2024/12/03

第272号:みんなで学ぶ《危ない委託業》

<コンテンツ>
経済経営コンパス・ナビ
世界の大転換と大混乱を見据える洞察力
格段に科学的=その洞察力の即獲得手法
 ・洞察力とは何?そもそも世間では…
 ・知覚・感覚・表象・イメージ…
 ・『考え方さえ身に付ければ、多くの人に広まる…
 ・職人芸と言われる人たちの、ヒラメキ…
みんなで学ぶ危うい委託業?とは
 【物事の前提】
 【新自由主義者とは】
 【本年、某県知事選での小説例】
 【危うい委託業者の共通点】
誤情報、詐欺情報の、即刻の見分け方
【新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み20241203】


§経済経営コンパス・ナビ(総務部門は経営の情報収集参謀です)
①直面は、お客のニーズに合わせた“販売手法”の有無が重要。
(巷では、これを、“競争力”に引き包めと語っている。安売りは危険)
②当面、投資や資金に頼らない。イノベーション&ビジネスのチャンス増。
③現実の地に足の着いた本物の地産地消で、事業と経済の再構築から。
https://soumubu1.blogspot.com/2024/08/blog-post.html#268-02
弊社:株式会社総務部自体が今で言う地産地消の代理店:展開をしています

詳しく詳細な話は別の機会として、米国トランプ大統領の圧勝で、その大統領就任の日から、“大統領令”が一気に数多く発令がなされるなどして激変する。為替相場が“1ドル50円”の円高とか、停戦状態のウクライナでの戦争終結とか、中東での紛争終結とか、そして、日本から相当数のアメリカ軍の撤収といった処のようだ。
その背景とは、庶民生活に至るまでの世界経済の根本問題である。そして、今、この年末段階は、大転換・激変させるための準備&予告目白押しなのだ。一般人の目に晒されるところは、秋の夕暮れの如く“つるべ落とし”である。が、~これらは、まだまだ現象面であって、物事の本質が、目前の現象にまで現れるものではない。
この冬から来年3月末にかけ、世界は大転換が起こる。ご存じのように、世界の金融資本投資(体制)が崩壊してしまったからである。その影響が具体的に現れ、新しい経済社会構造を造り上げようとする、“庶民を巻き込んだ勢力”の人たちの動きが、活発になるからである。積み上がった末の、大崩壊の切り替えだから、先見の明を持つ者に、死に物狂いで難をのがれる者は、じっと黙ってはいないから、経済大恐慌は、夜明け前に、嵐の去る前のタイミングで、到来する。自己と家族の生活防衛は、別途に準備しておくことが、肝要だ。
分かりやすく言えば、これまでの金融投資資本の輩に、「(借金が累積しすぎて)金が無くなった。」かつ、「彼らには踏み倒す道しかない。」といった事なのだ。すなわち、この世界的な金融投資資本の金銭に、今日まで、延々と長く連なって来た人たちには、「金の切れ目が縁の切れ目。」とばかりに。崩壊であるから、経済や社会に於ける“選手交代”なのである。←これが事の本質である。とはいっても
どのときでも、リーダーの言う通りに、歴史が変わった事は無い。
そして、そのとき、リーダーが居なかったならば、何も無かった。

https://soumubu1.blogspot.com/2024/10/blog-post.html#270-03


§世界の転換、と大混乱を、見据える洞察力
日本は、江戸時代から戦前戦後を通して、社会に通用する洞察力を豊かにさせる教育とか政策は、行われなかった。その理由は様々だが、日本中の“町や村や集落”に至るまで、全く無かったわけでもなさそうだ。戦国時代から凡そ700年にも及ぶ歴史で村落は、自ら自治権を持ち(惣・郷など)、少なくとも底流基盤に“自治”を持たなければ、村落は残らなかった。戦前までは、大都市自治体の教育長歴任者あたりまでの人物でさえ、「洞察力」は重要視され、少なくとも“孫”あたり(現:人口構成で言うところの団塊の世代)までは、細々とでも伝承されようとした。陸軍が企んだ満洲事変(1931年)の翌年の昭和7年度からは、“教員の整理?”が在って、どうもそのころから、日本の洞察力教育体制は、止められたようなことを、当時の話を聞いて推測(気が)する。
要するに、何人もの識者が指摘するように、今日からの「大転換と大混乱」を迎えるにあたって、即席でよいから、企業や事業そして家族に至るまで、“洞察力”を身につけることが重要だと考える。この対策をしなければ、無知極まりない一部評論家の類が、人気や話題づかみの如くに発する、「選挙運動を始めSNSの効果で、社会や経済が変わる。」といった、“罠”とか“マインドコントロール”にはまってしまう。最近の国内、知事選挙の様相を分析すると、“彼彼女らの言うSNSの力”という物の本質かつ実利は、単なる詐欺とマインドコントロールに過ぎない、とのことだ。とにかく詐欺師らにとっては、“嘘と錯覚を誘引する”事にしか、そういった禁止されるべき職業の能力しか無いのである。加えて、一般庶民の洞察力や自律を養う重要な教育柱を忘れて、戦前の教育は良かった、復古すべきだ、と強弁にする輩の如く、抽象的に「教育の問題」という人たちにも要注意だ。その訳は、そういった主張の人の話をよく聞いてみると、単なる「文句を言うだけの人」ばかりだ。
①全体主義者であったり、
②4世紀のカトリック修道院から踏襲する“自我を捨て去る”訓練教育だったり、
③“マウントを取ってくる人”なのである。
④その他を含め、いずれも縦型社会で、上を見て、生きてきただけの官僚主義が好きな(中身が空っぽの)人なのだ。
1789年フランス革命のとき、
合言葉は、「迷信を聞くな」だった)


§格段に科学的=その洞察力の即獲得手法
今更、巷に転がる、心理学や精神論が基盤に成っている、洞察力の類を、調べ学んでも、全く以って時間的に間に合わない。そこは、科学的(何時でも、何処でも、誰でも役立つ法則性)な性質が要なのだ。加えて、洞察力が先行している人物と、科学的洞察力を始めた人達とには、科学的分析力&実行力が共通しているから、共に実現し成果を得る事は速くなる。
トランプ大統領を始めとして、世界の多くの国で活躍するリーダーは、いわゆる“宗教(観)”≪宗教団体ではない≫の重要性を話している。だが、筆者は宗教観を全面否定はしないが、宗教観には、【頃合を見計らって諦める。】といった教えが存在することに、必ず注意し&その意図を知る努力を要する。そして、人類はその壁に対しては、理性を働かせ、“自由・平等”の社会制度を設け皆で発展させ、全般的分野の科学技術の研究に社会で力を注ぎ・励み、共に文明Civilization進展と変化を繰り返してきた。(ちなみに、科学の始まりとは、ニュートンが述べるには、「神の計画と教えの法則を発見する」との主旨からとしている。)
科学的:洞察力は、若年層が陥りやすい、“あらゆる意味での要領の良さ”とは全く異次元の作用であり作業である。今日、国内の知事選挙などで流行の、“要領の良さ”も然り、科学的洞察力で簡単に見透かされる代物なのだ。
洞察力とは何? そもそも世間では、どのように思われているのか。
通例の通り、いろいろな言語の背景によって、日本で言う洞察力とは、概念が他国とは、少々~大幅に異なるようである。様々な学問分野からも、様々分析されていて、定説一つという訳ではない。が、人類は、科学技術や社会運営技術(官僚組織とか民主主義制度など)に代表される文明Civilizationの進展とともに変化を繰り返してきた。その変化の根幹底流と言われるものが文化であり、そのツカミどころの理解をしようと試みる目的で、人々は表面的には思考を分割し、分野別学問蓄積の形態を用いている。
言葉や・名称ごとに、意味とか思考を分割すると、未文明の形而上学とか、知識偏重主義(未熟な主知主義)に陥り、論理構成ばかりか、精神的に変調をきたすとされる。
物理学などの“量子論”にあっては、『知覚・感覚・表象・イメージ』
といった、この伝承記録の蓄積作業からスタートしている。
これをボグダーノフは“哲学者スピノザ”から得たとしており、「そもそも、人間には見聞きすることができないものごと。」であり、そこで併せて、「理解の論理構成を組み立てるには人間であるから。」として、1920年代初頭に完成されたボグダーノフの『組織形態学―普遍的組織学―』が完成した。この書籍を読んだ、アインシュタイン{一般相対性理論}、及び現代のサイバーの基本となる『サイバネティクス(通信工学など)』を打ち立てたノルベルト・ウィーナー。さらにその後に影響受けた「一般システム理論」のベルタランフィの概念に対して、“ヒントや先駆け”の数多くを、「組織形態論」の書籍から与えられたと云うわけだ。
“量子論”における現象の蓄積作業は、人間の頭脳にメモ帳。国鉄の列車運行表は模造紙の巻物に定規で手で(1963年ごろまで)書かれた。数百程度の現象を蓄積するのであればExcelで可能(経営学の一部でカオスの分析と施策)に確立するとか。その商業的商品のお話が、=極めて大量の蓄積作業を“量子コンピューター”という名称のメカ機械を使って行う、と言っているだけの話なのだ。あなたも、初歩なら即できる。
『考え方さえ身に付ければ、多くの人に広まるのは間違いない。』
私筆者の体験では、その初歩的な事は子供の頃からやっていたような気もする。一般社会であれば、有能な職人芸を行う人達は、かなり閃きとか暗黙知やメモ帳でやっているのではと思われる。高級ホテルで西洋料理のコックさんの料理研究方法は、筆者が20歳の時に眺めさせてもらった勉強法でもあった。すなわち、少なからぬ職人的技能や技術を持つ人たちは、成功体験の経験則(確かに日本独特らしいとの事)として、“量子論”と同一の論理構成理解を組み立てているのではなかろうか。
要するに科学的理論化を専門的に果たすのは、学者経験も必要だろうから。もしかすると、日本の職人芸を養う方法の柱も、「確かに日本独特らしいとの事」ってことも、ギリシャ・ローマの教育方式から来ているとの学説も有力であるようだから~である。
量子物理学などの“量子論”といわれる、物事の解明方法は、古典物理学といったものとは大いに異なる。量子物理学の識者の多くは、ニュートンを始めとする“古典物理学”を、「単なる確率の問題と捉えた方が妥当だ。」と言いきる。併せて、古典物理学の理論全般では、現実世界を分析することができないと言い切っている研究者が多い。
知 覚 感 覚 表象・イメージ
ある程度の様々な知識をきっかけに、
物事の現象とか本質をつかもうとする
作業能力なのか。
過去に蓄積された、
様々な経験の様々無規律な記憶が、
明確な基準もなく思い出されたことをきっかけに、物事の現象をつかもうとする作業能力のようだ。
知覚とか感覚といった作業能力で、把握しようとしたことを整理し、主に脳内その他で蓄積された概念の中で、法則性や現存の科学性に至らず、脳内に浮かび湧く様の作業能力のようだ。
いわゆる職人芸と言われる人たちの、ヒラメキとか暗黙知とは、
アプリオリ(極めて複雑な認知や事象が現れる前の予見確率など)については、
幅広い長年の体験学習で身に付くと言われている。
しかし、=経験や技能技術が未熟な水準の許のうちは、
知識偏重主義に陥り、錯誤や誤りに気づかず固執する傾向が強い様
(現実の仕事や社会では有害)を避けることである。


