺にも甘い汁を吸わせろ!」との下心を持った政治集団と同じ性癖を持つ支持者層に過ぎないのである。“オコボレが欲しい”といった性癖は、彼らの勇ましい口先に意思表示され、その性癖が起因して「経済や経営そして価値を産む仕事」を任せられる職業能力は持っていない。
ちなみにアメリカでは、一部の州は別として合衆国連邦には消費税といった、時として経済発展や開拓精神を阻害するような税制自体を回避している、歴代保守政権の消費税目的は全体主義者によって変質させられ、財務省の消費税導入に関する主導権は消滅してしまったかもしれない。


§「日本を脱出したい!」それは素直な気持
この5年から10年後は、日本の現産業は悲惨な姿になる。
Ⅰ.日本経済全体を支える産業は現れそうにないから、当初は様々な金銭的文化的資産を食い潰すしかない。たとえ原発廃炉の莫大規模の事業だとしても資産の食いつぶしだ。原発休眠維持費用⇒廃炉よりも資金や予算は少なくて済む。(数十年間停止のままの維持費用に留めて科学技術振興待つしかない)。すなわち官民ともに全体主義者の考える経済政策では、より大規模な破たん額を招来せざるをえないである。
Ⅱ.他人との協力や妥協は社会生活では不可欠だが、他人に依存するつもりが支配されてしまっていては、それは悲劇でしかない。
Ⅲ.社会(=社会共同体は世間とは異なる)は経済動向と一体不可分であるから、社会自体も悲惨な姿になる事態は予見できる。この秋から悲惨さには拍車がかかる。依存関係を内在する社会状況に在っては、悲惨さが人間の運命や意欲といった生命の意志と意味と価値に破壊的な結果に至るばかりか、依存関係のもとに支配されている立場の子供や女性にとっては、運命の悲劇に増幅されて現れる。それは、他の依存関係のもとに支配されている周辺の者たちを恐れおののかせることとなる。悲劇の連続は同情sympathyを引き起こし落胆を増幅させ、自殺を誘発することになる。首相官邸の全体主義者が密かに温めている“安楽死&尊厳死”の法案も狙いはこれである。
Ⅳ.かといって、あなたの身近な崩壊と壊滅が随所に個々に発生といった日本国内の事態から、あなたは逃げ出せない、抜け出せない、逃れられない。
=そこで、あなたはどうすればよいのか?

【あなたの生活、企業、コミュニティーを守る道は?】
①個人・企業・コミュニティ(不可分だけど個別)で防衛ラインを決める。
②企業や生活の“川上と川下”を見定め、地域の諸々のネットワークを調べる。
③国内の撃沈が激しい、そこで世界とのつながりを狙う、言語は重要ではない。
この3つを柱に考えれば、様々な産業や業種そして職種に応用できる。
観光インバウンドに限定せず、日本文化の技術技能体系の様々な転用は可能だ。
~その転用先は次のURLに。散々日本を破壊した経営論や悪習慣の排除が重要だ。
http://www.soumubu.jp/alliance/index2.html

