2022/10/04

第246号:“Art域労働”ならば打開出来る

<コンテンツ>
“Art域労働”ならば、その転換:虎の巻
着手してから3年内の目処、5年内に軌道に乗るコツ
【虎の巻1】事業経営の柱を“Art域労働”に転換
  その1 Art域労働のウォーミングアップ
  その2 意気込みとは、どのようなもの
  その3 知恵の発揮、その具体的方法
  その4 物理的な、能力向上方法
  その5 Art域労働の、姿勢や・やり方
  その6 Art域労働を、拡張する日常イベント
  その7 日常の心得(その心の持ち方)
  その8 日常の行動とはどんなもの
【虎の巻2】“価値観の似ている人”や仲間を得る科学的道具


“Art域労働”ならば、その転換:虎の巻

①別企業の事業経営の柱を、“Art域労働”に転換するヒント
 #ものづくり、小売サービス、農林水産その他全般に共通。
②あなたが社内を超えて“価値観の似ている人”や仲間を得るヒント
 #その人の世界観などを早く把握、期待ハズレ確率低下。
“債権債務に縛られ+資本投資を前提にした計画経営”は世界で崩壊。これが、“世界経済危機”の経済学的本質だ。労働全般能力の一部分ごとに、“労働力として切り売りで細切れに使用”するから、利潤構造の崩壊が始まったのだ。
 自由市場経済(資本主義経済の元の名称)での不具合=利潤激減となる原因は簡単なものだ。とにかく徹底して、労働全般能力に基づいて、個々人の労働全般能力を高めて行くといった、事業や事業経営の利潤醸成の向上基盤にベクトルを合わせなかったからだ。
 ★なのに、ICT機器本来の経営効率化とか、労働全般の意欲向上とか、その能力向上効率化といった有効的機能から逸脱し離反した機械化=目前のみの事業内コスト削減に走ったことも原因している。だが何よりも、本来的に高利潤を生み出すところの“Art域労働”=芸術性(周囲に希望を生み出す様)について、似非:合理化に乗せられ、ことごとく“職人技だと非難し、一括り”に否定したからだ。そして、残念ながら経済学の未発達も影響して、★パフォーマンス(凄いと!評価されてるが、広がりがない)だとか、より無味乾燥なスキル(切り売りされた労働力の手順帳?)ばかりを水準低下に押し留めたことだ。★その結果が、やりがい生き甲斐の喪失、うつ症状やうつ病の増発、自らのカラに閉じこもる自己防衛、そして極め付はサラリーマン経営者や管理を問わず、官僚主義の自己保身といった哀れな結末なのだ。この今からの“経済危機”の津波から、とっとと離れるには、個々人から、経営現場から“Art域労働”を柱にした事業経営に転換することだ。
 今から押し寄せる“経済危機”を、あなたが自由市場経済を守りKeepながら乗り越えるには、地元地域経済に根ざして“Art域労働”を柱にした事業経営を展開することだ。これがなければ守りKeepは、まったくもって不可能である。
 そうでなければ、隷属的かつ無権利労働者未満の独立自営業型に転落するとか、官民問わず何らかの事業機関の配給事業(ここでは、商品形態には至らない物資品)にて、一生を身を粉にして終わるしかない。
 現在に至る日本政府の経済産業政策とか労働政策の柱は、そこに焦点を絞って転換しつつある。それが今からの“経済危機”を通しての、成り行きまかせの政策の本質(具体的詳細は省略)なのだ。この10月から施行の「労働者生産協同組合はキレイごと」でしかない。知恵も意欲もない官僚の政策放棄だ。それを、あなたも、若者らの誰もが肌で感じとっている訳だ。
 加えて、次代の経済発展市場としては、OECDあたりからも期待されている、中国・インド・インドネシアへの将来像といえば、何らかの資金投資による、“幸福とは縁のなさそうな、+パッとしない物資文化”のイメージだ。そんな知恵と政策しか湧きようがないのだ。~イメージすらできなければ、希望や夢が湧くわけもない。
 幸い、ICT機器のおかげで、かろうじて現状:日本の教養教育水準であれば、ICT産業革命を通して、“Art域労働”を柱にした労働全般能力の向上、→そして安定した効果的発揮によって、官僚や役人には知恵も意欲も無いから、
≪地元経済に足をつけた、多国展開の高利潤事業経営≫が成り立つ。


着手してから3年内の目処、5年内に軌道に乗るコツ

 そこで、尽力を要する最大の問題は、
個々人的にも地元経済や社会にとっても、いかに早く軌道に乗せるかである。何十年も昔のような、“額に汗しても、追いつつかない。あるいは、“中国式デジタル化とか、日本式デジタル化”では、あまりにも効率が悪すぎる。
 その多国展開の高利潤事業経営の先駆けはすでに始まっている。
 そういった事業経営の拡張が世界的マーケットで期待をされている状況だ。ただし、今日までの金融資本投資に基づく“債権債務に縛られた計画経営”しか学んでおらず→思いつかない人たち(ことに官民の官僚主義者)にとっては意味不明なのだろう。
 現状にしがみ付くだけの無能な議員や政党、無知の極みの官僚や公務員、そしてそれらに依存する学者や知識人ならびにジャーナリスト?にとっては、目前の、≪高利潤事業経営≫を目の当たりにしても、ことに日本では、“井の中の色眼鏡”を通してしか見えない人ばかりだから、第一次世界大戦前の事業経営手法のままを貫いているのだ。そう、そういった人たちには現実が見えていないのだ。したがって、彼らの取り仕切るデジタル化とかDX=Digital Transformation(経産省はDXの用語翻訳からして錯誤改竄した)自体が、大局的前提からすれば、時代錯誤→貧困経済招来なのだ。ただし、所詮、全体主義者とかナショナリズムらの目標ならば、経済発展ではなく幸福でもなく、彼らは政治思想と貧乏の定着にあるのだから。
 なお筆者が、“Art域労働”とか、その契約行為とか価格決定にまつわる経済理論を発見し整理したのは、規模は小さくとも経済経営とか能力開発手法の研究に、先に挙げたDX=Digital Transformationなどを、IT機器で気づかず知らないうちに実行していたからだ。
 例えば、芸術性(周囲に希望を生み出す様)と耽美主義(審美主義と言い換え)の明確な違い。パフォーマンス(凄い!と評価されているが広がりが無い)だとか、より無味乾燥なスキル(切り売りされた労働力の手順帳?)ばかりの逓減水準といった、且つ、この3つそれぞれが全く異なった制度的質量だとの分析も、IT機器によって多くのインテリジェンスIntelligenceを分析することが出来たからだ。