§みんなで学ぶ危うい委託業?とは
年末から、来年1月のトランプ大統領就任、そして日本にとっては、来年新年度までに集中する、新しい時代への、大転換に関わる動きの数々。今の日本からすれば、アメリカを始めとする世界経済の動きに、従来から影響を受ける日本であるから、それに対する心構えと準備は欠かせない。
とりわけ、世界の金融資本投資経済の末端で、かろうじて維持されてきた業者や企業は、徹底して“金の切れ目が縁の切れ目”といった状態であって、ことさら“金銭だけの関係で信用が無かった業者”は、一気に将来見通しが無くなったものだから、「死に物狂いで毎日を過ごし」、そういった社会風潮が、SNSといったベールを装って、彼彼女らの仕事確保とか立場保身を目的とした、「誘引行為」が、更に広がるだろう。
無知な政治屋だけでなく(ビジネス右翼)一般事業主も襲われる
それ、選挙戦の世界にまで。その際どい工匠な手口、今の話題から学べる。
詐欺とか犯罪から、自分を守り・被害を防ぐに、歴史的にもマレな教材だ。
刑事や取締法、民法や契約にかかる法律の教科書を読むよりも、勉強になる。学習といったものは、そもそも、色んな人と皆で討論すれば現実現場で役立つ。この事件は、何時でも誰とでも“討論”を始められ、犯人らに騙された経験や能動的体験(SNS選挙活動)に晒された人も身近にいて、仲良く“討論”は勉強になるのだ。

(今から300余年前の、1689年の英国名誉革命直後に大量印刷の機械が出回り、当時も今とよく似た数量規制の論理や意見があった。が、ジョン・ロックは、当時規制は、しなかったと記している。そして事の本質は、現在のSNS共に、変わらない。

なお、県民局長の公用PC内に在ったとする、私的交際文書とは、兵庫県幹部らのPC引き上げ後に、“その公用PCにダウンロード保管された捏造”疑いが浮上(このメルマガ作成中に入った。12月1日に当該画像付きYouTube配信動画)
むらおかコメント:これ懲戒処分の根拠事由が無くなる可能性!良かったね。
さて今般、そういった社会風潮のキッカケとなったのが、
『103万円の壁ゴリ押し&その党の党首の不倫?話題』あるいは、
某県知事選における、公職選挙法違反とセットになった、投票:詐欺誘導、選挙動員詐欺、SNSでの運動買収』などの事件である。これらは、
現代日本を発展させるための、“詐欺行為や詐欺商法全般”の撲滅に向けての、歴史的な“老若男女を問わない大勉強会”のチャンスなのである。経済とか社会とかの制度の、日本が新時代に向けての、大きな歴史的スポットであることは間違いない。コロナ感染蔓延とか、選挙投票の詐欺誘導とか、新自由主義経済を装う詐欺・悪徳商法の刑事犯罪撲滅とか、カルト集団の手法には、単なる詐欺が併せて行われるようになり、これらが自由平等の市場経済とか民主主義に反対する動きであることには間違いない。
そして、縦型社会とは異なり、日本人の自律や自己決定権は、地産地消から再スタートする日本経済の技術や技能の蓄積、日本各地の固有文化価値商品から、世界の多国への進出には、どうしても欠かせない日本の基礎ベースである。
数多くの輩による新自由主義を標榜する者の刑事法犯罪&軽犯罪の数々、事業経営能力に、職業能力水準の無い輩の詐欺や詐欺的商法といったものは、社会に蔓延るほど日本経済を低迷させているのである。
今や、この事態は、『正義だ悪徳だ合法だ違法だ』といった、悠長な話題や気持ちの問題ではないと言える。

【物事の前提】
歴史的な大きな、社会や経済構造の転換の時期には、新しい時代に適合したシステム(制度)とか、仕事を始め社会生活を改める上では、従来には考えられなかった物事や哲学が用いられるようになる。ところで、現在の社会は、日本においても、その基盤が、「自由・平等」に資することを要する(日本国憲法と、その諸法令)もであるから、様々気ままな理由があったとしても、認められる訳ではない。それは、家庭内においても、夫婦+3人(赤ちゃん誕生含め)寄れば、わずかに簡易であっても“哲学”(簡単便利な論理構成からして)を要するのである。
『子供は親の所有物ではない』から始まって、“物理的または精神的圧迫”を行使してはいけないのである。ここが、「自由・平等」の原点であって、その“自由平等”が未熟な時代に比べ、発展し新たな民主主義の発明へと至り、繰り返すわけだ。すなわち、こういったことから、刑法の類、民法の類、取締法(現在500弱)が施行されているわけである。

【新自由主義者とは】
日本における、新自由主義(経済)を唱える人たちの実態は、様々な“自由”を主張・論述するが、その実は、単純な、刑法・民法・取締法そして軽犯罪法の違反行為の主張に過ぎないのだ。更には、彼らの、“経済学めいた言説”は、新自由主義経済学の創設者であるハイエク(1899年~1992年)その他の研究者の論説や類に至るまでを、取り入れた形跡・痕跡は見当たらないのだ。すなわち、新自由主義の“名称ばかり”だけなのである。要するに、単なる法律違反・詐欺・制度無視そして「いざとなれば、その罪を他人に擦りつける。」といった特徴を持つに過ぎないのだ。

【本年、某県知事選での小説例】
この小説は、某知事選の“2候補とPR会社側らのYouTubeと関連記事”を視聴する作業で、自由平等の為の“社会”の制度と現在に至る歴史と突き合わせることで、自ずと浮かび上がって来た小説(何処に混迷と公選法違反を招来したのか)である。
いわゆる“SNSの活用”で、「新しい選挙運動の形や方式が生まれた。」などと称する人物が、モノ珍しい論説(珍説)を、ことにSNSの世界で繰り返している。ところが今般:知事選での2候補者(ST氏NT氏)の話題をよくよく観聴きするまでも無く、某県の行政幹部と百条委員会の、“S候補に加担した議員数名”が、重過失(事実上の故意)で漏らしたネタを素に、2候補とPR会社が何らの根拠も無しに、一般の事情に詳しくない人たちを欺く目的でデマを捏造拡散し、また、SNSの専門用語を並べ欺罔(ぎもう=刑法専門用語)することに因って、あたかも「何か目新しい事」が生じたかのように、錯覚させる話が現れた物なのだ。筆者の私などが、よくよく目を凝らし耳を傾ければ、それは単なる、“SNSによる大量の話題拡散でしかない処理”に過ぎない。
まして、くどいのだが、その内容ともなれば共通して、単に良識の無い人への心理や不愉快感情に向けて、根拠が曖昧な「名刺し(なざし)や名詞を強調する言葉づかい等、物事の関連や因果関係が薄くとも」、“敢えて強弁すること”で、“相手を騙し欺罔(ぎもう=刑法専門用語)すること”で以って、簡単にいえば“相手を錯誤に陥らせるように事実を偽る”という行為なのだ。
その次にスマホ認知症に陥った若者や中高年に向けては、SNSに現れる文字や漢字が有効に使われている。文字や文章を軽視する人たちにとっては、“仕草や表情で以って(共感ではなく)同調を求めたり強いたり”といった主張(手法)である。だが、それらは、公職選挙法違反であることを反復継続(違反を知りながら行われ、或いは違反を放置しながら)して、2候補者(ST氏&NT氏)とPR会社が行ったところに、大問題が在ったのである。兎に角、思考がその場しのぎであるために、詳細の物事における矛盾が、次々と発覚し続けるのだ。公職選挙法違反に伴って、投票率の数値は上がった。選挙法違反が確定すれば、高投票率の結果も含めて、選挙は無効である。
刑事法等、取締法(500弱)違反行為には、悪徳や悪意に基づく動機が強い。
動機により罪の重さも変わる。その動機を背景に推定とか詳細点検を繰り返す作業によって証拠発見や証拠確定も容易だ。危うい委託業者の発見は、この作業だ。

それらデマを捏造拡散&詐欺の実態は、戦前のナチス・ドイツのヒットラーが用いた手法であり、日本での大日本帝国では、満州事変(1931年)の前夜、全国各地で(満州の地名さえ知らない観衆に向け)、帝国陸軍の“佐官クラス”が、満蒙開拓の“夢物語繰り”を広げたものと同様の世論手法だったとのことだ。

