2024/02/06

第262号:全科学の裏付けで、淡淡冷静

<コンテンツ>
経済経営コンパス・ナビ
経済危機の嵐は3月末か! 危険の罠に陥らない、11項目選
日の丸自動車輸出~不況到来か!!
科学的に扱えば、手間暇が掛からない(AI&ITは勿論)
【新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み20240206】

§経済経営コンパス・ナビ(総務部門は経営の情報収集参謀です)
国際信頼低迷の大手企業は、円安での輸出促進しかなく、株安も覚悟
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§経済危機の嵐は3月末か! 危険の罠に陥らない、11項目選
(総務部メルマガ、昨年11月の内容を再掲載↓URLをクリック)
(ア)どこの誰に頼まれようが、連帯保証人にはならない。
実印は肌身から離さない。家内でも机の上に置き放たない。
(イ)ニーズに基づく実態の動きが無ければ、一切投資しない。
(ウ)ニーズの奥のシーズ(種)を見つけて、その後に商品化する。
(エ)世界経済の物資や労働力の動きに、敏感に注意する。
(オ)工夫して商品単価値上げを避け、割安感値引き感を出す。
(カ)YouTubeとかのSNSとか、メール配信に頼っても伸びない。
(キ)人間関係は、“好みが共通の人”とは喧嘩になるから避ける。
(ク)「思考・意識・思想が一致すれば売れる」ってことは無い。
(ケ)貧困・失業原因は、一方に悪徳&他方に怠惰が伴うから。
(コ)世間体で生きている人とは、“無思考”で要注意にも無関心。
『思考が弱いと、判断や予見の的外れ、が多くなる。』
 この11項目は、すべては、これこそがイノベーションを知る補足説明である。金融の投資をして経済が回るという時代は、すでに崩壊した。だから目前の需要が重要なのだ。世間体で無思考・依存症は金融投資経済の残存物、そのシキタリは瓦解した。
https://soumubu1.blogspot.com/2023/11/blog-post.html#259-01