【虎の巻1】事業経営の柱を“Art域労働”に転換

その1 Art域労働のウォーミングアップ

・次代の新世界での立ち居振る舞いは、ICT産業革命がArt域労働に有利に資することで意味効果を成している。だとすると、次のような習慣で各自のウォーミングアップが流行しているだろう。☆自他共に、自分自身に好印象を持ってもらおうと、声の発声は音階で言う“Faファ”の声を使って、挨拶とか会話をしているだろう。これは、音楽学とか心理学でも証明されており、一部の量販店ではこの理論を利用している。

・あるいは、現在でも既に導入されているが、好印象とその後のプライバシーを守り保持する量販店の接客では、「挨拶はするが、顧客からのプライベートに関する会話が持ち込まれない限り、天候や疾患の会話は厳禁」としている。実際、このコツを導入すると、顧客から接客員が信頼されることになるわけだ。この接客や会話の成功事例は、筆者だけでも何カ所もの業務上アドバイスを行った事例を持っている。本来のICT産業革命が進展するにつれ、縦型社会とか権威重視あるいは論争習慣が薄れていくに従って、こういった傾向が広まることは間違いない。こんなふうに実際にやってみて、“Art域労働”ウォーミングアップするわけだ。

・「“自由”とは=生活全般にわたり、自らの希望する他人に対する特定人間関係を、労働生産や消費その他の行為を通じて自由を感じ取ること。その場合には義務も自由として感じられる(社会学者ジンメル)」に到達するまでに、文化についての学問的共通解明に達している。すなわち、いくつかの選択肢から、そのいずれかを選ぶといった行為は自由ではないのだ。

・☆加えて、そうなれば、すでに心理学で解明されている通り、1対1の会話の場合、相手方と「①言葉を合わせる(また、さり気に復唱する)。→②仕草を合わせる。動きのリズムを合わせる。→③相手方と細かく呼吸を合わせる」といった3段階で、仲良くなる習慣も流行っている訳だ。★これが、IT機器やネットでは不可能なのだ。これが自然に身につけば、“Art域労働”に関わる意思疎通も格段と精度を増すことになる。話し方教室などどうでもよくなる。

・物事を理解実行するとか習得する方法を認識論という
(総務部メルマガ 2021/04/06)
http://soumubu1.blogspot.com/2021/04/blog-post.html#228-10

その2 意気込みとは、どのようなもの

・ありふれた物事の中で、創造するとは、まずは1ヵ所だけでも現代の非凡(自然素材活用とか木製自動車その他の例)にしてみることだ。
https://soumubu1.blogspot.com/2021/04/blog-post.html#228-08

・非対称的な動きとか不安定さで、周囲の動きと目を引く。

・たぶん、遺伝子は、「楽な方を選べ、固執するな」と叫ぶから。生き残りさえすれば幸福かどうかは問題ではない。現代における哲学の善悪とは、進化に資するものであれば“善”となる。

・内なる自分を変えることが重要となり。他人にどう見られたいか?ではなく、適切な理想像を描く。例えば、自分が理想とする人物が取りそうな行動をとることで、実際にそのような人物になれる」という、“アズイフ As if”という証明された心理学理論が用いられる。(確かに筆者も、独立起業する前には、有名女性歌手の行動パターンを取り入れた)。
・もとよりコミュニケーションとは、“会話の中で会話を通して、新鮮な気付きを得る”といった行為であるから、本来のコミュニケーションもIT機器やネットでは不可能なのである。ズームZoomにしても電話会議と同様で、“切り売りされた労働力”の制限内におけるスキル・マニュアルでしかなく、ほとんど無意味だと知れ渡る。コミュニケーションを補完するものとして、昔の大阪商人は電話が用いられたが、ズームZoomとはそういった類だ。★(注意)確かに感情のコントロールで“幸せの増幅”が変化するわけだが、“債権債務に縛られた資本投資を前提にした計画経営”の上に成り立った人間関係では、互いに、この種の意思疎通やコミュニケーションは、無理無意味を生むだろう。

その3 知恵の発揮、その具体的方法

・学校教育は、世間の型にはまるための考え方を教える。だが、そもそも素晴らしい仕事の作品は、型にハメられてはいない。学校では、資格や学歴そして学位を持って社会の一部になれ!と学ばせる。たとえ、学校でも勉強してスキルを身につけたとしても、一般社会に出れば似通った仕事しかできていない。
・学校は、自主的に考えて動けるようになる方法を教えない。だがこれを自力で見つけた人物とは、自分だけの新しいやり方を自力で見つけた人に限り、斬新で画期的な品物を生み出す。色々な事に疑問を持って作業を進めると、ここで述べたような作業方法で以て仕事を豊かにする。

・ちょっとした改善を加えると新しいモノとか仕事が生まれる。まず小さなアイデアから始めて大きく育てることだ。どんな商品でも、部分的な機能追加を重ねて成長してきている。実は、みんなが不具合だとか不都合だと指摘する箇所や要素に、“良い特徴”が潜んでいる。過去の習慣や価値観で判断するから、不具合とか不都合と決め付けられていることが多い。たとえば、先祖のお墓とか墓石は不要とされるように、変化はすざましくなった。(筆者の家系は1300年ほど続いているようだが、昔からお墓は作らない。周辺とは異なり昔から火葬だ)。

・Art域労働のアイデアは、古典に学べば、多くの利用価値とか発見がある。要するに、映画演劇その他興行においても、作品とか商品は、とにかく古典的手法に学んでいる。意外とYouTubeやInstagramではそれがない。アイザック・ニュートンは、先人のおかげで、人よりも時代の遠くの景色を見られたと自覚していた。モーツァルトは音楽の細かいところが作品の中で大切だと言った。世阿弥は、「舞の途中で、静止した“0.2秒ほどの間”を取ること」が大切だと教えている。

・そういった問題を見つけるには洞察力などが重要だ。普通の人が見逃すようなささいなところにチャンスを見出す作業だ。何かに注意を向け続ける能力は、集中を邪魔する周辺からのノイズを無視することだ。それには自分を律する(自律Autonomy)必要がある。だからこそ成功する人は多忙では無い結果を過ごしている。