なお、補足だが、「ヒットラーは選挙で選ばれた。」と釈明する人が存在するが、それはあまりにも近視眼の現象による無知である。歴史を紐解けば直ぐ分かることだ。そのとき、“反ナチスの活動家”は、次々とナチスに身柄を拉致され、いわゆる“ドイツの黒い森で暗殺された”のである。そしてドイツの警察は動かなかった。むしろ警察は、収容所送りをされたユダヤ人の空き家に残った、衣服や装飾品に家具や什器備品などの家財道具を、バザーを開催してドイツ人らに売り払い巨額の利益を得たのだ。して、一般庶民のドイツ人は「贅沢品を安く入手できた。」として大いに喜んだ、正に地獄だ。この世の中は理屈ではない、これが歴史だ。

先月の失職知事の、某県知事選挙:当事者の動向は、様々な証拠に基づく論説が、今もなお、繰り広げられているとの、事態にはなっている訳ではある。が、警察などの取締法(公職選挙法や贈収賄など)による捜査により、さらに詳細な事実が判明することとなる。現在は、様々なSNSを始めとする呼びかけもあって、一般の人が観たり撮影したり入手した、選挙違反の証拠が蓄積されつつある段階のようだ。私の、現在知る限りは、某県が行った“知事によるパワハラ・アンケート”とか、“自殺した方の『百条委員会を想定した質疑応答集の書面』(その写しは某ジャーナリストへ渡ったとのこと。)”等である。
そこで判明した事は、某県知事の側に屯(たむろ)し、その中枢に寄り添った輩の共通点が、見事に露呈してしまった事だ。彼らに共通している点を整理した。
もちろん、危うい委託業者の見極めにも役立つし、危ない候補者も発見できる。

【危うい委託業者の共通点】
イ)某県のST知事を始め、あまりにもその道の職業能力が低いことである。これは、いわゆる縦型社会組織では忘れ去られた項目ではあるが、知識もなく能力水準が低い状態とは、“倫理観の無さ”の象徴なのである。職業倫理と言われる項目で、無知や能力の有無は、重要だ。

ロ)彼らは共通して、その場しのぎのデタラメとか、詐欺行為や他人を欺罔してでも、自らにとって上手く要領よく行けば、結果は問題ないといった、極めて自己中心的内心を旨とする人物なのである。よって表面に出るパーソナリティー(=とは、性格に更に、+知的能力に関する個人差が加わった性格)に、ギコチナサが現れる訳だ。

ハ)それらに至る、彼彼女らの信念として、言語の用語意味による理屈論理に頼り、横・縦・斜め・背景や将来といったその他周囲との関連が整理できない乃至は行わないのだ。まるで、中学生程度の会話力のようだ。

ニ)いざとなれば、他人とか世間(社会ではない)に、罪をなすり付ける。彼彼女らは、社会という制度が、“自由・平等を充実させる手段”であることを知らないのだ。もしくは、あまりにも自己中心主義のため、自由&平等(=いわゆる社会正義)といったものは嫌いなのだろう。

ホ)よって、これから世界や日本が迎える、新しい経済や社会の骨格構築において、こういった^彼女らへの委託は、やること成すことが危ういのである。賃金労働者(彼彼女らの能力のうち、労働力のみに限定して事業主が買う→細かく管理する)といった賃金労働契約ではないとすれば、彼彼女らとの委託契約という信頼性は、今後の日本社会では極めて危険(本人に詐欺の自覚や“悪徳や怠惰”の自覚が無いとか等)なのである。=(委託の)契約の成立(=申込の意思と、その承諾の意思の一致&その一致時点)が、「危うい委託業者」とでしか成り立ち得ないのである。今般の某県S知事も、本人にとっても、“危うい委託業者”といった理解ではないかとの懸念も、否めないのだ。だとしても、決して彼らは、精神疾患ではないから、念のため。
この度、兵庫県知事選挙、SNS選挙運動で、運動員買収や
有権者への詐欺の行われた可能性YouTubeやLINEで

ヘ)“危うい委託業者”ばかりか、労働契約、請負契約、その他あらゆる人との契約成立にかかわる、履行や完成その他の物事に、関係する。世界の大転換と大混乱の時期には、決して気の抜けない、何よりも厳重注意点だ。実印の印影も、印鑑証明書と共に、複写されかねない時世でもあるから。


§誤情報、詐欺情報の、即刻の見分け方
異なる3つの情報源が、一致する情報なら、まず、OK!

情報の話の、論理構成や整合性は、成り立っているか。 単なる刺激的名詞の寄せ集め話ではないのか。

皆が「言ってる、やってる。」との話は、極めて懐疑だ。

(この3つは、詐欺師の話法の、真逆なのである。)


§【新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み20241203】
いわゆる“民間療法”、これは経済不況、さらには経済危機が深まれば、大きく流行るといった現象傾向が常に現れる。そこには科学的根拠もなければ、何らかの法則も無さそうだ。
言える事は、経済の最前線で働く人は、どうしても体力勝負に成らざるを得ないから、疲労とか疾病・病気を恐れているのだ。意外にも、(疾病ではない)怪我や負傷は、大して恐れてはいない。
そこで悪徳業者は、貧困と疾病の不安に付け入って、お手頃価格(3000~4000円)のサプリメント(役にも立たず害もない?)を売り込むわけだ。焦って、思考の論理構成が無かったり、科学的視点が無かったりするから、すぐに騙されて、手を出してしまう訳だ。
ちなみに、夕暮れ時に疲れを感じた場合、手軽で安全な対処法は、→コップ1杯の0.3%食塩水を一気に飲むことで、血圧が上昇し元気になる。にも、かかわらず栄養ドリンクに手が出てしまうのだ。
今回推薦する2冊の本は、機能食品とか睡眠効果に関して、徹底して科学的研究の成果としての書籍である。YouTubeで現れる内容等ではない。興味本位に、そのページの流し読みをするだけでも、幅広い関連研究をも披露する手法で執筆されているから、「ワラをもツカム焦り」から解放され、読者のあなたには教養が身に付くことだろう。
そういった教養に基づく、落ち着いた判断が、家族や好きな人を守り、事業経営を守る基盤に至るのである。かの、コロナ感染の際に、焦ってしまって後遺症や健康被害を招くとか、事業経営でも「緊急融資」や「雇用調整助成金」といった、毒饅頭を食ったがために、“思わぬ破たん”を招いた人も少なくないのであるから。

①『最新科学で発見された 正しい寿命の延ばし方』
2024/2/9今井伸二郎(著)総合法令出版
老化を遅らせる→赤ワインよりも、サークルをジュースで飲む。ルテオリンも食用菊から摂取してみるとか。カカオには様々な健康効果がある。“コエンザイムQ10”と、それが多く含まれる食品も。そして、シワや皮膚のたるみに至る老け顔に至る話まで、寿命に関する食の最新科学の視点から=機能性食品研究者が解説している。(むらおか:印象)

②『眠っている間に体の中で何が起こっているのか』
2024/2/2西多昌規(著)草思社
脳をはじめ、心臓や肺、胃腸、骨や筋肉、免疫、内分泌、泌尿器、皮膚などが、睡眠中にどのような状態になっているのか、
また睡眠不足によってどのようなダメージを受けるのかについて、
世界中のさまざまな研究をひもときながら検証。(本書から引用)

2024/11/05

第271号:経済の激変に、構える $は即売

<コンテンツ>
経済経営コンパス・ナビ
イノベーションの閃き、そのキーポイント
AI=ChatGPTその他AI(DX等)の、限界と崩壊
【特集】聴覚神経科学の最先端、音や音楽で脳や思考は変化

§経済経営コンパス・ナビ(総務部門は経営の情報収集参謀です)
 歴史的経済激変に構える。その内容は予見できる。
  この6日:朝から、次々Newsが飛び出す。通貨は即売る
 イノベーションのチャンスを、逃さない。見逃さない。
  洞察力と創造力で、そのチャンスの数は増える。
 発見!聴覚神経科学:最先端“音と音楽”で脳や思考は変化


§イノベーションの閃(ヒラメ)き、そのキーポイント
それは身近な、事業や経営そして生活から考えて見ることである。
洞察力(細かい)と創造力(奇抜でこそ)がチャンスの数を増やす。
およそ多くのイノベーションとか発明とは、そういった日常からヒラメキの数を増やすことから始めているようだ。だれも統計調査は行っていないから、数値的裏付けは無いが、この法則(何時でも何処でも誰でもの法則=科学)は確かだ。ではポイント。

A)ちょっとしたヒラメキで、何かの商品化には至らずとも、一般作業とか販路開拓の“ちっちゃな改善”でも、相当の手間とか金銭の効果が生まれている。パソコン入力をするより、メモ紙や張り紙、ホワイトボード、何なら模造紙に書き込んで張り出しておく手法が、効率的で且つ早く・チームワークを得ている効果は、いっぱいある。これに企業規模を問わない方法である。部下や社内に手紙(メール)を送っても、公務員の官僚組織でもない限り、読まないし、読んでも意味を解さないのは、当たり前である。【身近例】有給休暇台帳(法の定めは事業場単位保管だ。)をPCに入れておくと、問い合わせ・届け出受理・計算等での時間の浪費とかの、細かいことからだ……。
https://soumubu.naniwa.work/download/template/template2/yobo/daichou.html

B)イノベーションは、金銭をかけて投資をするものと、“大間違い”をしている人が、上から下までの殆んどである。何故ならば、“縦組織の権力構造”及び“金融投資”といった、一辺倒な経済構造の定石しか教わらなかったからだ。その、縦組織も金融投資も、今般:世界的に崩壊してしまった。殊更、日本では、税金を取られ、その税金でアメリカの不良債権や武器などを買わされ、もはや縦組織も金融投資も、動かす種の資金は無(金の切れ目)い。

C)新自由主義(実は、自由どころか規制緩和または不正収益の他者への迷惑)であるから、元からサラサラ、イノベーションなんかする気はない。「新自由主義」とか「規制緩和」を、口にする経営者とか政治家というのは、皆この類だ。且つ彼らは皆、同じ結末に至っている。拝金主義と言っても、内実は詐欺横領犯でしかない。IT機器を初め、多額割合のリベートを抱き合わせた:購入&誘引(ゆういん)の抱合せともなれば、イノベーションとか作業効率化も、実態結果からすれば、論外ばかりの代物であったのだ。
D)顧客への挨拶言葉『お困り事は何ですか』
は、社外に向けての、イノベーションのキーポイントなのである。