__行動科学や行動経済学そして脳科学や神経科学等の知見から、
       有効とされている習慣、その身近なものをまとめた__

【発想や着想を生む行動パターン 感動や希望に加え危険回避策】
a)健康に悪い食べ物を採り過ぎないための方法、
  お皿や茶碗の大きさを少し小さくする
b)発想や着想の創造性発揮は、
  部屋の天井高さ3mとか自然光の野外での時間を増やす
c)高い学習効果を得るには異なる分野を
  学び教え合うチームで行う。地域の役割は重要
d)不確実な挑戦に、毎回成功している場合は、
  予測可能なことに取組んでいるだけだ
e)小さな企業で働いている人ほど、
  その後に起業する確率が高い。大手企業では歯車だ
f)起業は、創業時の年齢が高いほど成功率が高い、
        業界動向・取引の肝・人脈の幅広さ
g)起業の事業計画の立案は、学習項目を決め→
   進捗計測方法→実現する成果物の順に
h)アイディアに留まればだれも興味を持たない、自分の力だけで進めると手助けがある
i)事業とか仕事の成功には、適切有能な教師役、コーチ役、有能な秘書の存在が重要だ
j)悩み事があったら直ぐに寝る、困ったことがあったら10日間ほっておくことにする
k)利益確保は、その場の意思決定。計画や予測で利益が確保された歴史は無い
l)暗記ものはリズミカルに睡眠前、1日の睡眠回数分だけ増加。脳はoutput重視の癖
m)手足や指の動きは、連続21日間の短時間練習が有効(途中2日連続で休むと振り出し)
n)熟練を要する技量練習も頭脳出力もリズミカルに、リズムrhythmと拍子timeは違う
o)価値を産み出すプロセスとは、意思決定とか判断を支える根拠に、その肝がある
p)創造性を習慣化している人は、執筆を習慣作業にすることで創造的になっている
q)イノベーションとは新しい結合、X×Y×Z×Time+結合Connectの5次元世界
r)良プロセスは習慣に、高技術水準維持は職業倫理、科学的発展は言葉概念変更となる
s)自信ある正しい事業方針で失敗しない予防策=その資金で行える別の事業も考える
t)主知主義や知識偏重は「知」の原則が無い事から、手練手管で迷い感情に左右される
u)契約の締結、交渉事の妥結、重要な決断、重要文書作成などは、必ず一晩寝かせる
v)創造的に仕事をするには、必要な時間数や人員計画の、10から20%増量を投入する
w)効果的なリスク設定とは、high-risk10%+low-risk90%=中位のrisk仕事は0%にする
x)経営環境を選ぶには、最初に少しだけ失敗し、その環境にいる人の反応を観察する
y)息の長い事業や物事を考える場合、10日後、10ヵ月後、10年後の姿を考えてみる
z)有能チームマネージャーは、部下の課題や質問に対して適切な人を紹介していた
aa)文化的多様性は創造力を高めることになるが、そのままではチーム結束力は低下に
bb)低次元の人物は、単なる意見の相違なのに、意見対立とか人間関係対立と解釈する
cc)誰か他人のために人間のつながりを創るということになると、誰とでも交渉できる
dd)経営や技術のイノベーションをオープンに行うには、その部隊毎を社外に出すこと
ee)SNSなど弱いつながりの人間関係では、1人の橋渡し役を介する構造で成り立つ
ff)特定の居場所を選べば別の居場所からは離れる。恋人が出来れば2人の友達を失う
gg)キリスト教の運営は=神を信じる目的を礼拝で思い出させ、小集団で信仰を深める
hh)愛するということは技術である、だから技術を具体化するには練習や訓練が必要
ii)恋は好奇心を含む自由の拡大、愛はその充実の姿、→不自由な事柄も自由と感じる
jj)同じ人類文明でも“過去・現在・未来”を区別できる言語を持つ集団は世界に浸透した
kk)共感作用&共感精度の要素は、言葉を合わせ.仕草を合わせ.呼吸を合わせる動作
ll)本物の芸術に触れれば、人は計画的な行動を起こす、そのために学びもする。

【実行すら困難な、戒め!説教】
ここに紹介するURLのような戒め。
あまりにも日本人の多くは、この様な戒めに慣れている。
だから「倫理や道徳」めいたものとは、全く異なる別物だと区分できない人も多い。そのまま子供や他人の教育に当てはめるのだと勘違いしている人も多い。

こういった文言は嫌がられるパターンだが、それをよく承知している場合には、ひと手間を掛けて“恫喝や脅しを背景に依存させた上で”子供や配偶者、さらには生徒を支配しようとするのだ。全く以って悲劇でしかない。

お互いに自由のない恋愛関係、その本質は虐待である。
「よい子でいるのよ」と口にするのは、母子やDV男の呪いである。
言うことを聞けば物を買い与えるのは、動物のペット並である。
奴隷再生産、「食事など保護をあてがわれるのだから、服従は当然のことである」といった理念である。
「禁欲は霊的向上」と言ったセリフは、全体主義者の表面面の常套句だ。

(括弧内は筆者の前向きコメント)
「出来て当たり前の生活防衛」30のリストを引用
https://www.mag2.com/p/money/777633/3
「できて当たり前の生活防衛」とはどのようなもの。
それは、以下のようなものである。