その4 物理的な、能力向上方法

・行動科学などの実証研究によると
①鍛錬の序では、
 念頭に総合的なリズミカルさで好奇心を持ち、
②上手く描けない、弾けない、歌えない等は、
 細かな筋肉未発達にもよる。
 手指や身体に関する間違いも、
 ストレッチ体操で一気に改善したりする。
③鍛錬は睡眠の前=内容を忘れないうちに寝ること、
 脳の機能は出力重視であるから、
④目覚めれば、ヤッテみる&話してみる&マトメてみることが
 大切なフィードバック行為の習慣である、
⑤その練習期間は、短くて済むものでも21日間、長きを要するものは66日間、
 これはどちらか何れの期間だとの神経科学の研究結果だ。
 その間に連続2日サボると習得は困難とされている。

・ Art域の能力が無いとは、物理的障害だけのこと
(総務部メルマガ 2021/04/06)
http://soumubu1.blogspot.com/2021/04/blog-post.html#228-09

・【共感を応用する行動】。
「①言葉を合わせる(また、さり気に復唱する)。→
②仕草を合わせる。動きのリズムを合わせる。→
③相手方とピッタリ細かく呼吸を合わせる。」
といった3段階で、先ずは友達のように気が合うことになる。
けれども、その行動を行う者の内面に、「腹に一物(詐欺とか恐喝)、背中に荷物(ノルマや負い目)」が存在すれば、まず相手方が共感することがない。また一般的な社会教訓では、「詐欺師は、腹に邪心のある者を狙い、詐欺師は正直者を敬遠するものだ」と。★だが詐欺や恐喝は金銭の大小にかかわらず犯罪だ、それは自由平等のための社会共同体を破壊するからだ。
・【好印象の共感を、会話の相手に抱いてもらうために】、は、挨拶から会話から全て、☆音楽の“Fa音”の発声をする・それを貫くことだ。好印象の共感を発散している人物の声は、必ず“Fa”である。それは、言語が異なる場合でも世界人類の共通である。おそらく、人類が言語を持つ何十万年も前からの先天的遺伝子の為だろう。後天的遺伝子は700万年を経て身に付く(遺伝子は先祖のもので、親の遺伝子ではない)のだから、室町時代の能・狂言にも演じられてもいるから、
“Fa”には根拠がある。
  “Me音”は、ただ単に印象が暗いだけだ。
    “Re音”は無関心を共感させる。
      “Do音”は落胆を共感させる。
反対に、“Fa#音”は詐欺や誘惑の共感に受け取れられかねない。

~様々な職業に使われる音楽の音階、今の経済危機以前の時代に活躍した人が、それこそ、何れの音の発声をしていたかを思い浮かべてみるのも面白い。明治大正の録音録画を聞けば、現代とはっきり異なっていることがわかる。

その5 Art域労働の、姿勢や・やり方

・チャンスをつかまない限り、誰かに指図されて、“Art域労働”はできない。仮に、形式的に誰かの下にあっても、チャンスをつかむことである。精神科医で心理学者のユングは、「自分が今何を行っているのかを、よく知れば、それは象徴(シンボルSymbol)となる」と語っている。すなわち、心理では形式的な立場はどうでも良いということを立証しているのだ。そして、自分自身を進化させるのは、自分で自らをどう望んでいるかいるかに因る。だからこそ自分でコントロールできる、結局は自分次第という訳である。

・自らの仕事の方向を設定すること、それは“光の波”で方向を示す様のことである。だがその方向に向かうシナリオは無いから、その時の状況や環境に“よく順応して”一つずつの細かな実績の粒を押さえていくことだ。それはまるで、量子力学における、「光は波であり、粒である」という原理に似ている。成功する人物は、計画に判然とした時間を費やしはしない。とにかく実行し、問題が起きたら何かの創意と工夫で臨機応変に対処してしまうわけだ。

・設計図、戦略図、シナリオ、楽譜といった類や方法では、“メリハリとか、リズムの落ち着き度合い、間や間合いなど“といったものは、書き記すことができない。だから素人とか“巷のお稽古事教室”の多くは、この書き記していない内容を無視する。それどころか気づきもしていない。ここに、書き記すことができない事柄の欠落によって、Art域とか芸術性が存在し得ない物事に陥るのだ。それは、ものづくりやサービス全般、事業経営管理に農林水産そして家族や友人との人間関係に至るまで、不変の法則である。ここでも量子力学における、「光は波であり、粒(~前述の書き記すことの不能事項)である」という原理に似ている。☆“Art域労働”とか芸術性と、素人や技能との差異=決め手はこういったことだ。
さらなる例を示す。例えば音楽を例にとれば、ピアノ・オルガンといった楽器(音階が平均律)と、これとは異なるバイオリンなどの弦楽器とか人の歌声(音階は純正律)は、同じドレミファでも和音でも音の高さヘルツHzが異なる。高校生あたりの少なくない優等生が、ピアノに合わせて歌を歌ったり合唱をマスターしたとしても、彼彼女らは素人集団の中で違和感音を発声するとか、高音旋律や低音旋律で濁音を発声する。それは彼彼女らは学んでいないからだ。(音感が成長している子は純正律の音階や和音を自然と歌う、自らで素晴らしいか否かを判断し)。

・仕事は、作業内容よりも、仕事場の環境の影響を大きく受ける。オフィスは適当に作ってもらわずに、本人が自発的に造ること。その環境の雰囲気が何よりも大切で、事務所の雰囲気ならば⇒事務所らしい考え方、町工場の雰囲気ならば⇒町工場らしい考え方しか出てこない。だから地元の考え方も大きな影響を受けているのである。
すなわち地方ごとの地元特産品は、その地元の労働全般能力と関連する環境に支えられている。★だから商品とは=、地元や地域ごとに含まれる結果の価値が異なり、そのことで利潤の差異が生まれる、これは経済学における商品の原則であって価格決定論(=原則を無視して消費財品まで商品と錯覚するから採算が合わない)なのだ。≪“有名で高利潤の特産品”も、地元の原材料で成り立っているのではなく、“地元の労働全般能力の集積”で成り立っているのが事実だ≫~だから、地元には、ビジョンの実現に向けて後押ししてくれる仕事場が大切である。ルールを守ることよりも潜在能力を高く評価して伸ばしてくれる職場が重要だ。保身に逃げたらクビになり、リスクを取ったら昇進するような職場が良い。そんな職場が地元に数ヵ所も在れば、地元や地元経済は大いに成長する。アメリカのシリコンバレーの成長は、個別企業にとどまらず、業界がまとまり、自治体(サンタクララ郡)がリードした。こういったまちづくり政策を支える研究者も大学院卒のブレーンなどで固められていた。このやり方が成功し、その後にシリコンバレーはベンチャーキャピタルの投資先にもなった。まちづくりには、決して企業資金が先行した訳ではなかった。実に、日本でも、先々の大正2年から始まった、大阪市の「大:大阪」の都市政策も同じだった(池上四郎の都市計画:京大学術出版会)。