§AI=ChatGPTその他AI(DX等)の、限界と崩壊
『それ、地域密着で細目な生成ソフト開発(ネット無料ソフトもOK!)で解決』
その限界と崩壊の決定的原因は、一方的(手抜きを伴う)縦型の資本投下(大手金融資本であったり大型公共事業)に委ねたことに尽きる。その限界と崩壊の一端を、調査した報告に基づきまとめた。根拠の無い推測、憶測に恣意的な思考は除いた。
『IT業者の、白昼夢の如き誘引に、乗せられない』
イ)AIが検索をする処のデータ量自体が少なく追いつかない。
ロ)データの質量が貧弱であったり、データが偏っていたりすることで、どうしても間違いを産み、瑕疵を生じたりしやすい、その自覚さえ生じ得ない。
ハ)まだまだ高度な知的活動が、AI単独では判断できないから、そのために検索データの入力人材たる、専門家や知的科学的技能者が著しく不足している。これをを、IT先進国とは程遠い世界の、アフリカとかアジアに、グローバルに、かつ低賃金(例:ケニア=時給300円程度)なので、人手不足に拍車をかけている。
(参考?意見)https://youtu.be/OJ9_JP_0ThU?si=MIHOymQ2OrHNwyLf
ニ)AIのソフトは、英語で組まれていることから、他の言語圏に、とりあえず用語翻訳が“在る”としても、“思考方法”は言語により異なることから、適切な「検索データ整理」とか、「利用者言語にマッチした、“思考方法”」を用意することは出来ない。ここでも、やはり、間違いを産み、瑕疵を生じたりしやすい、その自覚さえ生じ得ない。
ホ)(低賃金)の人手不足のため、グローバルに海外へ作業を外注するから、世界の主な商用(交易交通?)言語、それは=フランス語、スペイン語、中国語、ロシア(ウクライナ)語、アラビア語といったところだが。更にここで、各々の国内方言が重なり交差する訳である。日本ですら関東と関西の方言(生活や思考のスタイル差異を表す)で、誤解が生じ確執に至る事は、よくある事、にも関わらず繰り返す。なぜなら、商品経済の主流として流通する完成品(商品の姿形)は、高利潤率商品こそが、地域の固有文化価値をより多く含み、その生産を支えるのは、その地域の全般的労働能力(切り売りされた単純労働力)ではない。その全般的労働能力を育て、供給し、下支えする固有文化価値の体制が存在するからである。それが、その地域の言語であり、思考パターンで成されている。この経済原則に留意していないから、多種多大なロスを生じていることに気付かないのである。
ヘ)シリコンバレー(米国のAIで有名な地域)の成り立ちが、日本の巷では神話となって&嘘となって、誤解をされている。その実のところを調べてみると、神話とは真逆だった。シリコンバレーの誕生から繁栄に至った経済産業育成経過は、次のとおりなのだ。近頃の日本では、IT半導体工場の誘致をはじめ、様々な事業とか企業誘致が思い付かれているが、真のシリコンバレーの教訓は有益だ。
カリフォルニア州サンタクララ郡は、果樹園であったシリコンバレーを、根本から新産業地域にする戦略にした。
①より安定した労働力を確保するために、アメリカに移民する人々に焦点を絞った。
②大きなポイントは、住民の児童以下の子供の医療費を全額無料にした。
③交通の便を良くして通勤も煩わしくないよう路面電車の交通網を優先整備することとした。
④その電車駅の周辺にバス路線を接続するようにした。
⑤自動車道路は、新しい産業の発展を阻害しないよう制限した。
⑥こういった都市計画と施行を進展させる中で、いわゆるIT企業とかを誘致し、
⑦1967年あたりから、それまでに在った古い大学らを含め大学教育を充実させていった。決して先に大学が在って、その後にIT企業が進出して来た訳ではないのだ。
⑧そういった、労働力の確保、交通網や交通手段の確立、IT企業の確保。
その後になって、この地にベンチャーキャピタルの投資が為されたというわだ。
⑩そういった計画的成長に導かれている。
⑪余談であるが、こういった計画の中には、公務員や周辺施設や環境に影響を及ぼす団体や、その他各種門間団体の政策ブレーンに、大学院卒業者の専門科家を導いたたことも確かな政策柱の様子だった。
(日本には無いヤリ方を、筆者は2017年頃に知った。とても驚いた。)


§【特集】聴覚神経科学の最先端、音や音楽で脳や思考は変化
この記事は、科学的な根拠も無く、無制限に音楽、音源、音楽療法等を推奨する意図は無い。AI機器(商品売上優先)の落とし穴とか、自我の否定を強いる=4世紀修道院の伝統手法(縦組織維持)の音楽教育等に、翻弄されない為の、科学的根拠も紹介している。音楽に留まらず人類進歩、言語文化、社会制度にも及ぶ。
人間は他の何かと「意思疎通」を試みるとか、行うにあたっては、いわゆる“音”が、極めて重要な役割を果たしている。ところが、SNSが広がるにつれて、伝達とか記録の類は、一面が大いに機械化されることから、一見便利になったと勘違いをされている。それは、“音”が幾重にも複雑に「意思疎通」に絡まっていたことで、かつ、それは人類や民族の頭脳が機械やメカニカルMechanicalを超えて機能する可能性を持つ。だから「意思疎通」の基盤から“音”に至るまでの訓練やノウハウを積み上げ、そうして、理性を語ることが出来たからこそ、“自由・平等”のための社会制度を維持することができ、“量子物理学その他”とか、“Art域労働(芸術性)の世界またはエステAesthetic(唯美主義)の世界”にまで、更に加えて、様々な諸文化または諸レベルの分割(学問)を用いることで、経済を成り立たせることを行って、より質量の多い幸せを、「紆余曲折の下に目指している。」と考える程度が妥当なのである。
ところが、意思疎通を妨害する要素も、いわゆる“音”であることが、聴覚神経科学の分野で発見された。また、いわゆる“音”を発声する初期の初歩の段階で欠落することで以って、大きな誤解や誤り、そして、メカニカルMechanical(日本で、よく言う釈明の、“事務的な行為”と、偽った作為の言い訳表現を使うことも思い付いたのだ。これこそが、
SNSとか伝達記録では、文脈Contextや共感Empathyは伝わらない。』
と、そう言い切ってしまう通りなのである。或いは、文脈や共感の、それ自体の存在に気づかない現象(=スマホ認知症、発達障害、“でくの坊”、知識偏重主義等での“知覚現象”)が蔓延させられているのである。そしで、聴覚神経科学は、いわゆる“音”の欠落や脳の機能との関係を解明しつつあり、若年就労層のロボット化(洗脳も含め)に向けての対処の試みとか、高齢就労層の認知症改善に役立つ手法(精神医学治療の手前)とか、言語や音楽(ことにリズム)にあっての“音”の欠落や聞き取り欠落(騒音の妨害)といった事への対策を提示している。
そこで、聴覚神経科学のエピソードを、仕事や職場で容易に応用できるように、今般、次のような一覧表にまとめてみた。いくら心理学とか精神医学で論じてみても、“音”の欠落で、知覚も自覚も行われて居ないのだから、縦型統率産業組織の、
『やってみて、やらせてみて、ほめなければ、人は動かない。』だとか、
大手企業の『小集団活動』、ソ連が真似た『НОТノット』にしても、ことごとく全て論外な対策でしかないのだ。
(主な参考文献)
『音と脳-あなたの身体・思考・感情を動かす聴覚』
著者:ニーナ・クラウス
2024年3月1日 出版社:紀伊國屋書店

音と脳が意思疎通の要だと、最先端:聴覚神経科学の発見集大成。(総引用件数は4.4万件を超える。)

aaa)言語のルーツは、音(生演奏・肉声に限る)である。すべての音声言語に共通するのは、それを読むにも、音(生演奏・肉声に限る)を理解しなければならない事だ。音(生演奏・肉声に限る)を聞くと脳は特定の電気パターンを発し頭皮電極で測定できる。AI音声は、そういった電気パターンが欠落する部分が頻繁に在るのだ。

aab)脳(脳波)は音楽にも存在る、明瞭なリズムRhythmと、暗示されたリズムRhythmの両方を、生み出して強化する。話し言葉に存在する“同一の音”でも、その音は四拍子Time内の“一拍目”の時点に生じる基本周波数への強勢反応が強くなっている。(日本語は、八拍子で、通例は会話が成される。)

aac)言語には、実際にリズム(文章も然り)がある。リズムは本来、発音の一部だ。(リズムRhythmと拍子Timeは異なった物であり)どの音節に強勢が置かれるかによって、言葉は名詞にも動詞にも成る。話す行為にはリズムがある。



