2003/03/04

第11号

 まさかの話! 厚生年金保険料の仕組みが変わるが、同額の保険料で
 も年金受取額に差が出る。4月1日からの厚生年金保険料は賞与から
 も同率の保険料7%弱が控除となるが、約1千万円の年収では、賞与
 の無い人は年金が減額される。50歳の人で試算すると、無賞与を10年
 継続すると月額1万1千円ほど少なくなる。これは社会保険庁が年間
 賞与を「3.6ヵ月」と仮設定し、賞与がこれ以下で賞与保険料減が生じ
 ると支給年金も減額する仕組にしたため。年間賞与は「3.6ヵ月」を超
 えても年金は増えない。役員報酬は年金減の直撃。年俸制は12ヵ月と
 15.6ヵ月で年金差額の変化である。このことは知らされていないも同
 様で、あなたの会社では対策を打ちましたか? 同額保険料なのに矛
 盾した話ですが…。

 倒産企業の元従業員の訴えに対して、社会保険審査会は「使用されて
 いた事実がある」として、遡って保険の加入を認めた(平成15年1月
 31日付社審発078号社会保険審査会裁決)。
 Y社会保険事務所は破産管財人の加入届(資格取得届)の受付をも拒
 否したもので、従業員らは社会保険事務所の怠慢として遡っての加入
 確認申請を行った。法律では翌月の賃金支払いより後は保険料を被保
 険者から遡って徴収できないので、約2年にわたり加入を認められた
 人は、2年分の保険料納入の必要なく、2年分の国民健康保険と国民
 年金の保険料も返還されることになった。

 支払い振込先の銀行口座が解約されている。これを知らずに送金する
 と振込料以外に手数料をとられる。(M銀行で2000円を送金。420円+
 630円)ところが、この大阪人は「ATMで引き受け表示が出た。手数
 料と言っても約款の表示が無いので、譲ったとしても630円払わへん!」
 と金融庁へ行政指導を求め、銀行とも交渉。銀行も約款の表示を欠い
 ていた為、4回の電話やり取りの上、非を認め無料とした。これから
 の社会を示唆するネギリの実態? 或いはネット社会での約款の形骸
 化?(約款とは料金や内容の契約規定みたいなもので明示義務がある)

 ハンガリー国のIT産業インフラの様子がNHKで放映された。100メ
 ガの光ファイバーではない。151メガのレーザー通信である。設備費は
 格段に安く、速度は1.5倍である。例えば、日本では三角点と言うのが
 網の目のように幾つもの山の上にあって日本列島などの伸び縮みを測
 るなど地図の測量をレーザーを使い何十年も前からやっている。三角
 点の頂上は少し平地になっていて樹木も伐採してある。…NTTの光
 ファイバー布設工事などは明日にでも中止してほしいくらいだ。