・レオナルド・ダ・ヴィンチは、「哀れな事は師を凌駕することのない弟子だ」と語っている。大切な事は、スキルとかパフォーマンスを学ぶ事よりも、師などから“姿勢ややり方”を吸収することが大切なのだ。それは日本に伝わる、“守・破・離”に通ずる理念である。それを解説すれば、“姿勢ややり方”を含めて、師から学び、成長して師の水準を破り、あらゆる師の拘りから大きく成長して離れるという論理構成なのである。要するに、“家元制度”とか、“親孝行者、親を超えず“とか、“無能な師は、弟子を潰す”といった、★日本の芸能界や習い事教室に横行する悪行から離れることが肝心なのである。

・旧態依然の企業経営、これも即座に通用しなくなる。
「リーダーは弟子を作るのではなく別のリーダーを増やす」といった理念が重要だ。加えて、「リーダーの任務は事実を突き止めること。そのためには質問が大切で、見習い時代のときのような質問が大切だ」と先駆的な企業では奨励しているのである。たとえ、アメリカにおける有名百貨店の手法であっても、“債権債務に縛られた資本投資を前提にした計画経営”の許では、近年の“グローバル経済崩壊“ではひとたまりもなかった。やはり、商品経済が主流となり自由市場が活発になるに至った、この450年ほどの底流に流れる法則は原則こそが、やはり重要なのである。だから、アダム・スミスから始まった経済学にも裏打ちされた法則性を保つ、“Art域労働”が大切である。新自由主義(ただし、学説の大半は弟子を改ざんし、他人が作り替えた偽物)も同様ある。

・クリエイティブな人物で、次代を表現表象する芸術家に共通する特徴とは、表現表象を制限を回避する方法を見つけ出す能力である。どうしても社会や組織は既存のものにしがみつきたがる。公務員、専門家、経営者が、「そんな事が出来る訳がないだろう」と述べる場合は、「そんなのは面倒」と考えているからである。既存しがみつく彼らは、自らの邪心となれば金がなくても無謀でも、なぜか実行するときは無理強いもしてしまう、にもかかわらずだ。クリエイティブな人は実験的なことをして新しい世界を開こうとする。が、それはクリエイティブな生き方を歩む宿命なのである。全く気にせず、「感情のコントロールで“幸せの増幅”は変化するから」と、ここでも気楽に障害を回避しよう。

その6 Art域労働を、拡張する日常イベント

・ミシガン州立大学の研究によると、1901年~2005年夏にノーベル賞受賞した科学者の生活調査が行われた。これを「総合活動セット」と言い、科学者としての成功と芸術に興味が直結するのは、イノベーションに役立つ頭脳の部位が芸術の影響受けて育つとの結果からだった。この逆も成り立ち、科学に興味を持つと科学的な考え方を芸術の豊かさに持ち込むとのことだ。レオナルド・ダ・ヴィンチにも同様のことが成り立つ。自動車のジャガーの流線型は、当時不適切とされた常識を無視して、航空機の原則を車に適応した。そもそも芸術性とは、絵(平面表現)、彫り物(立体に触れる表現)、音楽(空間把握表現)、詩(時系列表現)を柱にして、受け手に希望や夢を抱かせる(共感Empathy =共感作用+共感精度)といった仕組みなのである。だから、単なるメカニックには留まらず、凄いものを見聞きさせて⇒単に人を驚かせ、⇒して酔いしれ耽(ふけ)らせる(耽美主義・審美主義)にハメ込むに留まるパフォーマンスといった類の薄っぺらな物では無いのである。

・仕事のプロセスを公開すれば、有益な芸術家は協力してくれ技術技能的なスキルは周りからの助けでカバーできる。加えて、それは単に理解されようとしても、決して盗まれる心配も有り様が無いのだ。もちろん、他からコミュニケーションでの気づきを得ていれば、更にあなたは発展進化する訳だからだ。“食器のスプーンが設計出来れば、都市設計までできる。”ということ!!。自分で制御できるスケールでアイデアを探求し、そこから無限に拡張できる可能性を追求することである。発想のスケールは、そのままあなたの功績と規模になる。筆者の経験からしても、数人の個別企業であっても、10万人を超える集団であっても、仕事と目指す結果の“方向性と中身は同じであり、規模の差は技術的スキルの違いだけ。”なのである。繰り返すが、技術技能的なスキルは周りからの助けでカバーできる。

・クリエイティブな人は実験的なことをして新しい世界を開こうとするが、それはクリエイティブな生き方を歩む宿命なのである。あなたの周囲に居る 技術技能的なスキルの範囲内に固執する人からは、理解をされず反対される。けれど、“見る目を持つ人物とか、同じ価値観(共感Empathy=共感作用+共感精度)を持つ人とかは、即座にあなたを見抜いてしまう。筆者の場合は、満25歳前から様々なスカウトを受けた。が、体力が無く後に病気と分かるけれど、もとより“組織の中で無駄な時間を過ごしたくなかった”し、内心は“とにかく朝から学校にも働きにも行きたくなかった”との思考だったのだ。だから色々様々考え、高校生の期間、横に寝てTV番組と読書で経済学を独学し、“一日6時間以内週4日しか「稼働」しない”ことと心得て半世紀余、現在も落ち着いている。(昔ながら、人を子分にしようと目論む、中堅企業や大企業は、病弱というだけで、途中で付き合いを断ってきた訳だ。)