(鳥の歌う地域は農産物が豊かだ)
aad)規則正しく予想通りのリズムRhythmを持つ音楽を聴いていると、楽しくなったり感情が高まったりする。予想リズムに在るべき音が無ければ脳は喜ぶ。リズムに基づいた言語訓練(リズムに同期)は、言語や読字やコミュニケーションの技術テクニックを高める。

aae)クリアな音(生演奏・肉声に限る)を耳に届けることによって、音に対する脳の反応と読字力の向上が見られる。雑音や反響を抑え、音(生演奏・肉声に限る)の各要素を強めて鮮明にする聞き取り補助装置(イヤホンや補聴器)ならば、とても聞き取りやすいクリアな音を届ける。

aaf)人工的な言語パターンが、耳慣れたモノになると、肉声の子音・母音に含む倍音に対する神経反応が強くなる。規則的な言語連続の中での、倍音に対する神経反応が強くなるのだ。

aag)言語に問題を抱える子供は、こういった暗黙ルールを導き出せない。耳の聞こえない場合は視覚的注意能力にまで及び言語パターンを作れない。自閉症の子供は人工的な言語では特有パターン活動を示す。一方、長期間を過ぎた後々でも、音楽(生演奏・肉声に限る)に慣れ親しむと上手く処理できる様になる。

aah)日本人は声に基づいて感情を判断する。が、ドイツ人は顔の表情を重視する。概ねの日本語は、八拍子の形式で話される。第一拍目と5拍目に生じる基本周波数への強勢反応が強くなる。英語は、アクセントが大切と言われ、フランス語は言葉内の発音の間が大切と言われる。英仏の言葉スペルが同じでも発音が異なるのは、近世の英仏歴史の的対立=英語側が同一発生を拒んだ習慣に在ったとのことだ。

aai)言葉の格差にあっては、貧困環境での育ちは、脳に直接的に不利な影響を及ぼし得る。低所得者地域の子供は高所得者の地域よりも、言語と読み書き能力が平均して劣っている。幼児期にどれだけの言語にさらされるかが、最終的言語の発達に影響を与える。学校教育を修了していない母親を持つ児童青少年等の反応は、言語が無秩序で雑音に惑わされやすく、話し言葉の倍音に対する反応は鈍く一貫性が低い。その解決策とは、音楽(生演奏・肉声に限る)を行ったり、別の言語を話し(バイリンガル)たりして音や音楽(SNSまたはデジタル等の、カットされた音源は除く)にまつわる経験を豊かにすれば、基本的な音要素の処理は出来るようになる。人間の脳の一部分では、美しいもの(希望が湧く:芸術性のある)を見聞きすると、血流が増加することも神経科学では発見されている。
aaj)前項の解決策は、音楽に関するブランクまたは空白期間があっても差し支えない。高齢者で認知症などの症状が認められてからでも効果がある。いわゆる“音痴”だと自覚する人物でも、二人だけのマンtoマンで一緒に肉声を出せば、中学生なら15分以内で“音痴”が解消する現象と同じだ。

aak)ところで、バイリンガルの人物は二つの言語各々で感じ方に違いがある。第二言語で話す場合の方が感情を強く感じない。バイリンガルの人物はたくさんの人と話ができるのは確かだ。ところが、ふたつの共通する言葉でも両言語共に、各々思考する上での語彙(ごい)が異なる。そのことから、自ずと翻訳などをする場合、理工系分野を除き、語彙数は相対的に適用語彙数が少なくなる(=選択する知識は広がるが、組み立てる知恵質量に制限が生じる)。したがって、バイリンガルの人物の思考力は高くなるのだが、両方の言語を話す質量時間が少なくなる為、バイリンガルは言語障害だと見做されかねない。或いは、一方の言語でもって、物事を深く思考するにも、両言語の語彙(ニュアンス)混乱が生じやすく、深く広い思考の困難が(筆者むらおかの周囲数人にしても)数多いようだ。だが実のところは騒音の下であっても言語でない音であればこそ聴覚処理で上手く聞くのが得意だ。
aal)フィンランドでは多くの高齢者は合唱に参加することで触発され、その大規模調査によれば、合唱グループに加わった高齢者では、孤独は減り、生活の質が向上した。健康状態に関する測定結果では、合唱に参加している高齢者は、通院回数や処方箋の量、転倒回数などが一番少なかった。つまり音楽は、生活の質が向上し、記憶力が良くなり、全体的な幸福感が増すといった恩恵をもたらし、更に高齢者の記憶障害や認知症などに直の影響を与える。
aam)先に述べた聞き取り補助装置の進歩はめざましい。聴覚は、人類が読んだり書いたりするようになる前の、何10万年前に進化した。理解と記憶に関しては、文書に書かれた物よりも、文章を聴く事は文章を読むことと同等との効力だ。また、音読(肉声に限る)をすると読んだ物事を記憶しやすい。

aan)なぜ音楽家は、周囲の騒音の中でも話を上手く聞き取れるのか。音楽家にとって欠かせないリズム、話し言葉にリズムがあると、騒音の下でも隙間を埋めるのに役立つ。騒音によって話が聞き取りにくくても、根底にあるリズムによって、理解できない単語を予見し易くもなる。音楽家の有無を問わず、会話をたどる作業に欠かせないワーキングメモリーが優れていれば、騒音下でも課題に対する処理能力を発揮して、意味が複雑で長い文を聞き取ることが出来るとされる。(音楽家はピッチの高低と音パターンの変化をたどるのに長けている。)音楽は好奇心と共に記憶スキルを高めるのに役立つとされる。

aao)著者ニーナ・クラウスが語る(引用p.182~)1、『音楽家として進歩する人は、最も演奏したがる人らだ。音楽家に向いている脳と体は、確かにあるようだ。が、長期的な研究では、生まれはどうであれ音楽教育によるものが強力な証拠を示している。』だが、教育の時期や期間、或いはその内容とか教育方法、教育の無かったブランクの期間といった法則性は確認されていない。重要な事は、脳が変化するには、音楽指導を受けたことではなく、演奏を始めてからのことである。

aap)著者ニーナ・クラウスが語る(引用p.191~)2、『子供は真似るのが大好きだ。まず、曲を演奏(生演奏・肉声に限る)してみて、子供に真似させる。それから、その曲の譜面を見せて、二つを結びつけさせる。私はこれを“音楽バイリンガル”と呼ぶ。模倣し、楽譜を読み、即興によって演奏できると、音楽をする幅と状況が広がる。音楽バイリンガルの人は特別によく同調した“聞く脳”を持つようだ。』

aaq)騒がしい環境は、聴覚そのものとは殆んど関係がない。だが正常な聴覚を持つ人であっても、騒音に晒された後では、騒音の下では話を理解しづらい。騒音の慢性的暴露を味わうことは、人生の質を低下させる。騒音は安眠を妨げる元凶だ。ごく小さい音であっても、睡眠の質と量に悪影響を与える。また騒音として聞こえる音の中には、脳の外部からの要因からなる=脳内で発生する騒音もある。

aar)脳が他の音楽要素(ピッチ、時間、音色など)をどう処理するかを、頭皮電極の周波数対応反応(FFR)を用い観察することができる。FFRでは、統合失調症とか、注意欠如・多動症(ADHD)、自閉症、言語障害、高ビリルビン胆汁血症、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)といった、MRIでは監視できない状態の診断に用いられる。

aas)よくも悪くも音は武器として使用できる。クラシック音楽は店舗の外でタムロする若者を、追い払うために使われている。アメリカ軍は本物の音響兵器を開発している。第二次世界大戦前夜、ヒットラーのナチス・ドイツに対し、後に有名となった音楽指揮者=ヘルベルト・フォン・カラヤンは、「音楽演奏の拍子timeを二拍目以降、本来より0.2秒ほど手前に、持ってくれば、聴衆の闘争心を煽ることができる。」といった風に、ナチスに自らを売り込み、ナチス・ドイツの武器を作り上げた訳だ。
(すなわち、メトロノームにあって、二拍目より後のカチカチと刻む拍子timeを、0.2秒手前に持ってくる指揮)その他の演出だ。【日本でのパチンコ屋のBGMのごとく】=それは、依存症患者や依存心の強い人物には効果的だ、但しこれを“同調を煽る”と故意に言い換えている。これらは、怪しい輩やカルト集団の、昔からの手法だ。

aat)終戦後:昭和20年代後半、大阪府門真市の松下電器産業(松下幸之助)は、調査役をアメリカに派遣して、生産・人事・教育訓練を調査し、一気に様々新規に投入した。その中に、北海道民謡?:“ソーラン節”の、“歌と踊り”を、コンベアなど作業に関わる従業員に、昭和20年代後半以後に教示・訓練を施した。それは、一定速度で流れる、流れ作業に対応できるように、今で言うリズムrhythm感(当時は拍子timeしか知り得ない)を身に付ける為であったとの訓練だ。この事例を、当時の人事院は公務員や自治体職員に布教しようと試みた(その後の成否は不明)。筆者むらおかの経験だが、今から半世紀程前、松下電産などの関係者は、必ずと言って良いほど宴会となると“ソーラン節”の“歌と踊り”を、宴の途中から披露する。当時は意味不明・珍奇な集団と思っていた。が後に、当時の松下電産の教育資料や人事院の発行物(現存を保有)を発見して、そういった歴史が分かったわけだ。(踊って歌っていた人らが、今も生きてれば百歳は超える。)

aau)社会問題として、自業自得・無自覚の内に蔓延る事態もある。洗脳(恐怖作用を背景に思考を変える)とか、マインドコントロール(五感の欺罔等に因る認識錯誤させ思考を変える)といった、耳から入る情報に限らず、広範囲の視覚・触覚と言った五感に於いて、SNSまたはデジタル等の、カットされた音源であるとか、思考力を養おうとしない暗記一辺倒の知識蓄積とか、文脈Contextを持たないとか、縦横方面や周囲や時系列等との関連、更には物事や表象の或る側面性質を抽(ぬ)き離して一部分だけを把握すること=「捨象(抽象)して」、その際に併せて、自ずから他の側面や性質を排除する作用を伴う心的作業といった事ばかりが繰り返されると、知識偏重主義&認知症を自然に自ら招来する。
aav)近年では、携帯やパソコンメールが普及しているが、こういった情報(伝言)で伝えられても文脈Contextは失われる。書籍や本の執筆であれば、全体を音読するなりして、或いは後に受け手による再びの音読でも、それなりの文脈は失われにくい。「皮肉を怒りだ」と、「軽いお願いを強要だ」と、そういった類の誤解を防ぐ対応策は、文字ならば“絵文字(キャラクター)”を加える程度だ。

aaw)音読はそういった限界をはるかに超えて、極めて肝心な意思疎通(言い方の“間違や正解”とは異る次元の、意思表現・意思伝達)に資するものだ。これが、AI音声装置では、音読には及ばない限界が在り、アナログ肉声録音の方が、まだ少しはましとも言えるのである。


§【新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み20241105】
今月も、お勧めできる書籍は有りません。近頃、知覚・感覚・表象共に、有益と思われる研究書籍の、出版や図書館蔵書は減ってきているように感じます。