§日の丸自動車輸出~不況到来か!!
イ)それは海外生産を含め、今や日本経済での、主力産業が自動車とされる巷では、劇的な事件である。~どっぷりと“日の丸思考”に浸かっているサラリーマン等にとっては、ダイハツと言い、トヨタと言い、何の話なのか、“狐や狸に一杯食わされている”程度の話で、意味も予見できず呆然としている訳だ。実際の行政処分の実態内容からしても。もとより影響は海外輸出等が焦点なのだ。固有価値文化商品や技術技能価値でもって、多国籍展開を目指す将来立国への、日本=“外貨増収交易戦略”を“横やり”で突かれた体だ。“半植民地日本”の、脇の甘さの露呈である。~読者の貴方がかかわる中堅中小企業の事業戦略(間接・直接の多国籍展開)には、欠かせない重要変化の要素だ。それは、この時期、“戦略的失敗”に翻弄されれば、経営や人生の「苦労は無駄」&「尽力は累積赤字」として跳ね返ってくる。
ロ)様々な議論で、「安全だとか大したことない。」とか言われているが、それこそ極めて甘い“日の丸温泉のぬるま湯”から抜け出せない思考状態(本質も真理も把握不能)である。注意しなければいけない表面現象は、
朝9時前からの国交省の“トヨタ立ち入り調査”。=前日夕刻までに国交省は、記者クラブに“立入検査レジュメ”を渡して取材報道を促して、特ダネではないことだ。
国交大臣が、その風体からは予見できそうもない“ガバナンスの問題?”と明言していることだ。
さらにダイハツの出荷停止後に、状況を見極めていたかのようにトヨタの立ち入りが生じている。それは折しも、世界寒波で欧米北欧での電気自動車 Battery Electric Vehicle が軒並み立ち往生する中で、トヨタの量産型ハイブリッド車がバカ売り切れの状況の中で、出てきた動き・出来事ということだ。
ハ)さてそれは、何の前触れなのか。18年弱前の昔に筆者が指摘(当時、NHK特集からヒントを得て調査)した日立の半導体チップの、国際基準から排除事件。日立は、思考的に構造的に、日本の大手方式での無駄が多すぎて、イノベーションが出来ない構造の中、世界&グローバル経済の中で、日の丸:大手企業の組織運営で通例の思考力が逓減して、自由市場経済では禁じ手である、「目的のためには手段を選ばず。」といった(技術?)手練手管手段が、その方面の国際機関から排除されたもの(当時のメルマガ)だった。折しも、その時点から、日の丸:半導体出荷が激減、その半導体不況が始まり未だ回復できないでいるわけだ。~ここが根本原因ってことだが、全く誰も気付かず、世間でも指摘はなかった。
ニ)この記事(当時のメルマガ)の執筆当時、国際経済機関では、「いくら優秀有能でも、北朝鮮製技術と製品は、使えない。」って話題が、当時に在ったことを思い出した。
半導体やチップとか、その他部品の国際基準でも、そもそも
日本製が採用されない根本原因なのだ。次の、ホ)段落で述べるとおり。「自由・平等・同胞愛」のための社会の経済では、ルール違反者を行政機関で以て叩き潰す権利が在るのだ。以下は、
《2005/09/06発行 私が執筆した“総務部メルマガ 第41号”》
https://soumubu1.blogspot.com/2005/09/blog-post.html
ということは、当時とそのままで、同じく“日の丸思考”が是正されずに、「日本の特異体質」などと、未だに学者自体が現場を知らないこともありゴマかされているということなのである。
ホ)くどいようだが、先進国初めとして世界経済では、いくら日本企業が有能であったとしても、“自由・平等・同胞愛のための社会”の先進国世界基準に於いては、“根本で信用されていない”=という典型なのだ。だから彼らは勿論の如く、自国の自由平等の権利を守るために、「前提である理念やルール」を破る勢力を叩き潰す、正統な権力を有すると考えるのだ。“自由取引市場(資本主義)”、“経営者の団結(株式会社など:フランス市民革命)”そして“自由・平等・同胞愛のための社会”といった機構・制度は、明文化されたものではないが、“法の支配”だ(ちなみにフランスは自由平等が、イギリスでは法の支配となる)。それらは封建時代などから力ずくで脱却した近代の文明Civilizationそのものである。彼らからすれば、日本向けには、「文明Civilizationを開花したではないか!と正統主張を言う訳だ。(ここで言う文明が無いならば、未開地、未開人と彼らは見做す。)
 話を少し広げれば、戦前の、軍国日本・ナチスドイツ・ファシズムイタリア(3国同盟)が、目的のためには手段を選ばぬ蛮行を“経済×政治×軍事暴力”といった、先ほど来述べた“前提やルール”を破った手段であったことからこそ、第二次世界大戦時に“連合軍”が形成され、国際連合に至り(ならず者3国などを抱え込んで)秩序を保っているのだ。太平洋戦争前夜に、日本が“ABCD”経済包囲をされてしまったのも、満州とか東南アジアへの進出前提やルール破りに他ならなかったからだ。その当時、未熟ながらも日本が“自由・平等・同胞愛”に基づいて政策行使をしていたとすれば、“占領軍が自ら自国の経済的利益のために日本援助”をしたとしても、連合軍は日本を、叩きつぶし占領するまでにはしなかったわけだ(なお、日本は未だ国連の“敵国対象”扱いのままだ)。
https://koumu.in/articles/20210701n

日本では、“自由・平等・同胞愛”が、ないがしろにされるまま。
北欧・欧米と比べ遥かに、人物の能力育成&集約・蓄積は劣る。
官民ともに官僚機構と保身が優先、非正規労働の使い捨て、企業成長&利益も後回し。~経済を牽引するイノベーション企業集団は成り立つ訳もない。上司は有能な人物の芽を摘むばかりだ。
ヘ)ついでに社会教養めいた話。
“先ほど来述べた前提やルール”とは、~資本主義の不備を追求する社会主義、~労働者が階級独裁をする共産主義といった人たちにも、さらに強く前提やルールへと政治志向がされているのが通例だ。だから、現在の複雑な世界経済・政治枠組み・軍事情勢において、様々な政治勢力の離散野合=“組み合わせの底流”に在るところの権利主張というわけだ。(ちなみにウクライナ全土も、細かい諸派の主義者の離散融合状態なのだ。)