・目標は“大志(野望)を持て”と言うけれど、クリエイティブで“Art域労働”に踏み込んだ仕事をしてしまっている人物にとっては、どうも、その“大志(野望)を持て”というのは綺麗事にしか感じられないようだ。筆者の場合は、自分の仕事が結果的に回り回って、「何十万人くらいの人たちに影響を与えるのかな?」という着想があって、大志なんか持ったことがない。そのあたりは、繊細な域に達する芸術家とは全く違うようだ。行った仕事が社会の見本となって広まっていけば、「わざわざ、しんどい疲れることを自分でしなくても済む。」って訳だし、「投資なんかしなくていいし、永続的需要があり、生活には困らないかなぁ(労働者やサラリーマンはいずれお払い箱になる)。」という感覚だ。ちなみに、近江商人の末裔には、ほゞ口づたえで「商売の原則は、①世間よし → ②買い手よし → ③売り手よし。」の順位付け順番で、教えられる。(巷で流行する“三方よし“は、丁稚などの末端従業員マニュアルでしかない。)そして、ピカソをはじめすごい芸術家は、他人に思いを馳せ、一般の人に向けて影響を及ぼし、世界的にも有名に至る。その経過で、ピカソは実に27回ほどの事実婚歴を持ち、フランス共産党員であった事を隠すこともなかった。多くの人が現実的目標を立てるが、“現実的目標”は過当競争が激しいから達成は難しいのだ。「個人や組織でも大志(野望)は歩めるし活用できる。個人や組織に大志が欠けている原因は内側にある。」と結論付けられている。
   
自由市場で成功した仕事の多くは、時空を飛び越えて“思いもしない組み合わせ”とか、時空を超えて“対立物の統一”(ヘーゲル哲学の様) を果たしている。それは、五次元の思考様相(X・Y・Z+time+Connect)である。新商品や新サービスの開発も、ほぼ共通してこの原理だった。昔ながらに古くて頭の固い人向けに例を挙げれば、精神科医・心理学者のフロイトは診断を通し、「ひどい惨事と気楽な楽しみの組み合わせ」だと、音楽家マーラーを診断し、その仕事を診断表現をしている。ちなみに、小説では=悲惨な出来事×滑稽なシーン。映画では⇒長くゆっくりとしたシーン×大きな衝撃とか、最良の時代×最悪の時代とか、希望の春×絶望の冬といった具合だ。色彩⇒青い海に×オレンジ色の浮き輪のコントラストとか。あるピアニストは、「ピアノ初心者は大胆なコントラストを怖がる傾向、それは使う音域を狭くすれば、観客にミスを気づかれないと逃げるから、が、演奏の生命力と深みを失う。」と指摘する。異常な物の隣に異常なものを置けば、両方とも正常に見える法則の裏返しだと理解してしまうと、~それはいまいち=あなた自身のスキルに制限された着想だ。☆対立物の統一とか五次元思考をしばし思い浮かべ、、まずは実践してみると、あなたの仕事とかは一段と“Art域労働”に変化し、深みを帯びる。そして成功する仕事をする人物は、先に説明したように“間とか間合い”をあえて設け、相手や受け取る人に共感Empathy=共感作用+共感精度の“希望を、語る・受け止める”チャンスを用意している。~またそれは、スキルとかパフォーマンスでしか仕事を取り組めない人との関係で、住み分けをすることにもなり、現場での不毛な競争に巻き込まれることも無いのだ。さらに、五次元の思考パターンは、あなたが枠にハメられ我慢している思考様相を打ち破ることになるから、“あなたの弱みを強みに変える”こととなる。

・2021年発行のロンドン芸術カレッジ||研究者の著作“天才はしつこい”からそのまま引用をすれば、「今すぐ未来をつくる」との項目において、異なる業界に持って行けるスキルとは、「☆リーダーシップ。創造的思考。☆コミュニケーション能力。☆イノベーション能力。」であり、未来の仕事に必要だとしている。更に食いっぱぐれの無い職業とは(カッコ内は著者の解説)、「経営スキルを持った看護師(国家資格) 、創造的思考を持った資産運用家(時代の最適合能力) 、企業能力を持った管理職(事実を突き止め裏打ちされた法則性)」だと、一般企業向け職業9経験も含め、英米における現在の結論を示している。

その7 日常の心得(その心の持ち方)

・様々な物事を深く見詰める力を身につける。深く観察することで見落としも減る。それには、立場を変えて体験してみることであり、今現在の常識(常識=皆がやっていること)とは異なる場所の異なる深さの価値観を、“潜伏して混じって体験して”見詰めてみることだ。世界の観光地の観光旅行するのとは違って、日本には紹介されず陽の当たりもしない地で、“一緒に衣食住で暮らしてみる”という様の体験だ。上辺を見に行くのではなく、ネットやスマホで薄っぺらい情報を得るのではなく、少しでも体験して深く理解しようとすることが、本当の意味で見るということだ。特に、壮年・若年と女性本来の人たちに、次世代で活躍するためには、本当の意味で見てほしいと考える。この際、中高老年は後回しだ。次のURLは、≪肌感覚で、中高老年 と 壮年若年と女性本来を 比較してみた≫もの(総務部メルマガ 2022/04/5)である。
http://soumubu1.blogspot.com/2022/04/blog-post.html#240-10
・人物にしても企業団体にしても、人はまず自分の感情をもとに判断し、その後に頭の中で考えている。そして、そこに、より明確な個性が存在しているのであれば、人々の記憶に残りやすくなる。企業団体にしても、人から好かれる理由は、取引条件とか価格や経理内容ではなく、その企業の個性に対してなのである。その個性を明瞭に発揮するポイントは、日常的な個性のPR行動ではない。仕事や事件に対し批判をされる前に、自ら自分にメスを入れることである。そこでのコツは、①漠然としすぎている物事、②ゴチャついた物事、③退屈な物事、④見ている人を混乱させている箇所、仕事のメッセージが明確になっていない箇所を未然に点検チェックして、☆大胆に仕事の編集組み替えをする決断能力だ。未然に気をつけていなければ、個性にも能力にも固定イメージを持たれてしまう。★見つからないように発見されないようにする心配や努力行為の必要性は時間的にも無い。☆発見される痕跡も残り組み替えされていない跡が残っていても、個性を理解されていればこそ、更により深く理解されるに至る。それがICT産業革命後のスタイル、生きている様が好まれる未来姿なのだ。今現在にでも通用する“信頼される判断基準”の常識は、この経済危機で通用しなくなる。★ 隠蔽とか愚昧(ぐまい=愚かで物の道理がわからない様)の説明を繰り返すことでは、ICT時代では“全く相手にしない”との態度をとられることとなるからだ。