2024/10/08

第270号:経済失策の犠牲からの亡命

<コンテンツ>
経済経営コンパス・ナビ
お客の困り事を聴き尋ねニーズをつかむ
一気に、前向き企業にする、最初の一手は
本当のイノベーション 何も新商品ではない
過去政府の経済・無政策に頼らず克服したポイント
流通取引物ごとの、概念的構成要件の整理
カオスの世界とか量子論を、身近に目前で試みてみる
能登半島地震、加えて洪水の悲劇の本質
【新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み20241008】
  『ロシア・アヴァンギャルドと20世紀の美的革命』



§経済経営コンパス・ナビ(総務部門は経営の情報収集参謀です)
 お客の困り事を尋ね、ニーズをつかむ⇒緊急行動
  即刻、商品と売り方を、時代の先頭に合わせる
   選挙政府に期待なし。④衝撃報道にも踊らない
§お客の困り事を聴き尋ねニーズをつかむ
同業他社・同業に見做される企業であっても、売り上げや利益率の伸びている企業は、俗に言えば、約:2割は在る。その2割企業との違いは、“客のニーズをつかんでいない”、或いはどこかの段階で“客の相談や困り事”を、跳ねつけているからである。(若者等“スマホ認知症”の)電話対応(決してそれは事務的ではないが、マニュアル外の話は無視する)事にしている実態が多い。その傾向は“発達障害”等ではない。
応接の見本は社長や営業販売幹部が、社員に見せ付けなければならない。ことにニーズをつかむためには、貴重なチャンスや手がかりが重要だ。【マーケティング調査はその多くはインチキだ】。経営管理者の知らないところで、チャンスを断ち切っている行為が、社内で横行しているかもしれない(有名大手家電会社でもよく在る)のだ。電話をかけていただいた人をアキラメさせるのだ。その態度では、最近話題のカスタマー:ハラスメントも、あえて招来する訳だ。
その最も効果的な、改善・改革は次のとおりだ。
問い合わせや顧客の相談にのる
かかってきた電話の、第一声は=
 「お困り事ですか、どうぞおっしゃってください。」だ。
  社長や営業販売幹部が、真っ先に電話を取る。
   あなたが、“物資配給業者”ではないならば
     ⇒お客の困り事を聴きニーズをつかむ。
社長や、営業トップの、顧客の誘引や応を、社員に見習ってもらうには、
①顧客との電話のやりとりは、社員が見聞きする前で、その会話方法や姿勢・態度を、社員に見習ってもらう。(社員における先輩や後輩間でも同様である。
②近年の若年中年層は、組織的動きといえば、“部活”や“サークル”のピンキリ練習?の学びや経験しかないから、大概は職業訓練には、至らない現状だ。)
③話はそれるが、若年層の多い、ITソフト開発企業では、その多くで“高校時代の部活の乗り”で業務を進めている。それは人事管理や労務管理には程遠い。無駄な労働時間とか&あえてストレスを招来し、うつ病等を多発するのは自業自得という状況なのだ、(うつ病なども、適切指導すれば、一気に激減したから)ご参考に。


§一気に、前向きな企業にする、最初の一手は
詳細は省略するが、働きに来てくれている人たちの、一番の不安を解消し、その道筋を示して(売り上げ向上とか事業安定の方向と方針)を、今どきの時代や世相を重視して、とにかく皆に意見や気持ちをオープンに話してもらいトップリーダー(社長とか)に結束してもらえれば、数ヵ月で一気(年内に)にガラッと変わる。そもそも筆者の仕事経験は、そういった対策を打ち軌道に乗せるものであり、もう半世紀ほどノンビリやってきた。たとえ賃金が払えなくなっても、「未払い賃金確保法」も在り、社員の一時的な雇用保険の“在籍失業給付“という国の制度もある。企業はダメでも事業を残す方法ならば何でも在る。
~(皮肉ひにく的だが)それぞれの中堅企業であれば、有能な人材を幹部に抱えているから、筆者が今日まで「緊急立て直し」の仕事に成功すれば、大概:そんなの会社の有能な幹部は、“筆者の私には「居てもらいたくない」”と言うのが、成功裏に建て直したときの常なのだ。その、あなたの会社の有能な幹部も、元気になり希望も湧いて、職業安定していった訳だ。

そこで、恐慌や、日本の危機が迫る、今日的な緊急例示が、これだ。
これからの時代の社員像
断られない限り、皆を社員に登用し、人手不足の渦から脱出する
社員とは、長期に、社員に安心を提供するだけの事だ。
(今や時代は、社員を束縛してはいけない)
営業効率の高い曜日のみ限定の、販売選任社員(副業可能)
(金・土・日の週3日だけとか、出来高制契約書と福利厚生)
長期雇用が柱と成れば、我が事のような、仕事姿勢と着想となる
週3日、1日3時間の=短時間就業社員は高学歴主婦に人気だ
(百貨店の高級商品売り場では、何十年も前から実施済み)
全社員で日々改善・改革方法を試し、受注のチャンスを増し探す


§本当のイノベーション 何も新商品ではない
イノベーションを行うに、先ず方法とは、とにかく真似をすることだ。同業種でもいいけれど、なるべく他業種のノウハウ、技能、技術をコピーしてきて、真似をすることに限る。アップルもノキアも新発明をして売り上げ急増をしたのではない。そして大概の商品には著作権が無いから、真似をしてみることだ。但し引用するならば研究論文の形をとり引用元をはっきりさせれば問題は出ない、それは引用される側にとってもPRしてもらえることほど喜ばしいことは無いからだ。一部の技術は特許権が存在するが、特許料を支払った方が良いのかor特許を採り直した方が良いのかを、マーケティングの視点から検討すればよい。なぜならば、利益率の高い売れる商品という物は、「意欲・感動・希望」の三つがセットになった固有文化価値(思想や観念の価値判断)の商業的取引=正当なマーケティングでも、売れる物だからである。下の黄色枠内を参照。(参考の、過去:総務部メルマガ記事)
細目に至るまで、すべての仕事のやり方を改めて考える。
(これが本当の意味でのイノベーション。何も新商品とかではない
ただし、もう時代は、
 “コンパクトにして、顧客にも、コンパクトに提供”
 “長生き・長持ち・健康”の商品や服務(サービス)
  “まともな”品物や服務(サービス)
     或は「お代は後でもいいですよ。」といった姿勢
それに加えて、地産地消をスタイルに、
 新しい商業文化で以って臨む開拓
  集客は、とにかく…“愛想良さ”
  極意は、意外にも、~社員側から世間話をしない。
   世間話が、お客から在ったときだけに、
  ……応じて応接するのが、更なる極意である。
専門性の高い事業ほど、この応接が信頼を産む(実証済み)


§過去政府の経済・無政策に頼らず克服したポイント
紙面の関係から、過去の政府の経済政策が成されない状況でも、民間が独自に、自力で行った克服のポイント(整理表)を、下の表のようにまとめてみた。
その前に、今からおよそ半世紀前、電気屋さんたちは
街中でも地方でも、量販店と対峙をしても、それなりの経営を行っていた。
それは、注文顧客の相談に乗り、屋内の家電や配線状況を見て、修理を行うばかりか、予算に応じて電化製品を提案することで、顧客の信頼を得て喜ばれていたのだ。むしろ、あえて大型量販店の近くに、電気店舗を構えて、量販店に訪れる顧客の不満も解決していた。そういった職業能力は今日こそ、活かせるヒントになる。
まして今どきは、電化製品その他は、悪徳生産メーカーなどの存在で、「ネット購入商品はすぐに壊れる。」とか、「安物のネット商品はマガイ物。」そして量販店でも詐欺マガイであったり、修理不可の商品が急増をしているような状況だ。ちなみに、その昔、松下電産は、発売当初、“電気炊飯釜”を米屋さんに置いて販路を開いた。
いわゆる“経済圏基本単位内=中学校区=”の高齢者は、若年層に比べ購買力はまだある。そして、家電店は、何も家電等に、こだわることなく、健康や長生きに関する食品・サプリなど、更には“高齢者の代わりに、良商品を“検索し仕入れるサービス。”と言った商売だって可能なのである。小売り店舗がメルカリ活用する・その逆もあり・訪問配達も得るのだ。“中学校区=の経済圏:基本単位内”であれば、“同一文化“だし“同一言語”だから、互いに考えていることは即⇒通じるわけだから、顧客の信頼を得ればこそ、買い物代行とか介護補助何だって出来るのである。新たな経済も次の時代も、そういった物や文化に変化していく。物資配給業態ではない。