日本国内にしても、それを踏まえて、今や日本経済の分岐点である今、融資とか銭金にまつわる、その他=お付き合いする企業や人物に向けての、信頼を寄せる要件で、“要注意の警戒”が必要となるのだ。国交大臣の言う意外な発言、「企業ガバナンス」とは順に、H・D・T・各社内ばかりか、日本全体の“自由・平等・同胞愛”の事柄だと、大半の人がピンと閃かないほどに、世界社会からの経済攻撃であることにも気づかない。だから、原因追及もおざなりで、多くの人と事業が犠牲となり離散するのだろう。中には、イノベーションのきっかけとして伸びるところもある。私どもは、そのイノベーションを応援する。

“自由・平等・同胞愛”を下支えする経済政策がこれだ。
細かい事例は日本でも実証済みである。英才教育をしても、有能な人材ほど海外からスカウトされ渡航してしまう。優秀な学校成績を収めたとしても、起業能力は疑問だ。スマホ認知症とか、思考力が無い、それでは、労働価値生産は無理なのだ。日本では、終戦直後同様に、“自由・平等・同胞愛”を下支えに、地域経済から豊かな経済成長を招来して、固有価値文化商品や技術技能価値でもって、多国籍展開するしかない。
金融・銀行(地銀・信金&信組)
バングラディシュではグラミン銀行が地域経済向けに成功している。
明治政府の英国からの借金立国前、日本にも地域経済の芽生え。
https://soumubu1.blogspot.com/2023/02/blog-post.html#250-09
医療(健康保険)・公衆衛生・社会保障(憲法25条関連)
個々人の病気の不安、感染症対策の無能、病気は自己責任解決不能だ。
介護制度(社会保障、雇用保障等)
増えつつあるのが、老人を施設に軟禁して働かざるを得ない事態だ。
早く死ぬのを待つ労働者の家族で、いったい何を以って暮らせるのか?
……これが、“自由・平等・同胞愛“の基盤形成に重要な3つなのである。
§戦後の日本経済を支えた基盤の崩壊(総務部メルマガ本年1月号)
https://soumubu1.blogspot.com/2024/01/blog-post.html#261-05


§科学的に扱えば、手間暇が掛からない(AI&ITは勿論)
ところが科学といっても、巷の定義では、“思惑を絡めての玉石雑多の混合”であり、汚しているのか、褒めて居るのか、誤解と気付かずに流布しているのか、意味不明だ。そこで、最もシンプルに、人生や経営に役立つ定義を考えてみた。
科学とは、『いつでも、どこでも、だれでもが、使える法則を使う。』
ことである。その人の感じや感情、アイディア、学説の段階は科学ではない。そして科学的思考には、先程の定義を追求する“思考の目的と形”が必要なのだ。

ちなみに、イギリスの物理学者ニュートンは当時、科学のことを、「神の被造物(万物)の法則性を知ること」とした。ニュートンは、神や宗教と科学が対立するとはせず、一体と考えていた。自由平等といった概念でおなじみのジョン・ロックは、ニュートンの友達で、当時の英国王立協会で二人は、1688年の名誉革命でも活躍した。それらの成果は1775年のアメリカ独立戦争とか、1789年のフランス市民革命の理論支柱ともなったわけだ。これらは、今の日本国憲法の柱ともなっている。

よって、「科学は数学とか物理の話」。あるいは「科学は人間の心や気持ちを否定する話」。~これらは間違った解釈で、こういった話こそが、他人を詐欺る行為に使う道具話法なのだ。ところで、ニュートンの“万有引力の法則”は、ニュートンの学説発表から約200年後に証明された。ついでに、アインシュタインが、「“活力”とはエネルギーの転換作用のひとつであること。」を発見したことで、今や「活力」という言葉は死語となった。