・あなたや個別企業の役割とか個性にレッテルが貼られてしまって、そこから身動きがとれなくなっている場合、別の次の活躍の場に出られるように、☆あなたの役割を広げる行動を始めることである。そう決断するだけでも、既に状況を踏み出しているし、そのための解決能力を磨いて想像力を働かせるだけでも変化が生まれる。すなわち、「立場が低いことでチャンスがもらえないなら、あなたの役割を広げればよい。★決して上からの手助けは求めない!!それは、あなたの上とか周囲は現状に満足しているし、あなたの立場の低いことにも満足しているからだ。あなたにとって、★現状の役割を果たしているパフォーマンスとかスキルは、別の次の活躍の場へと連れて行くわけがない。そういった事は普遍的法則で、地元経済でも同じだ。
・あなたの選択した一つ一つが、あなたの将来を形成する。あなたにとって何が重要かをはっきりさせていることが大切であって、次にそれが、仕事や成果(作品)の核となるようにすることが大切だ。あなたの土台となるテーマが定まっていると、答えを持っていない場合でも決断を下しやすくなる。成功する人物は、計画に判然と時間の費をしない。とにかくテーマに基づいて実行し、朝起きた時でも・問題が起きた場合でも、何かで臨機応変に対処できるわけだ。まるで、量子力学における、「光は波であり粒である。」という原理に似ている。ことに、テーマを文面にまとめ(一つの機能スキルも実行し)ていると、あなたの仕事や同じプロジェクトに関連している人にも意識してもらいやすくなる。そのテーマを書いた文面が、軌道の逸脱を自他共に防いでくれる。常に傍にいて助言や支援をしてくれる友達役が生まれるようなものだ。そして何よりも、自信を持って“ブレも無く”なれることである。

・何かの仕事やプロジェクトにいったん着手したら、一気に作り上げる気概が重要だ。素晴らしいアイデアだとしても、計画と準備に時間をかけていれば、エネルギーと情熱を失って、挙句に新鮮さも失われ頓挫してしまうのが当然の成り行き法則である。「一心不乱に取り組み、頭は冴えて、自意識も持たないといった能力発揮状態(これを「フロー」と呼ぶ)」に自らを意識的に持ち込むことが大切だ。このフロー状態に入るには、適切な環境に身をおく必要がある。フローを阻む煩わしい情報とか、PC・スマホ・テレビ等での粗雑情報は遮断すること。焦って作業していても、興奮して寝不足状態としても、あなたの能力を吸い取る人物と接しても、このフロー状態には入れない。著者は相当昔から経営者や経営管理者に、月に丸3日を独りで過ごせる場所に移動する旅などを推奨してきた、そのことで少なくとも大局的に物が見られるようになり、計画的な立ち居振る舞いも身に着いて、周囲の人たちとも一丸協調して効率的に動けるようになるというわけだ。

その8 日常の行動とはどんなもの

・自我とかプライドが関係しない領域だったら、人々に助けを求めやすい。助けを求める能力も重要な一つである。そしてほとんどの人は押し売りが苦手だから、セールスプロモーション(自己宣伝)をする場合でも、自分は何もさしだするかを見つけ、それを差し出すことに全力集中する。「相手のために何ができるだろう?」と、ほとんどの人が自分の仕事や取り組みについて説明するけれど、☆もっとも重要な事は、「私がなぜ取り組んでいるか。」を話すことがとても大切なのだ。セールストークとかプレゼンテーションの様に話そうとするから、自分が営業マンに似て惨めになるのだ。

・「天才とは、頭の中にあるイメージを現実にできる人のこと。これ以外に定義がない。」と言われている。一般の人は自分の発想が真実・潜在能力を発揮する前に諦める。ところが、クリエイティブな仕事で成功する人物は、最も優れた才能を持つわけでもなく、実現できるまで粘る人なのだ。×「粘り強いかどうかは生まれ持った性格。」というのは全くの間違いである。むしろ、“全くうまくいかないときにも平静であり続ける”能力と言われており、粘り強さの能力は意識して育むことができることが分かっている。それは、感情をコントロールできるか、段取りとか計画を冷静に建てる素養を、哲学や社会学を学ぶことで認識しているかどうかに関わるとのことだ。~そんな哲学や社会学に関わる余裕のない人がコンサルタントと称する職業専門家に依存するわけだ。ただし、自らを試すことでしかわからないケースもたくさんある。
心理学者アブラハム・マズローの欲求5段階説は有名だが、どう見ても日本の誰か学者が、都合よく端折り、自らのイデオロギーを組み込んだとしか思えない。 “マズローの欲求のピラミッド”は有名だが、彼の著作はそれ以上に内容豊かなもののことだ。人間の動機づけ理論(未日本語訳)によれば、「他人の意見に気を取られることなく、自分が1番満足できる生き方をすることだ。『音楽家なら音楽を作り、画家ならを描き、詩人なら書くことが、結局の幸せを得る日だ 』」とマズローは述べた。マズローは、アスリート、哲学者、科学者そして芸術家その他幅広い必要調べた。フェミニストで平和活動家の女性の例もあるという。その基本には、自分が一番重視するものを突き詰め、作業を進めている。世間から徹底した批判を浴びたが冷静に苦境に耐え、ノーベル平和賞受賞の際も冷静だったとのことだ。すなわち、現在も日本国内各所で紹介されているようなマズローの学説は、どのように見ても日本における、単に高度経済成長期に都合よく語られた珍説の疑い強いのだ。
【同じく、心理学者ユングの心理学。】現在、スピリチャル?の流行もあり、ユング派精神科医も少なくない中で、日本国内の多くの識者と称する人は、ユングが自分の思想を形成するきっかけにもなった「黄金の華の秘密」の著書を読んでいない。ユングは当時ドイツのトリックにおける、“流行していた教義”を批判し、改めて新約聖書の解説も著するなどして、深層心理・分析心理学を打ち立てたのである。その場合、キリスト教の新約聖書をふまえておかなければ理解できない箇所が盛りだくさん存在するにもかかわらず、そこでユング心理学を錯覚している学者や医師は少なくないのである。「認められることや受賞を求めてしまうと、世間の注目を集めるには役立つが、長きに渡る満足感や自尊心などは得られない。」と心理学者マズローの言いたいのではないか。マズローとユングは、ほぼ10年代に活躍した心理学者である。
【加えてアドラーは、】フロイトとかユングと並び現代パーソナリティ理論や心理療法を確立。しかしながら、1911年にはフロイトのグループとは完全に決別し、極めて現実対応可能な精神医学的対応と実践的理論に精通していた。ストックホルム経済大学系で、フロイト理論(ファック)とかユング理論(ショッピング)といった風に評されることもあるが、アドラーは「意思疎通と気づき効果」なのかも。~アドラーは、その後の社会における実務的心理学、教育学などに影響している。