(1)貯金をすること(生活向上のためのとは趣が異なり通貨価値激減も)
(2)無駄なものを買わないこと(無駄なものによる効果もある)
(3)ローンや借金をしないこと(不景気は負債を吸収する経済構造にあらず)
(4)稼げない仕事は続けないこと(能力を買ってくれない事は、人生を無駄にする)
(5)稼げる仕事は辞めないこと(職業能力を身につけられる仕事は辞めない)
(6)専業主婦にならず共働きすること(家族の家政婦や秘書業務も共働き)
(7)贅沢しないこと(金銭を伴わない贅沢を重視するときに)
(8)仕事を楽しむこと(金銭を稼ぐ外の役に立つ事を探してみる)
(9)休息を取ること(というよりも活動や休息のスケジュールが重要)
(10)肉体的・精神的な病気にならないこと(その具体策が必要)
   (不況時には、貧乏と病気は一緒にやってくる)
(11)怪我をしないこと(何事も、何回かの深呼吸の後に動く)
(12)見栄を張らないこと(清潔で爽やかの見えは不可欠)
(13)役に立つ勉強をすること(役に立つ的判断ができるのか)
(14)引きこもり、ニートにならないこと(無意識のうちになる)
(15)タバコ・アルコール・ドラッグに溺れないこと(そんな体力は使わず)
(16)ギャンブルに溺れないこと(ギャンブルは尽力して得る価値を逃す)
(17)ゲーム・テレビ・ネットの娯楽に溺れないこと(あてがわれた娯楽)
(18)セックスに溺れないこと(自由の拡大が出来ないとセックスに走り慰む)
(19)友人を選ぶこと(友達を無くす恐怖感でもって洗脳する者の存在)
(20)相談相手を持つこと(それよりも本当の先生やコーチを要する)
(21)自分の味方を作ること(性格をオープンに、共感して話を聞く)
(22)金のかかる趣味に没頭しないこと(金と言うより通貨のかかる趣味)
(23)自暴自棄にならないこと(何事も障害物ではないと考えてみる)
(24)ごく普通の生活をすること(普通の生活基準がわからない)
(25)貧困から抜け出すために何ができるか考えること
(26)社会のせいにしないこと(自己の原因ではないかも)
(27)他人のせいにしないこと(物理的要因かもしれない)
(28)投資能力を磨くこと(労働者や素人には無理)
(29)才能を磨くこと(才能のほとんどは物理的要素である)
(30)シンプルに生きること(シンプルであれば創造性はなくなる)


§全体主義者の性癖と、その特異な行動パターン
__2017/05/09総務部メルマガ記事に、改めて現時点で加筆補正をした___

☆ヨーロッパでは、ドイツ:ナチスのヒットラーを研究した哲学者ハンナ・ハンナ・アーレント、さらに旧ソ連のスターリン主義を研究した哲学者クロード・ルフォール(フランス)らが実証研究を行い全体主義の特徴と法則的理論的解明を行った。スイス政府も、この実証研究を用いている。ところが日本では、全体主義に関する書籍の翻訳も研究もが進展しておらず、そういった真髄には触れないまま評論してお茶を濁すものは少なくない。左右の全体主義団体に属しているとか金銭目的の仕事だから嫌われまいとするジャーナリストは少なくない。だが、20世紀初頭のアメリカの経済学者ジョン・R・コモンズに言わせれば、「彼らは何らの測定もせずに、すぐ理論を言い放ち」とし、哲学者クロード・ルフォールに言わせれば「彼らはら幻想と妄想に陥って現実を見ない」と全体主義者を真っ正面から批判することもなく、彼らの性癖と特異な行動パターンを証明している。

☆以下、説明する内容は、昨今の日本や個別企業で巻き起こっている事態にそっくりである。あなたもそのように受け止めるだろう。だが、これは、ドイツや旧ソ連・東欧諸国で、その当時に実在した実態から導き出した法則なのである。だから学問であり、時代を超え世界各地に通用するのである。どれだけ日本中には、お茶を濁す評論家、金銭目的の生活だから嫌われまいとするジャーナリスト、解った風なことを言うけれどよく聞けばTVの評論家や吉本芸人の二番煎じ!といった主知主義や知識偏重主義者が蔓延しているかが見抜けるようになるだろう。(専門的用語や言い回しは筆者が翻訳)。
☆これを見れば、彼ら全体主義者の次の行動パターンが予見できる。
 彼らは昔の全体主義者の真似をする或は違法行為をするだけの性癖である。