また、科学ならば裏付けは:必ず存在している。そして科学として、最も注意が必要な要素は、裏付けの中心的なものが“証拠”なのだ。が、それは、幾つもの証拠を集めて、「その集まった分だけの“証拠の統計”とか、“証拠の傾向や優位性”」で以て結論(証拠第一主義)を出しているのではない原理の在ることだ。
科学的な論拠技法は、『人類が過去から培った法則から、考え抜いて思考を深め、そこから新しいモノを創造する。』といった技法や手法である。そしてそこでの論拠の裏付けとしてのみの証拠を使用することになっている。そうしなければ、間違いとか、期待ハズレとか、また司法や法令の世界では冤罪を生むからだ。(ここでも今話題のD社T社は未熟な間違いをしている。)
良い話とか好い思いつきに安易に“飛び付かない”予防方法とは、猜疑心で物事を判断するのではなく、先ずはこの根拠技法の有無でチェックして診ることである。欧米や現代日本の司法や行政などでも、同じ技法や手法が使われている。哲学の常套におけるアプリオリ(ラテン語)の概念に似ている定番技法なのだ。(参考=日本の裁判の訴状や答弁書は同じ技法や手法)
詐欺師はズル賢い極だから、“猜疑心の強い人ら程に騙しやすい”といったノウハウを持っている。~詐欺にしても似非科学にしろ、科学的論拠技法は、あえて使っていない|。

加えて、第二次世界大戦後に定着した科学的論理構成の必要要件がある。
それは、“合理一貫性”および“事実一致性”の2つである。ナチスの戦争犯罪を追及した、1946年のニュルンベルク裁判で、ナチス論拠の特徴(彼らのコトゴトク事実や事実関係に白を切る主張など)を論理崩壊させ、後に科学的論拠として確立した。
“合理一貫性”とは、話の筋が通り道理が通っていることであり、
“事実一致性”とは実際に生じた事実(事実関係)と一致している
とのことである。例を挙げれば、ローマでの「地動説と天動説の論争」だ。そこで、当時カトリックの論拠は極めて合理的説明を成した=道理や筋の通った“合理一貫性”だったそうだ。これに対し、ガリレオは、「それでも地球は動いている。」として、天動説は事実と違うと主張したわけだ。すなわちカトリックの論拠には、“事実一致性”が無かったわけだ。なお、後になって、天文学者のコペルニクスが地動説を唱えた。ガリレオは地動説を主張したわけではないから、念のため。
学問的法則=科学的な論拠技法や哲学のアプリオリ
  主に学術に携わる研究研鑽で用いられてきた。
経験的法則=体験と作業結果
  職人的作業の体験的蓄積や研鑽から見出されている。
いずれにしても、自由・平等の拡充をするための“社会”たる制度。その制度に併せて共に、身分・階級・職域を超える自由平等形式での科学は、その研究・研鑽・蓄積の方法も発展させながら展開し続けているのだ。
田中宇の国際ニュース解説無料版2024年1月19日から(引用)
近現代の200年間、欧米は、合理性を重視していたがゆえに発展し、世界を支配し続けてきた。合理性や科学的な正しさが欧米の強さであり、アジアなど他の地域は不合理で非科学的だから発展できず、欧米に支配される弱者に成り下がった。
近年の神経科学や脳科学の発展により、精神科学(≒旧来の人文科学の範疇であるとされてきた、様々な科学分野(人間の内面(言語、思想、芸術感覚)が創り出したモノを研究する分野)の発展が著しい。とりわけ、自由市場経済の主軸となる“商品”(≠配給品や政府給付物)における、“Art域労働とかArt域芸術作業”の要件の科学的解明が(“共感”作用も解明から)著しく進展している。これらは、物理や数学的解釈では解明できない要件部分であって、より効率的かつ育成期間が短縮可能“固有文化価値”が確立されつつあるわけだ。これも「科学的分析&イノベーション」の追求によるところが多い。
そこでは、審美主義や耽美主義と大きく差異をつけている進展がある。

Art域芸術 Art域労働
審美主義や耽美主義
未熟若年概念
共感Empathyを起こす 凄い・目的は注目対象になる 映(は)える
希望への光明:深みと広さ
光明が自然拡散する要件
・物理的な数量の追求が宿命
・金銭投資増殖の対象手段
盛 る
自由・平等・同胞愛が基軸
~科学的法則性を活用
様々・固有文化価値を形成
・実は虚栄心の満足=繁忙
・威厳いげん保持努力が不可欠
・独り占めと孤独追求=不安感
マウント取る
 同調を求める
技術水準をレベルアップ。
あらゆる科学的思考と実践
科学的な育成をしない。
技術ではなく技能(鍛錬)に頼る
提供先・仲介・
依頼人の混同