民間が、独自に自力で行った、克服ポイント(整理表)
昭和大恐慌
1929年(昭和4年)~
1931年(昭和6年)
バーゲンセールを年中実行した
 安い商品を大量販売した
  服務(サービス)の強化をした
平成不況
1991年3月~2002年1月
昭和大恐慌の項目に加えて
 エンドユーザー(最終消費者)に
  喜んでもらえるモノを商品化した
情報革命
インターネット商用利用
1995年~2020年ころ
人力や馬や牛の力このエネルギーを⇒ことごとく
 蒸気タービン(発電)し、電気(動力伝達)へ転換
 流通(交通)方法を、⇒多品種に・小口に
  連絡や通信方法を⇒早く安価に便利にSNS
   日本文化の意思疎通(だらだら話)は、
 コロナ禍もあり⇒インターネットや携帯電話に切替え
直面する金融投資崩壊
後に恐慌2024年秋~
金融資本投資の崩壊⇒街も地方も単位経済圏
 (中学校区内)から改めての地産地消(地元産品)
猛暑と洪水の気候変動~衣食住の緊急対応
 地産地消へ
~衣食住:関連商品⇒変化の流れ。
今後の恐慌後の方向 新しい文化への⇒変化形成へ~新商品(服務)誕生
(注)IT機器業者、Net関連業者の、甘い誘引には乗せられないことだ。
“AI人工知能“だの、“チャットGPT(chat gpt)”だの、“量子コンピュータ”だの、それら全て、コンピュータソフト開発での「商品名(AIが典型)」に過ぎない。そういった仕組みも概念も解らず、コンピュータ電算機のまだ無い時代に考え付いた(凡そ全ては100年ほど前)物にもかかわらず、販売時の商品名で、暗闇のブラックボックスのままで、「便利だとかよく売れている」とかで乗せられ、騒がれているに過ぎないのだ。
ちなみに、読者のみなさんは、「ボグダーノフ、ウィーナー、アインシュタイン」の名前を聞いたことがありますか筆者も頑張って、100年ほど前の研究足跡を辿れば(そう専門的にあらず)、“ITや量子”といった根本の中身、人間の頭脳で活用できる限界(頭脳の方が大量で速い)、電算機を用いない活用法、IT業者の語らない欠落瑕疵やマイナス点、といったモノの、見当が付くのである。エピソードではあるがJRの列車運行図表(検索可)は、1986年以前は、サイバネティクス(サイバーの原語)であっても、大きな巻紙の模造紙に、定規と鉛筆で沢山の線を引いて作成(先々月の当メルマガに画像掲載を参照)をしていたのだ。
いま現在は、確かに、ICTの時代。且つ、そこへ
グローバル国際金融資本の自滅崩壊から
“縦型の組織経営”とか“単位高利益率”を前提とした、金融資本投下方式では、一気に廃れる事となった。企業や経営の形態は一気に変化し、それは地産地消といった、商業の最初の歴史の姿から
改めて構築していくこと、に成った。
それを経験体験することこそが、
改めて構築していく、着実で地に足の着いた方法である。
日本の基礎理念は、今も“近江商人の末裔“にだけ伝わる順序
世間よし、買い手よし、売り手よし。」といった、原則である。
但し、“利は仕入れに在る”原則。仕入の有効利便性は守ること。
なお、今月号の総務部メルマガで、
と題して、せいぜいPCのExcel程度で、それらが行える方法手法の紹介記事を掲載した。筆者は、芸術品(その服務)に係る“Art域労働“の、内容や中身を調べ法則化する研究として、当時(10年ほど前)は未だカオスとか量子論については無知だったが、不思議と同様の方法をExcelで、これが探求できた。今般は、先に述べた100年ほど前の研究足跡を辿って、当時の研究者とほぼ同様の物事であった足跡を、改めて正確に知ったわけだ。カオスや量子論は、数学の分野から入るよりも、社会学や一部哲学から入った方式が分かり易かった。(唯物論と観念論を混同して解説する“知識偏重主義”の工学系素人?が少なくないから、余計に理解し難い。)40年ほど前に筆者が、給与賃金体系の“職能資格制度(大阪市:国光製鋼が日本初)”を、瞬時に「数学の積分(面積)計算」であり、少なくとも給与支払い者数700人を超える企業でなければ、即刻;“年功序列型賃金”に歪曲されてしまう事を見抜いたことを、久々思い出した。


§流通取引物ごとの、概念的構成要件の整理
作業や行動の構成要件を、自覚して仕事に取り組めば、目指すところの段階への到達は、速いのである。(作業や行動の構成要件を自覚しないで行うものだから、空回りや無駄・後退が多発することとなる。)教育訓練も自己啓発も同じだ。

流通取引物ごとの、概念的構成要件(要注意)
量産品 工芸品 芸術品(や服務)
生命等の維持物資 ガラクタ商品だとしても 希望や願といった共感作用
原材料費・運搬費 固有文化価値を含み Art域労働での支え
労働力確保の費用 高度労働力能力の費用 感覚・知覚・表象の心理現象
事業の維持費用 文化や安定の精神的維持費 その視点・整理・蓄積にて
注)利益逓減の法則 売買各々の相互作用 高利益率の誕生に至る
工芸品とか芸術品(服務)の技術が、それなりに整っている水準であれば、それなりの“作業や行動の構成要件”を知っている。けれど自覚が形成していない。
それは、携わる人たちの努力や能力によるものではなく、ひとえに科学の発展を待つしかなかった。
「なぜルネサンス時期に巨匠が生まれなかったのか?」
この疑問に対し、答えは、「当時は科学的に物事を考えることが出来なかった。」からとのことである。これを考えるキッカケと成ったのは、芸術全般にわたる“アヴァンギャルド”の世界的動きの中で、量子力学”や“サイバネティックス”のヒントが生まれたことで、人間の「労働力から~労働能力全般の渡り」への、諸技術の解明が進みつつあるのである。(ところで、ここで言う科学的とは、根拠または証拠の裏付けを以って、「何時でも何処でも誰でも活用できる法則を発見する作業と結果を導くこと。」だ。


§カオスの世界とか量子論を、身近に目前で試みてみる
カオスの世界とか量子論は、世間体とは違う
_目に見えたり手にとったりすることが、出来ない分野だ。_
その意思決定の原則の具体的方法・手法
(それはアナログ機器でも可能な方法なのだった)
イ)言葉を書き出し(PCのExcelでも充分可能)から始める。
ロ)次に、法則化・概念化を進める。
ハ)過去のデータで以て実証をしていく。
ニ)何か見落としがないか、よく見直す。
ホ)(情報量が膨大になってから)その後適切なアルゴリズムに入力。
ヘ)サイバネティクス、列車運行表、相対性理論の時代に、電算機は無い。
ト)感覚・知覚・表象の心理現象でもって、明るく積極的に情報をとらえる。
チ)“暗く消極的”なモチベーションでは、それでは判断無能力者に陥る。
リ)いわゆる、その道のプロは、無意識の内に、こういった手法を活用。
ヌ)カオスや量子論は、失敗や成功体験⇒やってみないと解らない。
ル)「光は粒であり波である。」といった思考や応用は、体験し成功してみて、初めて解る。古典物理でもなく、教条でもない。企業の組織運営も然り。
例:光は粒(人材・行動)であり、波(戦略・戦術)である。
ヲ)カオスを相手にする場合は、丹念に「あのとき、ああしておれば良かった」との事柄を、言語ストーリー(お話)で“長期記憶(心理学用語)“として記録しておけば、そういった記録の蓄積で(既に組織的に行われ)徐々に、成功増加の確率が見込まれ、それを成果の柱とする企業がある。
ワ)経済その他の分野でも、“利益相反”状況の関係に在ったとしても、双方に“益“の出る方策での、成果や経験は存在する。経済学とは、もとより、「一方の利益ではなく相互の利益]を保ち得るため学問」なのである。
カ)そこには、クリエイティブであるところの、意思決定や行動が伴っている。
ヨ)必ず、裏付け根拠や証拠に基づくストーリー(話)が現場を左右する。
タ)従来の縦組織の習慣・機能とは、根本から徹底して異なる思考方法であり、現場対応型である。
レ)いわゆる、旧来のタテ型組織の、全体主義での“運用の問題”とする、もみ消しや「ごまかし解決」の余地を残す(不作為行為)手法は採らない。
ソ)“運用の問題”として対策対応して、お茶を濁せば、必然的に予見的に闇に陥る(不作為行為)となる。カオスや量子論は、目に見えないから、思わぬ大失敗や崩壊を招来する過失となる。金融資本投下の(目に視えない)不採算性どころの、今般の“失敗&崩壊”の程度ではないのだ。


§能登半島地震、加えて洪水の悲劇の本質

「悲劇的なものにおいては、

 外的には偶然であるものが、
 内的には必然である。

(社会学者:ゲオルク・ジンメル)」



筆者(むらおか)は、大学生のころ、学校の授業にも行かず、面白いから土木設計や災害事故調査のアルバイト仕事に(工業高校に通ったわけでもないのに)明け暮れていた時期があった。そのアルバイト先からの、就職スカウトの目的で、数年に渡り幾度となく、「土木学会とか地質(工学)学会」の学会に通わされ、その道の大学教授や院生とともに現場視察にも行き、楽しく青春を送っていた。なので、地震や洪水の映像を見れば、何が本質で、大概の災害事故原因の見当はつく。当時の同僚に聞いてみても、この半世紀前からの土木や治山治水の日本:技術水準は大して進展をしていないそうだ。すなわち、道路や“盛り土”の技術は“米軍滑走路”が基本。揚水や地下掘削はロシアの水力発電技術が基盤なのだ。その後の画期的な土木技術は未だ、世界的に研究開発されてはいない。拙者の携わった大規模土木工事等は、半世紀以上、今も基本的に基盤活躍している。
詳細な技術的説明は略して、技術知識のない皆さんに分かり易く言えば次のとおりだ。ここに示す画像は1964年の新潟地震、砂地盤の流動化が地震により起こり、大きな構造物でもひとたまりもない事が学術的に発見された状況、能登半島は其の物だ。そして学術的に十分な対策を行わなかった地震被害は後を絶たない。

いわゆる砂地の地盤に建築物を建てるならば⇒、地盤改良ではなく、地盤構造を根本から変えてしまわなければ、水流の多い少ないにかかわらず、地震や洪水が来れば液状化する。そうえなれば、傾くどころか転倒崩壊することは当然だ。地面から下は見えないからと言って、“大忘れや重過失”とか“手抜き隠蔽工事があれば、一気に大事故となる。家庭用水道管破損の漏水が起こるだけでも地盤は陥没する。

加えて、能登半島での、外見的には立派な道路のようだが、崩れた現場では、深度数メートルに渡り“道路下の基礎工事”が見当たらない。平地の立派な道路であれば、道路の“路盤”は、少なくとも深さ2メートルは土砂を入れ替える。砂地や玉砂利も撤去し、杭打ちもするし橋脚も施す。だが、TV映像を見渡す限り、残骸が全く見当たらない。液状化現象は~何故だ