・クリエイティブな人が、何にも縛られていないときに創造性が生まれるというのは嘘である。また完成させなければという圧力を常に背負っている。これが実際に調査された方。さらに、締め切りがあると、人間の思考は1つのことに集中する。

・脳は常に再生を続け、人が年老いても学ぶ力を存分に持つとのことは、神経科学者によって証明済みである。何歳であっても、クリエイティブな考え方をすることで脳の構造が考えられると、近似のテクノロジーも示している。その脳の特徴を、神経可塑性と名付けられている。新しい視点を身につけることで、脳は形を変え続けるというわけだ。

・過去の自分と決別したいためには、自らイメージを付け直すことが有効だ2自分像をくっきりと描いてさえいれば、何者にだってなれると話す有名人は多い。けれども、自分の足で歩くには、反抗心とタフさそして決断力を育む必要があるとも言う。自分の性格の隠れていた部分を表に出すように色々な事を学ぶことで意欲が掻き立てられ、様々な考え方人と出会うきっかけにもなる。したがってそれは、自分の環境に特別大きな変化が起きるタイミングで、新しい考え方と動き方を見つけることがとても大切なことなのだ。

主な参考または根拠となった文献___

T.ウェブレン 1899 『有閑階級の理論』筑摩書房
J.R.コリンズ 1950 『集団行動の経済学』明治大学出版
S.フラー 2009 『ナレッジマネジメントの思想』 新曜社
ジョフ コルヴァン 2010『究極の鍛錬』サンマーク出版
K.ハイルマン 2013 『脳は創造する』 新風書房
L.ドイヨル 2015 『必要の理論』 勁草書房
A.エリクソン 2016『超一流になるには才能か努力か』文芸春秋社
金森修 2016 『科学思想史』岩波書店
J.デセティ 2016 『共感の社会神経科学』勁草書房
J.ガナシア 2017『人工知能の損実を話そう』早川書房
C.ペイトマン 2017『社会契約と成契約』岩波書店
ロッド・ジャドキンス 2022 CCCメディアハウス
『天才はしつこい 突き抜けた成果を生み出す80の思考』
【平凡な人が非凡になるには】(ロッド・ジャドキンスをYouTube解説)
https://www.youtube.com/watch?v=VLoJ1a2YNxk
§事業&実務に、直に役立つ科学法則、“美”を整理
https://www.youtube.com/watch?v=VLoJ1a2YNxk

§【虎の巻2】
“価値観の似ている人”や仲間を得る科学的道具(表6-1)


経済破綻で、とにかく社会や人間関係は混乱する。
そういった中で、“価値観の似ている人”や仲間を得ることがとても大切になる。
その場合、食事をしたり、長年付き合ったりして後に判断するわけにはいかない。
“価値観が似て、仲間になりうる”人物の見分け方のヒントになる科学的学説の一部を紹介する。元の研究は極めて難解であるから、気になる方はその書籍を手にとってみれば良い。けれど、経済破綻で急ぐ活用を要するし、“騙されたり裏切られたり”して損害を出すわけにはいかない時節なのだ。
★今回は、集団を形成し、ある程度の理念などで運営する場合において、
その人たちの論理構成とか世界観は次の表が多くのヒントを与えてくれる。
世界中探せば、それなりにタイムリーに役立つ科学的学説は存在するものだ。

例えば、“詐欺や恐喝行為”の反省をすることが無い日本で今話題の団体は、
「社会構成主義(あるいは解釈優先主義)」であり、その団体の先端で、“詐欺や恐喝行為”で甘い汁を吸っている犯罪者が取り仕切っている輩。これが一目瞭然になる。次に掲げる表と解説を読んでみれば、彼らの中身と将来がよく理解できる様になるのだ。科学の力はすざましい。そしてそれに携わる研究者・学者の尽力努力の成果がみんなで共有(分かち合いShare)できる時代だ。

表6-1 4つの世界観パラダイムの主要な要素
___質的研究をはじめるための30の基礎スキル おさえておきたい実践の手引き
J.クレスウェル 新曜社2022/05/25から引用 ___ 実証主義とはどんなもの?________
要するに、現実的に物事を解決しようとする科学者的な考え方を重視する人たちと言って良い。☆科学とは「何時でも何処でも誰でも使える法則性」のことでで、自然、人文(精神)、社会といった分野を問わない論理構成の思考パターンである。アイザック・ニュートンは科学の定義を「神により作られた被造物の法則を知る学問と明確に述べた。すなわち、この世の秘蔵物のうち法則性が明確になった部分のみについて科学と言うのであって、「この世のすべてを科学では解決できない。」 とのレトリック(他人を騙す語り方)を語る人物は、学問も教養もないというわけだ。
__科学は、社会運営技術のうちの1つの柱としての道具であり、民主主義とともに自由平等の実現ための社会そのものの形成要素になっているのである。実証主義者は、科学的言語の使用や開発に努め、社会共同体における言語の共通化に努める姿勢が不可欠と考えている。
http://soumubu1.blogspot.com/2021/07/blog-post.html#231-09
またそれは、自由平等のための社会を形成した人類史の過程での、現代:文明Civilizationと共に形成されてきた論理構成や思考パターンでもある。世界中での初等教育(幼稚園や保育)から高等教育(大学や大学)における基盤である。物事を認識することで価値観を形成し、具体的な指針や行動においては、科学的な視点を最重要としている。個々人のそれは、浅い認識→深い認識→発展を促す認識といった発展過程であり、日本で言う昔ながらの「守・破・離」を認識論の基本としている。したがって、日常話す言語も科学的で裏付けも存在するものを好み、決して個々人によって意味とか用い方の異なる言語の使用は、「はっきり間違い」だと考える。

批判論理を信奉するとは、________
現実といったものを、社会・政治的、そして文化的事象によって形作られると考えている。したがって、物事の理解の仕方が主観的な、好きだとか苦痛がないとか差し支えないとの感情的表現による、様々な視点によって形作られている。その視点は法則性を持つ観点というものでもなく、その人が認識するところの社会的、政治的そして文化的な規範によって形成されている。
 まずは批判論理を信奉すること、これが起因して抑圧された人々に影響を与える何らかの権力の問題に取り組むとする人が多い。それは、“現実的に解決のために“原因を探るといった論理構成が弱く、解決は各々の権力者の行うことだとしての、ある種の依存性が強い。筆者の経験からすれば、残念ながら“批判理論の信奉者”は、具体的な解決策各論の論議にすらも、頑固に参加をしてくれない(「私たちは権力者とは手を組まない。」という理屈の)人が多い。