 ヨーロッパ中世の早々から始まったルネサンスRenaissance。この時期において、なぜ巨匠が生まれなかったのか?この問いに対し、『科学的に育成しなかったからだ。』と言われて久しい年月が過ぎている。
さて、これからの経済需要は、文化価値商品(固有文化価値)といったもの(製品および服務サービス)が重要になると言われてからも長い。
 公的な援助とかパトロンや同調支援がなければ、ほとんどの芸術域に携わる人たちの生活は大変である。経済危機となれば苦しいどころではなくなる。
 文化価値商品は、「権威や価値流通の代替え」の道具にしか使われなかった。それは、直に利益蓄積に役立つ物資ではなかったからだ。兎に角いざとなったら後回しにされた。
 確かに、お金持ちでなくてもArt域芸術に対するニーズは存在している。一般消費財商品においても、Art域労働が織り込まれれば売れ行きは良い。だがなぜ、そういった人材が育たないのか?芸術家に多いのは、「金儲けとは違う。」と言いながら、実のところは貧困を弁護口実とされるほどに、自由市場経済での経済学の科学的研究が待たれるだけだと思われる。
 より安定したArt域労働や芸術作業を続けようと思えば、大手資本の販売促進とかPR目的の番組その他に頼らざるを得なかった現実は否めない。あるいは裏世界での非人間的扱いを受け、経済学って言うところの商品ではありえなかった。“自由・平等・同胞愛“が重視されない世間体では、そういった人たちの能力や労働が、正当にも人間的にも相手にされないのである。
 そこで、神経科学や脳科学の発展により解明できた、育成とか技術・技能、そして“需要の形成”に係る物事を、科学的に整理してみた。お師匠さんの通りに技術技能を磨いても、需要は極めて限られている。Art域芸術などの需要の決め手は、徹底的に“共感Empathy”の受け手や観客との交換作用(ルネッサンスと同時期の“世阿弥”の研究も注目)である。ここが抜けてしまえば、芸術はすべて審美主義とか耽美主義といった安易な方向に陥ってしまう=芸術やArtの本来の目的から外れる。今や、受け手や観客は、審美主義とか耽美主義を、感覚で認識できるほどになっており、国語辞典やネットでも、芸術とは異なることだと解説している。

 さて、芸術家やArt域労働に携わる人は、そのことを自覚している。だが、経済的に成り立つ術(すべ)の予見が建たないのである。★商人とか経済学者は、「そこに需要がある。」と判断できれば、研究をするしマーケットの形成をするものだ、自由主義経済もこれだけ倫理的非難を受けながらも、自由が欲しかったから発展させてきた訳だから。

 では、封建制度やその名残を守り抜いている集団世界では、どうだったかといえば、「大した市場にもならない金持ちに高値で売るだけ。」といった特殊世界だったわけだ。端的に言えば、「芸術とは関係ない使い道が芸術以外にも使い物ある。」と、自由を開花させる人間には在らざる事もするわけだ。
 日本の城の天守閣の襖で有名な狩野派の絵は、九州のカトリック・イエズス会の絵画学校で教えられ、技法は当時のまま変えずに今にも受け継ぐという文化なのである。ヨーロッパで油絵などの絵画が役立ったのは、戦乱などいざとなる場合に、キャンバスから切り取り、腹に巻いて逃げ、資産財産を守る(貴族などの世界に流通ルートがあった)ための役割を果たした。それは、「少量の貨幣(通貨とは別役目)でささやかな自由を得られる。」といった、貨幣の如くの自由を得るための役割すらArt芸術にはなかった経済制度の時代だから。
そして、Art芸術において、“共感Empathy”の働きが解明されるにつれ、広く深い自由を得ることを出来ることが、かつ、“芸術等が、ただの余暇の類ではなく”生活の中で目的化されるにつれ、Art域芸術Art域労働は、堅固な社会的地位を築くことになると思われる。
↓アート、パフォーマンス、スキル(技能)、この三つの分野の仕事スタイル
https://soumubu1.blogspot.com/search?q=%E3%83%91%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B9#182-18