★★全体主義が及ぼす範囲、個別企業でも現れる特徴★★
1.全体主義の企ての概略は、左右いずれも次の形式現象が浮かび上がる。
①彼らの秩序というものの裏側には、末端とか闇での無秩序がはびこる。
②健全な道徳や身体の例え話を主張する割には、彼らには堕落が目立つ。
③「輝かしい未来」期待感への内側に、自らの生存と地位の取り合い闘争が。
④権力支配の内側に、官僚同士の2官僚主義的対立の激しさが見える。
……民間の中堅企業でも、これを真似をする者が出現して出世を狙うから注意。

2.全体主義の活動家は、言動や論理に矛盾を持ち、それでも人を操ろうとする。
①左右や宗教カルトを問わず、彼らは既存組織の中に溶け込もうとする。
②そこで目配り任務にあたる。組織者・活動家・大衆動員者の地位を占める。
……よって、彼らが知らない予期しない事などは、彼らには「敵」の形象と映る。

3.全体主義は、簡単には気付かれないよう統制、規範化、画一化を、やりたがる。
①習俗、嗜好、観念など社会生活の中で、まずは目に触れない事柄に
②もっとも自発的で、最も捉えがたい要素が見られる事柄を狙っている。
③究極は、生活様式、振る舞い、意見の多様性などを拒絶させるようしようと。
……そうして、技術者と管理職の仕事が各自の責任でなされないようにする。

4.専門教育のない者&教養のない者+職業経験の少ないインテリ、
①こんな者達が全体主義者らに、簡単に理屈と行動で惹きつけられる。
②彼らは粗野で無教養の人間を、理屈の自発的代弁者に仕立てる。
③インテリを組織や担当の、口先ばかりの行動の任務者に仕立てる。
……トップも末端も、無理に一体化を図る。「皆一つに!」と叫び始める。

5.全体主義者の理屈や論理展開では、錯覚して次の三分野の区別ができない。
①権力の秩序に属するもの → 経済構造や労働政策など
②法の秩序に属するもの → 裁判所の判断や社会制度
③認識の秩序に属するもの → 文化や習俗、家庭や社会生活など
……これを複雑に絡め、政治スローガンの中でつまみ食いしてごまかす話法だ。

6.「自分と皆とは同一だ!」と叫び、皆との同一性を隠れミノに権力を振るう。
①その権力を振るう者は、私的利益のために動く構成員に囲まれている
②国家と経済・社会との間の区別を否定し、国家のみの介入干渉を繰り返す
③あげく、国家から相対的に自律した生産・交換関係を彼らは保証しない。
……全体主義者は、資本主義の発展条件を根底から崩壊させていくのである。

____これらの特徴は____
戦前日本の軍事ファシストと官僚たちばかりか、当時日本のさまざまな社会制度に存在していた状況と共通している。日独伊や旧ソ連や東欧が全体主義に至った背景には
;経済恐慌や敗戦による経済的貧困が根底に横たわり、
;その時に、「幸せや人権よりも、利益の満足(厚生)に重きを。」と全体主義者が幻想妄想を振り巻き、
;街の裏側での暴力や精神的圧迫行為(警察が動かない)で権力とか政権を奪取、
;通常では登用されない汚れ仕事官僚や無能学者その他を、
  全体主義者の傘下に侍(はべ)らせ、全体主義者の子分達に大飯を食わせ、
;左右過激派にリードさせ、全体主義国家体制を官僚らに作らせるのである。
……こういった手法は世界共通だ。戦前日本はナチスドイツよりも、旧ソ連スターリン主義をヒントにした政府官僚も多い。もちろん彼らは、それを指摘されたときに否定しているが。