重ねてTV報道を見ても、古く頑丈な建物は残り、近年築の住宅建物は、地盤の揺れや液状化に耐えるだけの強度が無さそうな破損崩壊具合である。使用材料も適していないように見える。柱ばかりか床下や屋根を支える材料の、弱さに因るもの如くに折れ引き裂かれた残骸が目につくのである。~何故だ
……本当にしっかりした住宅ならば、敢えて揺らせ、元に戻るよう屋根を重く施してある。柱などの躯体構造木材は、白蟻(シロアリ)が固くてカジられないよう(チェーンソーでも容易に切れない)に育成された杉の木とか檜(ひのき)が使われ、よって何百年も持つ構造だ。蛇足だが、100年前後も維持された日本家屋は、たとえ転倒しても組み立て直せば元通り使える。火災で丸焼けだとしても躯体構造は残るから、再び表をリフォームして、(&火災で害虫等駆除も出来たことだし)丈夫に使えるようにしてきた。~何故だ~建築許可は、確かに下りたのか

大雨による洪水のTV映像で流された“流木”を観ると、ほとんどが杉の木などと思われる針葉樹木である。地滑りや土砂崩れを起こした現場やその周囲は、杉の数十年程度の植林である。ところが、その斜面や周囲を視ても、ほとんど広葉樹木が植えられていない。ことに、杉の木は根が浅いから強風でなくとも、又、軽い流水でも、簡単に根っこから転倒してしまう。したがって、杉とかの植林地には、相当昔から“土留め”の目的で、木の根がよく根を張る低木の“広葉樹木”を植えた。下草では役立たない。また境界線では、高木の“広葉樹木”を植えた。ところが、被災地の土砂崩れ斜面では、全て樹木がことごとく流され、ほぼ広葉樹木は見つからない。極めて稀に数本の広葉樹木程度しか残っていない。確かに、低木の“広葉樹木”で以て治山(治水)を、徹底して施し始めたのは明治以降ではあるが、それにしても土留めを施した痕跡が無さ過ぎるのだ。低木の“広葉樹木”知恵は、“惣“という室町時代からの村の自治組織では培われていた。そうでない山林は、相当に荒れ果てて、はげ山が多かった。治山治水が本格的に始まったのは明治以降である。
(以上の私の話に、不安心配をお持ちなら、各大学の土木地質の専門研究機関に確かめてください。)これらは、一般住宅民家や庭でも、農地・山林・農道・林道でも同じだ。


§【新しい経済社会で役立つ、本の拾い読み 20241008】
『ロシア・アヴァンギャルドと20世紀の美的革命』
2001/6/30 ヴィーリ・ミリマノフ(著) 桑野隆(翻訳)
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世界史における思想大転換は、歴史的大きな思想革命と言われるものがある。
日本においては、全体主義が明治以降の世相の形成を果たした役割は大きいと言われる。日本とソ連が、長期にわたって全体主義(縦型社会と縦型組織の型から始まり)が続いたことは、ここまで世相が似通るのかといった衝撃を、筆者は受け取らざるを得ない。これも将来には、思想革命の、「大実験」と称されるかもしれない。
現在、世界史における、思想革命の、「大実験」と称される出来事とは、ひとつは、1789年の事件から始まる、およそ40年間に及ぶ大転換と言われている。2つ目は、広義には1905年のロシア第一革命の前段から始まる長期の諸革命運動であり、ソ連がボリシェヴィキの単独政権となる、1922年までの思想大転換のことだ。(ただし、フランスもロシアも、革命の期間や思想大転換については様々な学説は存在するのも確かである)。
ただし、旧約聖書は、今から約8000年前の、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の3大宗教の聖典とされる“聖なる記録”の文書ではあるが、その目的は歴史記録ではなく、その根拠や裏付けが乏しいことから、宗教的に重要意味はあるとしても、歴史や哲学的な“思想大転換”を扱うわけにはいかない。
ソ連が独裁政権となり全体主義がはびこり、ここに掲載した書籍の引用は、ペレストロイカ(正確な開始時期は未だに定かではない)の、その始まる以前の、フルシチョフ(当時の最高指導者)時代の世相を、この本の著者ヴィーリ・ミリマノフが著したものである。ソ連がボリシェヴィキの単独政権となり、スターリン主義が終わるまでの全体主義期間の世相だ。そして、ペレストロイカが、西側その他の他国の支援や干渉もなく進行(反:全体主義の映画が上映されるなど)し、ソ連崩壊に至ったここでのペレストロイカ思想への大転換だ。思想大転換の柱となった組織は、当時:ソ連共産党組織。その下部の青年組織(日本で言えば“民青”)、そしてKGBだ。(ついでに、東欧の民主化も柱となった組織は、各国共産党の下部:青年組織)。
ちなみに、スターリン:全体主義は、第二次世界大戦前から、世界の“全体主義者の理想願望”として日独伊その他が導入を望んだ体制であったのだ。しかし、イタリアは早々と断念、ナチスドイツは国内事情で断念。
そして日本は、そのスターリン主義の“計画経済方式”を初めとして、日本の商工省(現:経済産業省)の“岸信介”が導入し、戦時中の日本国内経済にも(商工省)導入。戦後も(通産省)導入へと引き継いでいた。すなわち、日本は、国民の生活面では非常によく似た社会や生活を強いられていた訳だ。
また、“岸信介”は、年金制度も、その同一分野の日本人材をスカウトし、世論の反対を押し切って(国民年金を柱に)導入した。日本は、「資本主義と称しながら、最先端の社会主義成功国だ。」と、世界の研究者から揶揄される所以は、偏に此処にある訳だ。
さて前置きは、この程度にして、読んだ感想である。今の日本あっては、そっくりな世相を、この引用部分は表現している。あたかも蜃気楼シンキロウが、目の前に浮かぶ。ちょっと、いくつかの言葉を差し替えれば…いやここは日本だ
この本の著者は、当時のソ連の意識を写実した著なのではあるが、たぶん日本の読者には、あまりにも日本の現状に似通った、神話小説を供されている。
いや、きょうは、2024年の秋のはずだ。
では、ロシアの社会主義時代の世相=それを紹介するロシアの研究を紹介
『ロシア・アヴァンギャルドと20世紀の美的革命』
2001/6/30ヴィーリミリマノフ(著) 桑野隆(翻訳)60ページから引用

この本を通読し思えば、言えることは、著者はアヴァンギャルドとの芸術全般を題材にし、それを通して、たとえ、エリートの論理構成での「理想?」かもしれないが、全体主義が続くと、支配・規制・誘導がはびこり、この本の著者は、「『顔(個性)を失った』このような社会は、的確な美的公式を持てない。」という思想革命の、“「大実験」結果と復帰”を述べたいのだろう。そして、ペレストロイカでもって、100年程アヴァンギャルド術分野に広まったアヴァンギャルド本来の、20世紀の美的革命へと、元に戻り復帰したことを証明し、示しているのだ。
なお、この本の著者は、世界有数のソ連時代の官僚主義については、一言も触れていない。ソ連時代は実態として、科学とか哲学そして肝心の芸術を、世界一の官僚機構であるにもかかわらず、ないがしろにしたことへの意見が言いたいのであろう。
__ここから__
現在の造形芸術は、実際にはもはや人間に関わっていない。それが生み出しているのは、美的現象や美的モデル、美的構造であり、こうしたものは現代文明の外貌だけでなく内容自体も相当程度規定している。伝統的な信仰やイデオロギーの衰退によって、美が存在にとっての主要な基礎であることがはっきりとしてきた。完全さへの憧れは、あらゆる発展が目指しているものであるが、最高基準としての最終的には美的評価を前提としている。美的反応は、我々の判断に先んじ、そして最後に去っていく。
意識は、無宗教なものとなった後も、宗教的複合体の建設的・造形的、音楽的・詩的影響に対して開かれたままになっている。晴れやかな儀礼のエクスタシーも、古代や現代の現象体系の原初的な美的完璧さも、ずいぶんに影響を及ぼし得る。他方、わが国《注:ロシア》の社会主義の崩壊は、それが美的に完全に破綻していたことから見て明白であった(ちなみに、ソヴィエト政権は美的に許容できない、と言うシニャフスキイの言葉が思い起こされよう)。創造的(つまり美的)原理の抑圧、人民政権を装う事を余儀なくされた専制、富裕のイメージのなかの貧しさ、貧しさを装う豊かさ、「率直さを愚弄する虚偽」を、さらには、現状に対する60年代くらいからのほぼ全面的な嫌悪--「顔(個性)を失った」このような社会は、的確な美的公式を持てない。こうした社会は、建築物や車からネクタイ、壁紙に至るまで、新しい形態を模倣したり借用するほかなかった。ソヴィエトの製品を再認可能にしていていたのは、まさにそれが顔を欠いていることであった。美的破綻こそ根本的な要因であり、それでもって社会は診断されたり裁かれるのである。_(引用ここまで)_
この当時から100年の社会背景を合わせて、私が考えるに、科学の裏付け証拠を柱にした事こそ、本来のアヴァンギャルドは生き延び、ペレストロイカも自然の如くに沸き上がったのであろう。ソ連:全体主義に蔓延った“唯物論”は、「論理構成も根拠も科学的ではない。」と、最初から早々にボルシェビキNo2の理論家(ヴォグダーノフБогданов)は、レーニンの著作に対して指摘した。それが妥当であり、その指摘がソ連では、芸術全般のアヴァンギャルドに残り、国内自力でのペレストロイカアヴァンギャルド訳(著者の主張)なのだろう。そのことは、もうすぐすれば、世界の誰の目にも解かるようになりそうだ。更に、No2の理論家(ヴォグダーノフ)の著作は、アインシュタイン、サイバネティックス、システム理論といった、量子論系の理論着想のヒントになったとのことだ。★さて、No2の理論家(ヴォグダーノフ)は、縦社会ではなく、横社会文化の典型でもあったから、縦型:教条的な古典物理学とは違ったのだ。このあたりの文献も、ペレストロイカの後に現れ復活し、邦訳も出始めてきた。したがって、それを知らないまま、まだまだ気付かれてもないようだ。知識偏重で、目的の為には手段を択ばない人物にとっては、彼らの思想根底が崩れるから、こういった科学や哲学の足跡は、面子も併せて、古い文化に浸っているから拒絶をするだろうけれど、とりわけ、左派系や宗教系の全体主義者は一段と……。