社会構成主義(あるいは解釈優先主義)とは、__
 個人は、それぞれにより異なる視点を持っている。
なので、それらの複数の視点を明らかにすることが必要だと考えている。だからこそ、できるだけ個々の意見とか視点に近づきたいと考えていて、現場の調査とかデータ収集とかに、→現地に出かけるといった良心(=両親とは哲学用語で“善”とは異なる)の強い傾向がある。
 その場合、実証主義者のようなインタビュー調査という形式手法が、結論を導くにしろ稀になる傾向がある。すなわち社会構成主義者は、彼ら自身の価値とかバイアスを伝えることを重視している。それは、何らかの研究者にはあらずとも、一般のミーティングとか井戸端会議における世間話などでも貫かれている。
__多くの社会構成主義者は権威とか常識(みんなが行っている事)を、無批判に内容もよく確かめずに信用してしまい、さらにその解釈は自ら確かめることなく、責任を感じずに用いてしまうことが社会構成主義者の特徴だ。よって、現地の現場の経験者とか実践者に近づき、その場所や状況を収集するものの、社会構成主義者個々人の独自の言語スタイルを使用することが大きな特徴となる。実証主義者が科学的言語の使用や開発に努め、社会共同体における言語の共通化に努める姿勢とは、彼らには真逆であり得るのである。すなわち、その社会構成主義者会話させるにあたっては、彼独自の使用する言語とか文脈の意味を、注意深く幾度も確かめないと、大きな誤解を生じる。彼彼女らは直ちに、先ほどとは正反対の発言をしても、意味や気持ちの取り違えだと平気で説明することを厭(いと)わない。



(社会活動) 参加型の信念を持つ人は、___
現実では政治的である。
政治的な自覚は薄いけれど、人種、社会階層、ジェンダーその他そういった物事の組み合わせの中で、現実というものが構成されている。参加型の信念の人たちは、何らかの話題を話したり、研究を行う行為といった物事とは、そういったテーマの専門的集団とともに、“共同的に政治的に取り組む物事なのだ。“と考えている。かといって、参加したとしても、先頭に立って先駆的に、それなりの言行を実践する訳では無い。
___そういったテーマの専門的集団の主催者や研究者と一緒になって同様に、研究対象となっている人々の価値を高めるとか.はたまた“人格等を沈める。”といった変化に役立ちたいと考えている参加者なのである。それは、参加者自らが力をつけること、連帯して行動することによって自分たちの置かれた不利な状況を変えていこうとする良心的(=良心的とは哲学用語で“善”とは異なる)な考え方には変わりはない。だが、参加型である限り、無知や教養の無さは残念なことに、「(法改正を除き)悪法の制定とか法の改悪に、非科学的(全体主義とかナショナリズム)な錯誤を起こしてしまいやすい傾向が強い。
_____なお、宗教団体、全体主義とかナショナリズムなどの政治団体といったものが、非科学的なものであり、徐々にではあるが、「もしかして、“幸せと満足”とは程遠い存在であるかもしれない。」といった認識は、ICT機器の活用によって、ようやく多くの人々に認識されるようになっている。


【共感性&文化差異を、巡り廻り、移ろう行動基準】 
人間の内心は、~2021/01/05日、総務部メルマガで公開した有効な手法だ。
http://www.soumubu.jp/intelligence/20210103_koudoukijun.jpg

◆この時期にメルマガを書くにあたっての補足原稿
ICT産業革命でもって社会や経済が発展を成し遂げる背景には、地元密着地方経済が、地元に足をつけて~世界の市場に展開する。そこでは、先ほどの(表6・ 1)に示すような4つの世界観が入り乱れたコミュニケーションを通過して広がるのである。__昔~従来の全体主義とかナショナリズムといったいずれか単独の論理構成では、コミュニケーションが図れない。すでに日本国内の現実でさえ、年代とかジェンダーその他で意思疎通に困難を抱えている。その主要な原因が、各々の年代とかジェンダーその他で、流行なのか教育なのか断定はできないところの、“世界観 ”の相違から意思疎通(コミュニケーションなど)が不能になっている事実と、それが原因でもあることは否めない。
 そういったコミュニケーションの原状を、無理矢理にITやコンピューター言語などで解決できると考えるのが、そもそも妄想であり勘違いなのである。人類の共同体を通しての進化や発展とは、機械的な無機物の単純な要素で以て進んだ訳では無い。むしろ言語の数だけ個々に宗教観が生まれたことを典型に、“文化→経済→政治”といった順に近代以降の文明Civilizationは形成されているのである。
__こういったことを無視して、全体主義とかナショナリズムとかに、溺れ浸っている人物が妄想・錯覚をし、中ITやコンピューター言語などで解決しようとするわけだ。
 その結果、労働全般能力とか、その一部を切り売りする労働力といったものを、ITまたはICT機器といった機械やロボットなどの制御化(支配下)システムで、がんじがらめに縛り付けてしまっている。だから、商業における顧客との意思疎通とか、製造業における顧客ニーズの洞察的把握とか、家族関係の崩壊に至るまでの、いわゆる人間関係における共感 Empathy(共感作用と共感精度)が、ことごとく破壊されているのである。
すなわち、意思疎通と共感の崩壊と劣化によって、あらゆる価値を生み出す効率の低下とか質的劣化(価値や利潤低下)を招来して、商品交換の質量が逓減に至るところとなり、経済の後退を招いているのである。
__いくらITとかデジタル化をとなえたとしても、労働能全般力とか一部を切り売りする労働力の段階での、“能力の劣化”を招くようなICT化を行う=ないしはロボット化をなして、システムを超える価値を制限し⇒生じさせないようにする中身では、社会や経済は“文化→経済→政治”に至るまで貧困化に向かうばかりなのである。そこで、左右や宗教団体に関わる=全体主義とかナショナリズムといった、無知無能力者と道連れには、あなただけでも貧困にならないために、ICT産業革命時代の“質量豊富な意思疎”のヒントを、ここに提供する。 ★こういった、科学的研究成果を、念頭に置いているか否かだけで、無用なストレスとか落胆絶望そして迷信とかレトリック(他人を騙す語り方)に翻弄されない様になる。「なぜ、あの人は、あんな酷い事を口にするのだろう。」と、悩むこともなくなり、感情もコントロールするとこ平静さも期待できる。

§【新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み 20221005】
 今月、あなたに紹介できる本は、いまひとつのものばかりで、ありません。