§【新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み20240206】
①『君の心を強くする世界のすごい人のことば50』単行本(ソフトカバー)
 -2023/5/10 齋藤孝(著)
(むらおかコメント)
今や、働く人誰もがイノベーションを必要とする。
イノベーションを開発・発見した
シューペンターの定義は次のとおりだ。
新商品とは、
1.新しい財貨、新しい原材料などの発見
2.新しい生産方式の開発・導入
3.新しい市場の開拓
4.新しい原材料、新しい半製品(いわゆる文明基礎商品)の発見
5.新しい事業組織を開発形成(社内・社内・ネットワークにわたり)
とすると、あなたに関係する職場や事業所全体で、個々人のイノベーションが求められわけだ。まだまだ日本では、イノベーションは一部の人間がするだけだと勘違いしている人が多い。それは、新オーナーから経営トップ、一般社員からパートタイマーまでが、そう思い込んでいる場合が多い。
それを断ち切るためには、今回紹介する書籍を全員に配布して、イノベーション能力の底上げと、イノベーションの機運を醸成し、上下タテヨコナナメさらには無関係な人までが自由にディスカッションできる状況が必要なのだ。イノベーションのきっかけは、商品を買ってもらう人や使ってもらっている人達と常日頃から接触する、最前線の人たちの話が、一番のヒントになる。「客に言われた」とか、「客には勧められない」とか、注文をクローズしようと思うけれど生産や配送が間に合わない。といったようなこともイノベーションのヒントだ。例えばAmazonが成功した最初の第一歩は、“翌日配達”なのである。これもイノベーションだった。
イノベーションは、難しくいえば五次元世界の商品開発である。
https://soumubu1.blogspot.com/2019/08/blog-post.html#208-08
フィンランドは、世界有数の学校教育(実は五次元思考X・Y・Z+time+Connect)を一般化した。音楽授業の話題が、理科の話となり~数学の話になったり、芸術の話になったりする具合だそうだ。恐らく無自覚のうちに五次元世界の水平展開授業になっている。1クラス20人まで・大学院卒教諭が張り付く。専門性が求められるとその教諭が張り付く、もちろん大学卒だ。一般父母らは「記憶力に頼らず高度な段階まで学べる」といった評判だ。まるで日本の受験勉強など無意味と言わんばかりだ。
だが、こういった教育訓練をしようとしても、現在の個別企業であれば、もう一度基本的な教養的思考(哲学や世界観)が必要となっている。それは、若年層ばかりか定年間際の熟練経験者までもが、“スマホ認知症”に陥っているからだ。思い切って、上下の差、年齢差、セクション区分関係なしに、この本の各項目ごとに、毎日短時間勉強会をやっていることもひとつのアイディアだ。“正論をもって思考する”ことで、「生きる意欲や自信」を持たせることができる。今やのんびりとはしていられない。
加えて、メルマガ今回号でも取り上げた通り、「目的のためには手段を選ばず」といった(自由・平等・同胞愛を充実させるための社会に反する)悪徳思考は、世界経済基準から叩かれ除外される嵐が吹いている。日本は戦前戦後の消費財への輸出、半導体輸出、そして今回のエンジン自動車輸出と、事あるごとに国際自由市場から排除される訳だ。~仮に有能であっても安価であっても、日本初めとして隣りの極東二国は、アンフェアであり危険であるから警戒され窮地に陥るわけだ。“自由・平等・同胞愛”を基軸とする国際自由市場の形成からすれば、自由平等を維持するためには、正当な権利として“不正?アンフェア企業”を槍玉に挙げるわけだ。その根は、ジャニーズ、宝塚歌劇、吉本松本、裏金政治に至るまで、実に共通思考なのである。
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全く関係ない話に飛ぶが、今回紹介の書籍を出版する会社は、“立ち読み”のできるAIサイトを設けている。これもある種のイノベーション。筆者は、読む書籍の全てを購入していては、金銭と収納場所がなくなるから、図書館で現物を確かめてから購入している。私が読む本は一般人的に人気が無いから、それでもよかったが、この下に示すURLの「試し読み一覧」は、確かに便利、場合によれば買わなくて済む。こういったものがデジタル社会の産物だ。政府のやる事は官僚の保身だ。
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