【全体主義に対抗し、崩壊させる方法の紹介】
旧ソ連の東欧での全体主義を崩壊させた歴史を実証研究した哲学者クロード・ルフォール(フランス)は、次のような内容を各国歴史の事実関係から発見している。そこには旧ソ連の軍事力の脅威が停止したペレストロイカの瞬間に、各国が自力で崩壊させた「民主化の対抗政策」を紹介している。確かに、日本軍ファシストやドイツ:ナチスに比べ、遥かに頑強で長期化した旧ソ連をはじめスターリン主義:左の全体主義でも、西側諸国の支援を必要とせず崩壊したのは確かな事実関係である。
___さて、「民主化の対抗政策」と、その解説は次の通り
☆1.全体主義者の象徴的なものの秩序(幻想・妄想)を、
   現実的な物事の内側に落とし込んで行ったこと。
    (実現可能な幻想妄想は、住民と共に実現できることが証明された)。
☆2.こういった現実的な物事の内側の解決には、
   全体主義者は外部の人たちとの連携を伴わざるを得なかった。
    (自由・平等基づく様々な権利が全体主義の下でも実り、
       それは自ずと権利を主張した住民側の経済利益が確保された)。
☆3.全体主義権力の秩序は、「法の秩序」や「知の秩序」と合致しない。
    (秩序や権利行為は、
      ①法定のもの、
      ②契約行為、
      ③不法行為、
      ④その他の権利 に及んでいる)。
☆4.結局は全体主義者は差配のみを行う者で、官僚たちは一枚岩ではなかった。
    全体主義者は、権利や利害を守ろうとする頑強な社会層の抵抗には弱い。
    彼らは、現実的物事や世論の反対にあうと、
     官僚業務の技術的基準が、全体主義者の政治的基準と衝突するに至る。
……といった考察を哲学者クロード・ルフォール(フランス)は実証研究している。

【アニメ風にストーリーを繰り返すと】
1.先ずは生き延びて、全体主義に対抗し続けて、
2.執拗に最も自発的で、最も捉えがたい要素にかかる幸せと権利の主張を行い、
3.自由と創造性の資源でもって、現実に具体的な経営や労働とか生活を行い、
4.普段に全体主義者に対抗して、新たな権利のチャンスの形を読み、
5.そのことで幸せと権利、実利利益を確保して、その実利利益から余裕も確保し、
6.自由の相互承認&行使の相互保障を柱に→民主主主義を広げることである。
7.「幸せの権利と、利益満足(厚生)」とに、その手法と内容における区別を付け、
8.全体主義者の「未来幻想と現実現在を交換できる」との誘惑幻想に抵抗する。
……このように、東欧からロシアにかけて全体主義を崩壊させた、これが歴史の事実である。

(2017/05/09総務部メルマガ記事は、こちらに)
http://soumubu1.blogspot.com/2017/05/blog-post.html


§韓国向け輸出急減=を報じた新聞記事の要約
財務省が9月18日発表した8月の貿易統計(速報)の報道についての、新聞各紙の要約は次の通りだ。
日本全体の輸出額は前年同月比8.2%減の6兆1409億円に減った。9ヵ月連続の前年割れである。米中貿易摩擦の影響などから、中国向け輸出が12.1%減。米国向けも11ヵ月ぶりの減少に転じ、さらに世界的な需要の落ち込みが目立つと伝えた。
注目の韓国向け輸出は同9.4%減の4226億円と大幅減。韓国への食料品の輸出額は前年同月比40.6%減の24億円と大きく落ち込んだ。韓国向けのビールの輸出額は5009万円となり、1年前の6億4300万円から92%も減少した。日韓関係の悪化により、一部商品で不買運動が起きているからとのこと。これまで韓国向け食料品輸出ではビールが15%程度を占めていた。半導体等製造装置も38.1%減、半導体などの材料に使う「フッ化水素」の韓国向けの輸出はゼロとなった。
日本の輸出金額で首位の中国は1兆2000億円で、ここ6ヵ月では減少率が最も大きく、6ヵ月続けて前年を下回っていた。半導体等製造装置が38.7%減であり輸出減少額の3分の1近くを占めている。液晶デバイスを含む科学光学機器も17.9%減、ハイテク関連の受注が振るわなくなっている状況は数字で現れた。中国を含むアジア向け輸出は10.9%減だった。
米国向け輸出も同4.4%減の1兆1903億円と減った。自動車が13%減、自動車部品は11.9%減。世界経済の下支え役だった米国は、個人消費が低迷している筋の現れである。
8月の輸入は同12%減の6兆2772億円。4ヵ月連続で減少。主な要因は原粗油で、25%減である。1年前と比べてドル建て価格が12.5%安の1バレル67.4ドルになった。ただ、輸入数量も11%減と、5ヵ月ぶりにマイナスとはなっている。原油相場の下落だけでなく、内需の鈍化も輸入額を減らしている。
輸出額から輸入額を差し引いた8月の貿易収支は、1363億円の赤字(前年同月は4480億円の赤字)だ。輸入減を上回るペースで輸出が減少、2ヵ月連続の赤字である。
https://youtu.be/EbWRDDP_0bo
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49919480Y9A910C1MM0000/
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091801143&g=eco